ウッチャンナンチャンの内村光良さんが原作・監督・脚本を担当し、Hey! Say! JUMPの知念侑李さんとW主演を務めている映画『金メダル男』が22日より公開されているのですが、微妙なスタートとなっているようです。
この作品は、2011年に上演された内村さんの1人舞台『東京オリンピック生まれの男』が原作となっており、内村さん演じる主人公・秋田泉一は、1回目の東京五輪が開催された1964年に生まれ、小学生の時に運動会の徒競走で1位になったことがきっかけで、1番になることの幸福感に取りつかれ、あらゆる分野で1等賞になることを目指していく男の波乱万丈な人生を描いており、内村さんは主人公・秋田泉一の壮年期、知念さんは青年期を演じています。
2人の他には、木村多江さん、ムロツヨシさん、土屋太鳳さん、平泉成さん、宮崎美子さん、笑福亭鶴瓶さん、大泉洋さん、長澤まさみさん、柄本時生さん、森川葵さん、高嶋政宏さん、温水洋一さん、清野菜名さん、竹中直人さん、ココリコの田中直樹さんなどなど、豪華なキャストが揃った作品となっています。
<22日より公開の映画『金メダル男』>
主演の内村さんと知念さんは映画のプロモーションのため、日本テレビ系の『ZIP!』、『しゃべくり007』、『行列のできる法律相談所』、などの番組にゲスト出演したほか、21日放送の『ヒルナンデス!』に出演し、今年に入って初めて相方であるナンチャンこと南原清隆さんと共演し話題になりました。
しかし、24日に発表された22・23日の「国内映画ランキング」(全国週末興行成績・興行通信社提供)を見てみると、9週連続で長編アニメ『君の名は。』が1位を獲得。
2位は、22日より全国184スクリーンで公開の山田孝之さん主演『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』で、公開2日間の動員数は9万9000人、興行収入は1億4100万円。
3位には、『桐島、部活やめるってよ』の原作者・朝井リョウさんによる直木賞受賞作を映画化した『何者』がランクインし、4位には『スター・トレック BEYOND』が入っています。
それに次いで5位に内村さんが3年半ぶりに監督を務めた『金メダル男』がランクインし、全国210スクリーンで公開され初週末2日間の動員数は8万3682人、興行収入は1億579万800円となっていました。
TOP5にはランクインしているのですが、プロモーション、公開スクリーン数が少ない『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』に敗れてしまっており、豪華キャストを揃えた割には微妙な結果に終わっています。
実際に映画を鑑賞した方からは、「心がホッとなり、励まされる映画」「意外に泣けるシーンもあって満足」「小ネタがたくさん詰まってて笑った!」などと好評価されており、「ぴあ 初日満足度調査ランキング」では満足度90.2%となっていたのですが、その一方では、
- 演技と内容が今ひとつ。映画の良さが伝わらなかった。わざわざ映画にするよりも茶の間のテレビの方がおもしろさを引き出せたと思う。
- 期待はずれで、全く面白くない。どうして、映画化したのか疑問。顔はそっくりで似ているところはいいが、まるで演技が下手な知念という人が際立ってしまっている。とても残念な映画。
- 人の人生が年表のように淡々と進み、メリハリのない映画。暇な人は見に行ったらよろしいんじゃないのって感じ。まだウシジマくんの方がマシ。
- もっと笑えるコメディだと思っていたのに期待はずれ
- 思った以上に、内容が暗かった
など、厳しいコメントも見受けられます。
なお、映画の情報・レビューサイト『Yahoo!映画』でユーザーの評価を見てみると、5点満点中約3.4点、『映画.com』では5点満点中2.9点(26日17時時点)という評価となっています。
このように賛否両論となっているようなのですが、内村さんが監督・脚本を担当した2013年3月公開の前作『ボクたちの交換日記』と比較すると、興行収入の初日対比は231%となっており、前作の最終興行収入は2億6,500万円だったため、前作超え達成は確実で、最終興行収入は5億円以上が見込めるとされています。
ちなみに、知念さんが主演を務めていることもあって男女比は3:7、メインの客層は10代後半~20代の女性とのこと。
このように出だしは微妙となってしまったわけですが、作品を評価する声も多く上がっていることから、これから数字を伸ばして順位も上がることに期待したいですね。