昨年放送40周年を迎えた長寿番組『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)が、放送100回を目前に打ち切り終了危機に瀕していることを週刊誌『週刊新潮』が報じています。
『週刊新潮』によると、『全日本仮装大賞』の視聴率が低迷を続けているといい、2018年2月放送の第95回までは平均視聴率が2ケタを獲得していたものの、昨年2月と今年2月放送回はそれぞれ平均9.0%まで落ち込んでおり、このままでは100回目を迎えられない可能性があるようです。
2月2日に放送された『第97回全日本仮装大賞』の同時間帯には、『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』『池上彰のニュース そうだったのか!!』(共にテレビ朝日系)、『ジョブチューンSP』(TBS系)、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)、『寺脇&原田 共同浴場めぐりの旅』『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(共にテレビ東京系)が放送されており、同時間帯トップはTBSの12.1%、2位はテレビ朝日の10.4%と9.7%、3位が日本テレビとなっていました。
この結果に対して『週刊新潮』の記事では民放プロデューサーが、「特に強い番組はなかったにもかかわらず、1ケタでしたからね。日テレとしては頭を抱えているでしょうね」
と語り、番組制作費は1億円近くかかるにも関わらず視聴率低迷が続いていることから、2002年に番組をリニューアルして香取慎吾さんを司会に追加、さらに放送回数も2004年から1回減らして年2回の放送に変更し、2013年に視聴率が10%を下回ると、2014年から年1回の放送になったとしています。
また、近年番組放送日にバラツキが出ている理由について日本テレビ関係者は、「1月に放送したり、2月にやったりしてますからね。それだけ力を入れていないというわけです。局内でも、土曜日の放送ということが周知されておらず、『放送日を当日になって知った』と言っていた者までいました。確かに今年は、例年よりも番組宣伝も少なかったように思います。」
と裏側を明かし、「出場者には、構成作家や番組スタッフがアドバイスして、一緒にネタを作ることもあるそうですが、ここ数年は“傑作”が生まれず、マンネリ化しているようです。芸能人の参加も起爆剤にはなりませんでした」
と語っています。
しかし、そう簡単に番組を打ち切ることは出来ないとも語っており、「手間暇かけて1ケタでは、打ち切りが当然と思われるでしょうが、相手は長年にわたり日テレはもちろんテレビ界の大功労者である萩本さんに『打ち切り』なんて誰も言えませんよ。今回の9.0%という数字にも幹部は触れたがらない。あと3回は黙っておいて、記念の100回で大団円ということでしょうね」
と推測しており、少なくともあと3年は放送されるのではないかとしています。
この報道に対してネット上では、
- 欽ちゃんの喋りで盛り上がる時もあったが、今はそれもない。欽ちゃんの時代は既に終わっていたのに欽ちゃん頼みもきつい。
香取一人ではちょっと違うんだよなぁ。あとタレントの仮装は必要なし。 - 昔は本当に凄い人が居て、技術賞にふさわしい人、ファンタジー賞にふさわしい人、3位までに入賞する人たちなどみんな納得出来た。
人数の多さや感動したとかじゃなくて、アイディアや技術のクオリティが高かった。
久々に見たら酷い有様で、やたらみんなで苦労してやりましたとか、学芸会の発表みたいなものが多くて、有名人枠とか特に不要でした。 - こないだのは阿修羅像の人が不合格だったのがどうしても納得いかない。子供たちをたくさん出して感動さえさせればいいのかという。
あと芸人の参加もいらない。昔ほど視聴率が落ちているのだとしたら、そこへの違和感だと思う。
今や昔の日本テレビを感じさせる唯一の番組という気がするので、続けて欲しいとは思う。 - 昔はお正月やGW、お盆休みなど家族が団らんしやすい時期にあった時は演技も面白かった。
が、徐々に学芸会や有名人枠などつまらなくなり、酷い時は満点乱発などわざとつまらなくさせている雰囲気もあり見なくなった。
香取慎吾が後継者的な役割だが、萩本欽一が引退したら終了な感じもする。 - 鳥人間コンテストもそうなんだけど、日テレの番組は長く続くと感動を押し出して、くだらなさが除外されていくんだよな
あとプロが作るような大掛かりな仕掛けのものが出されたりすると素人参加番組として終わったかなと思った
芸能人枠もあるし、アイデアさえあればって時代じゃねえんだもんな。 - 今年はレベルが高い作品があり面白かったと思う。得点の付け方も見ていて面白かった。
番組が良かった時に近かったと思う。これを続けていれば視聴率も回復するように思うけど…
毎年不定期で、いつやるかよく分からないというのと、面白くなかった時期の影響で視聴率は低下しているのでは?
視聴者参加でほのぼのした番組はある一定の需要はあると思う。
などのコメントが寄せられています。
『全日本仮装大賞』の放送開始からすでに40年以上が経ち、番組の顔である萩本欽一さんも年齢を重ねたことで以前のようなキレが無くなってきていますし、番組内容に対しても視聴者から不満の声が多く、放送日もバラバラで年明けではなく2月に放送されるようになったため、視聴率が下がるのは当然かもしれないですね。
現在はYouTubeなど魅力的なコンテンツがネット上には豊富にあり、番組のマンネリ化も相まってこのまま視聴率は低迷を続けそうな気がしますが、『全日本仮装大賞』は近年減少している視聴者参加型の貴重なコンテンツで、他には無い番組内容ということから放送継続を希望する声も多く上がっています。
一方で萩本欽一さん自身も衰えなどを感じ、1月13日に行われた番組の取材会では、「正直言ってね、100回目は迎えられないと思う。いやー今回初めて、終わった時に、ダメだって思ったの。そんな風に自分の体で気づいたことない。やっとなんか、フィナーレを迎えたっていう感じで、本当に長い間ありがとうございました。いたとしても、100回は(香取)1人でやってもらうね」
などと、弱気な発言をする場面もありました。
萩本欽一さんも来年5月には80歳となり、仕事のペースもかなり落としていることから、もし打ち切り終了とならくても100回目まで出演するのは難しくなる可能性はあるのですが、どうにか香取慎吾さんと共に無事100回目を迎えてほしいものですね。