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NEWS加藤シゲアキの小説オルタネートが吉川英治文学新人賞を受賞の理由…直木賞は落選もアイドル初の快挙達成

加藤シゲアキが吉川英治文学新人賞を受賞、ジャニーズ史上初の文学賞で反響。ドラマ・映画化が決定済みの情報も…

ジャニーズの3人組グループ『NEWS』のメンバー・加藤シゲアキさん(旧芸名・本名=加藤成亮 33歳)が、1980年創設の文学賞『吉川英治文学新人賞』を受賞し、ジャニーズタレントとして史上初めて文学賞受賞の快挙を達成しました。

『鳴門秘帖』『宮本武蔵』『三国志』などを代表作に持つ作家・吉川英治(1892-1962)の名を冠した『吉川英治文学新人賞』は、新聞・雑誌・単行本などで優秀な小説を書いた作家の中から、最も将来性のある作家に贈呈される賞で、『公益財団法人 吉川英治国民文化振興会』が主催、『講談社』が後援となっています。

現在選考委員を務めているのは、作家の伊集院静さん、大沢在昌さん、恩田陸さん、京極夏彦さん、重松清さんの5人です。

そして、2020年度の『第42回 吉川英治文学新人賞』には、『オルタネート』(新潮社)の著者・加藤シゲアキさん、『愛されなくても別に』(講談社)の著者・武田綾乃さん(28)が選ばれ、『第55回 吉川英治文学賞』は村山由佳さんの『風よ あらしよ』が受賞となりました。

<↓の画像が、『吉川英治文学新人賞』受賞の武田綾乃さん&加藤シゲアキさんの写真>

なお、『吉川英治文学新人賞』にノミネートしていた候補作は以下となっています。

【第42回 吉川英治文学新人賞の候補作品】

加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)

武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社)

芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』(文藝春秋)

辻堂ゆめ『十の輪をくぐる』(小学館)

寺地はるな『水を縫う』(集英社)

野崎まど『タイタン』(講談社)

加藤シゲアキさんが執筆した6作目の小説『オルタネート』は、昨年12月に『第164回 直木賞』にノミネートしましたが惜しくも落選、ただ『直木賞』ノミネートが複数のメディアに取り上げられたことで売り上げが伸び、出版から約1ヶ月半で累計発行部数が10万部を達成、その後『本屋大賞2021』と『吉川英治文学新人賞』にもノミネートされ、現在までに発行部数は13万部まで増刷しています。

選考委員の重松清さんは『オルタネート』の選考理由について、「『オルタネート』は青春小説。ある選考委員の言葉を借りると『書かずにはいられないものを一番感じた』『青春のモヤモヤしたものをよく書けている』と。群像劇ですけど、一人ひとりがしっかりと描かれている。(小説新潮で)連載をされていたバージョンから読んでいる選考委員の意見として『連載から、さらに良くなっている』と。書き終えて、ラストシーンに行ったから本にします、というのではなく、しっかりと自己検証しながら、推敲(すいこう)して、より良い作品になっている。そういう意味での伸びしろも高く評価されました」と語っています。

『吉川英治文学新人賞』を受賞した加藤シゲアキさんは会見で、「今の気持ちを言うと、率直に驚いていますが、やっぱりうれしいです。」と心境を明かしています。

また、ジャニーズ事務所のタレントという立場。『小説を書いた』という話題で書かせていただいたのかなと思っております。光栄なことだったのですが、ある種のコンプレックスみたいなところがあって」「僕は横配置みたいな感覚があって、それでいて文芸界が温かく歓迎してくださったということに感謝していた。今回、賞をいただいたことで少しは恩返しできたかな」「ここがスタートだと思っておりますなどと語っていました。

さらに、自身の作品が『吉川英治文学新人賞』を受賞したものの、小説に優劣をつけるのは難しいこと。受賞できたからといって自分の作品が、他の候補作より優れているとは思っていない。僕のような立場の人間が候補になったことで、1番願っているのは、ほかの候補の方に注目が集まったり、これまでの受賞者の方に興味を持ってくださることとの思いを明かしていました。

そして、加藤シゲアキさんが『吉川英治文学新人賞』を受賞し、ジャニーズ史上初めて文学賞を受賞したことに対してネット上では、

などの声が上がっています。

『オルタネート』は『直木賞』の受賞は逃しましたが、選考委員を務める作家・北方謙三さんは選考会で、「決選投票の前に、加藤シゲアキに直木賞を受賞させようという機運が選考委員の中にあった。私もその1人でしたが、やはり『もう1作ぐらい待ってみよう』と。とても惜しかった」と明かしており、『直木賞』の受賞に値する作品だと評していました。

その後、『本屋大賞』と『吉川英治文学新人賞』にノミネートしたことが発表され、これに対しても主催者側の様々な思惑を疑う声などもありましたが、他の作品よりも質が低いにも関わらず選出した場合には、その文学賞の権威が損なわれてしまうことから、恐らくですが純粋に内容で評価されたのでしょう。

なお、週刊誌『週刊女性』のWeb版『週刊女性PRIME』が先月報じた記事によれば、『オルタネート』はすでにドラマ・映画化が決定しているとの情報もあるといいます。

加藤シゲアキさんの小説家デビュー作『ピンクとグレー』は、出版から4年後の2016年に行定勲監督によって映画化され、主演をHey! Say! JUMP・中島健人さんが務め、その他に菅田将暉さん、夏帆さん、柳楽優弥さん等が出演し、全国96スクリーンでの公開ながら最終興行収入は6.2億円とまずまずの数字を記録していました。

『オルタネート』は『吉川英治文学新人賞』を受賞したことによって、今後もしドラマ・映画化された際には大きな話題になること間違いなしで、今後の展開にも注目したいですね。

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