1990年にデビュー、1997年に事実上の解散となったジャニーズのグループ『忍者』の元メンバー・志賀泰伸さん(しが・やすのぶ 54歳)が、週刊誌『週刊文春』の取材に対してジャニー喜多川さんからの性被害を初告白し、大きな波紋を広げています。
志賀泰伸さんは高校入学後の1984年春にジャニーズ事務所に入所し、1985年に『忍者』の前身グループ『少年忍者』のメンバーとなり、中村繁之さんや『少年隊』のバックダンサーを務め、『光GENJI』『男闘呼組(おとこぐみ)』と共に『少年御三家』として日本武道館で合同コンサートも開き、1990年にグループ名を忍者に改名してCDデビューしました。
<↓の画像は、忍者のメンバー写真>
(左上から時計回りに)柳沢超さん、遠藤直人さん、志賀泰伸さん、正木慎也さん、古川栄司さん、高木延秀さん
デビューシングル『お祭り忍者』はオリコンの週間シングルチャート3位を獲得、『日本レコード大賞』の最優秀新人賞(ポップス部門)などを受賞、『NHK紅白歌合戦』にも出場しました。
その後も精力的に活動していましたが、1994年に志賀泰伸さんがデビュー前の時点で事務所にも内緒で9歳年上の女性と結婚し、子供もいたことが明らかとなり、これが原因でジャニーズを辞めて俳優として活動していました。
後に1人目の妻とは離婚、病院の院長の娘と再婚後は妻の病院に勤務しています。
そんな志賀泰伸さんが週刊文春のインタビュー取材に応じ、ジャニー喜多川さんからの性被害を激白しており、そのきっかけとして藤島ジュリー景子社長のコメントを挙げており、「ジュリーさんが『知りませんでした』と言ったことに対して、ウソつけ!と思ったんです。知ってたでしょ?って。証言することで、少しでもカウアン(・オカモト)さんや署名活動を行っているファンの方々の力になりたい。そして紅白にも出た、CDデビューした人間が語ることで、問題への関心が高まればと思い、立ち上がった次第です」
と説明しています。
<↓の画像が、週刊文春の取材に応じた元忍者・志賀泰伸さんの写真>
初めて性被害を受けたのは、2回目のレッスンに参加したぐらいのころだったといい、ジャニー喜多川さんから「ユー、ちょっと合宿所に来ない?」と声を掛けられ、東京・原宿にあった合宿所(マンション)に行くことになったそうなのですが、その日の夜に性的な行為をされたとのことです。
志賀泰伸さんは当時を振り返り、「ジャニーさんが横に来たんです。添い寝か何かするのかなと思っていたら、触り始めて。ちょっとマッサージみたいな感じだったんですけど、すぐにパンツに手がいって下ろされたんです」
と明かし、ジャニー喜多川さんは無言のままで、志賀さんも寝たふりを続けたそうです。
こうした体験をしながらも、志賀泰伸さんはジャニーズJr.の友達もできたことで合宿所に度々出入りし、18歳ごろまで性被害を受けていたといい、「ジャニーさんがいつ来るんだろうと怯えていました。じゃあ、辞めればいいじゃんという話なんですけど、それが被害なのかどうかが、わからない歳だったから」「30回から40回くらいは性的虐待があったと思います。その度にジャニーさんの性癖にまた巻き込まれてるって思い、会うのも嫌だし話すのも嫌になって、合宿所から足が遠のいていきました」
と告白しています。
<↓の画像は、ジャニーズ時代の志賀泰伸さんの写真>
その後1990年にデビューし、当時高い人気を得ていましたが、「デビューの頃は摂食障害というか、ものが食べられなくなっちゃっていて、体重が42キロしかなかったんです。精神的に完璧にやられちゃってたんですよ」
と語っています。
現在も過去の性被害の記憶が時折フラッシュバックするといい、「突然調子が悪くなって、心療内科に行くこともあります。カウンセリングを受けて薬を飲んで軽快しても、また何かをきっかけにあのことが蘇ってきて、またカウンセリングに行って。その繰り返しです」
と明かしています。
元忍者・志賀泰伸さんの性被害告白を受けてネット上では、
- 本当に 気持ち悪いわ!被害者の人数は何人?何百人?何千人?
- 本当に酷いですね。声を上げられない弱い者ばかり標的にしている。卑怯者。
- テレビのワイドショーも、歌舞伎ネタばっかじゃなくてちゃんと取り上げて
- 性欲を満たす為に美男子を集めていたのではないかと疑ってしまう。13歳位の子供も被害に会っていたらしいし、これは極めて悪質な性犯罪
- 志賀くんがオキニだったの?まあ元祖オキニの郷ひろみに似てたからね
- もしこの性被害が本当だとしたら本当にショック。大物ジャニーズ達はこんな事がなかったのだろうか?
- 一連の報道を見て思うのは、デビューしたり紅白に出るような人気のあるグループのメンバーはほぼ全員・・・なのかなって
- さすがに全く知りませんでした…は通用しないよね。なんとなく薄々そういう話は耳に入ってたけど、本人に問いただしたことはありませんでしたってだけで
- 忍者の追っかけみたいなことをするくらいファンだった。デビュー当時の志賀くんは痩せこけててジャニーズっぽくなかったけど、ご飯が食べられないような状況だったからなんてつらい。そんなに苦しんでいたんだ…。
今もフラッシュバックで苦しんでいるとしたら、マジでこの問題はしっかり表に出して話し合いなどして、再発防止を徹底してほしい
などの声が上がっています。
1977年に入所した“マッチ”こと近藤真彦さんも先日、藤島ジュリー景子社長が性加害を「知らなかった」とコメントしたことに対して、「嘘はダメ」「隠しごとなしに嘘なしにしっかりと正面をきって正々堂々と話しをしてもらえれば」などと語り、大きな話題になりました。
それに続いてデビュー組では初めて志賀泰伸さんが性被害を告白し、その内容もこれまで複数のジャニーズJr.たちが明かしてきたものと全く同じで、先日『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で初めて性加害問題に言及した少年隊・東山紀之さんは、自身の体験談については語りませんでしたが、志賀さんと年齢が近く合宿所で生活していた東山さんも、以前からこの問題を把握していたのではないでしょうかね。
そして、ここまで被害者が多くいるとなると、現在もジャニーズ事務所に所属しているタレントの中にも被害者が複数いても全く不思議ではなく、事務所としてこの問題にしっかりと向き合うためにも、やはり第三者委員会を設置して実態の調査を行う必要があるのではないかと感じます。