11月2日から3日間にわたって放送されたネット番組『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)は大きな反響を呼び、累計視聴者数はAbemaTV史上最高記録の7400万を超えという驚異的な数字を出したほか、元SMAPの森且行さんとの共演が実現したことによって、「森くん」というワードがツイッターのトレンドで世界1位を獲得するなど、記録ずくめの番組となりました。
ネット上では、ファン以外の間でも番組に関する話題が大きな盛り上がりを見せており、各スポーツ紙のウェブ版も多くの記事を配信していたのですが、なぜかテレビ番組では一切この話題が取り上げられず、非常に違和感があるものとなっていました。
<↓の画像は、『72時間ホンネテレビ』に出演した香取慎吾さん、稲垣吾郎さん、草彅剛さんの写真>
これについてニュースサイト『サイゾーウーマン』は、テレビ各局がジャニーズ事務所に忖度(そんたく 意味:他人の気持をおしはかること。)したものだと指摘しています。
民放情報番組デスクによると、AbemaTVはテレビ朝日と『サイバーエージェント』の共同出資によって設立されたインターネットテレビ局ということから、「テレ朝の番組なので取り上げないように」という指示が上から出ていたそうなのですが、これはあくまでも表面上の理由とのこと。
この話題に触れること自体は特に問題ないことで、もしジャニーズ事務所を離れた稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの3人以外が出演した番組ならば普通に紹介しているといい、「明らかにジャニーズサイドへの“忖度”ですよ」と語っています。
また、テレビ朝日の関係者は「ウチが『72時間ホンネテレビ』を取り上げられるわけがない」と語り、その理由については「同番組の発表があった直後、ジャニーズサイドからテレ朝に『3人を取り上げるな』と猛クレームが入り、早河洋会長が事務所に謝罪へ出向いたんです。そんなこともあってか、キー局は今、香取らをレギュラー番組以外のニュース番組等で扱いたくても扱えない状況になっているんです。」という裏事情を明かしています。
その結果、稲垣吾郎さんが10月24日に生放送された情報番組『5時に夢中!』(TOKYO MX 平日17時)に、緊急生出演したニュースはネット上で大きな話題になり、各スポーツ紙などがこの話題を取り上げていたのですが、各民放キー局の取材班たちもTOKYO MXまで行き、稲垣さんが局入りする姿なども撮影したものの、「そのVTRはお蔵入りになっています。あの3人は現状、キー局から“干されている”状態なんですよ」と語っています。
<↓の画像は、『5時に夢中!』出演者と稲垣吾郎さんの写真>
なお、翌日放送の『めざましテレビ』(フジテレビ系)では、稲垣吾郎さんがTOKYO MXに局入りした際の模様を放送していました。
<↓の画像が、『めざましテレビ』で放送された際の写真>
さらに、ジャニーズ事務所と密接な関係にある日本テレビの関係者は、「日テレに彼らが出演する機会は、永久に訪れないかもしれません」という恐ろしい発言をしているほか、TOKYO MXについても今後また同局の番組に出演させるかどうかの対応を協議していると語っています。
TOKYO MXは非常に自由な番組作りで知られている局で、日本テレビ、フジテレビなどの民放キー局への出演がNGになっているようなタレントたちも出演しており、特にジャニーズ事務所とも深い関わり合いがないことから、3人が出演しても問題ないように感じられます。
しかし、前出の日本テレビ関係者は、「彼らを出演させると、例えば同局でレギュラーを持っているマツコ・デラックスや田中みな実など、ジャニタレと共演する機会がある出演者とその所属事務所にまで、ジャニーズサイドから何らかの圧力が及ぶ危険性がある。」と語っています。
これらの話はどこまで信じたら良いのかは分かりませんが、同様の噂は数多く出ており、ジャニーズ事務所が『72時間ホンネテレビ』に対して激怒し、テレビ朝日に対して「放送を辞めろ」と抗議していたなどという噂を『サイゾーウーマン』が報じていました。
その記事では、ジャニーズ事務所の次期社長と目されている藤島ジュリー景子副社長が、テレビ朝日の幹部に対してクレームを入れていたとし、こうした動きから他局も「やはり3人を起用するのは危ない」と判断していると伝えています。
このような状況にあることで、元SMAPの3人が出演中の各レギュラー番組も存続が危ぶまれていると囁かれています。
中でも香取慎吾さんが出演する『おじゃMAP!!』(フジテレビ系 水曜19時)は、ゴールデン帯(19~22時)に放送されている番組で、平均視聴率も現在は7%前後で推移している状態とうことから、ジャニーズ側から何か言われれば終了する可能性もあるという話もあります。
今年9月にジャニーズ事務所を退所した3人は、SMAPを国民的アイドルグループに成長させた敏腕チーフマネージャー・飯島三智さんと再びタッグを組み、これからの下克上に期待する声も多く上がっています。
現在はネットが大きな力を持つようになっており、もしテレビに出演できなくなったとしても、ネットを上手く使うことによってテレビに出演する以上の効果が期待できます。
しかし、テレビで3人の姿を見たいという声も多く、ジャニーズ事務所が圧力を掛けているのか、各テレビ局が忖度しているのかどうかは定かではありませんが、これ以上理不尽な理由で3人の番組を減らさないで欲しいものですし、需要がある以上は積極的に番組に起用してもらいたいですね。