女優・篠ひろ子さんの夫で作家・作詞家の伊集院静さん(本名=西山忠来 旧名=趙忠來 73歳)が、週刊誌『週刊現代』の連載コラム「それがどうした 男たちの流儀」で、ジャニーズ事務所の新社長に就任した少年隊・東山紀之さんを絶賛する一方、元SMAP・中居正広さんや嵐・松本潤さんをこき下ろし批判しており、ネット上で物議を醸しています。
伊集院静さんはコラムで、「あのジャニーズ事務所にこれほど男気があるというか、気骨のある人間がいたとは想像もしなかった。東山紀之さんのことである。」と書き出し、ジャニーズ事務所が7日に開いた会見については、「世の中には逆境に立たされても信念を崩さない男がいるものだと、あらためて世間の広さ、大きさを考えさせられた。それにしてもNHKはじめ、マスコミの集中砲火のような会見の様子を見て呆れ返った。」
と感想を綴っています。
マスコミ批判は止まらず、「ここぞとばかりにマスコミは嵩にかかって攻め立てた。ここまでやるかと言うほどだった。」「私に言わせると、この大騒動のようなものを招いたのは、それまでジャニーズにひれ伏し続けたマスコミに原因があるのではないかと思う。矢面に立った東山さんに、よくあれほどでたらめな質問が続けられたと思う。“恥を知れ、恥を!”と私はマスコミに言いたい」
と、ジャニーズ事務所ではなくマスコミの対応に対して怒りをあらわにしています。
また、東山紀之さんにも性加害疑惑が浮上し物議を醸している件にも触れ、根拠は不明ながら「彼は断じてそういう男ではない。」としています。
コラムではこの他に、「都合の良い時だけ東山さんは使われたナという気がせぬではないが、ともかく守り抜いたのである。彼だけにしかできなかった。他にジャニーズに人物がいたとしたら長瀬智也かキムタクくらいだったのではないか。」「中居正広なんぞは自分のことしか考えぬ、ただの二流タレントでしかない。東山さんは本当の兄貴格だったのだろう」
と綴り、いきなり中居正広さんの名前を出して貶しています。
最後には、「今、大河ドラマも松潤とかが演じているが、こんなつまらない大河も珍しい。またアヒルが出る保険会社のCMに登場するタレントが、真剣にニュースを読んでいても信用できないに決まっている。私は人間を見る目だけは持ち合わせているつもりだ。」と
、嵐の松本潤さんと櫻井翔さんを批判し、締めくくっています。
これに対してネット上では、
- 伊集院光のキンコメ高橋擁護思い出した
- こんなこと公言するなんて自分を見る目がないやん
- 老害の嫌な部分が存分に出た文章
- 『ギンギラギンにさりげなく』とか『愚か者』の印税、カラオケ全盛期くらいに数千万来てたんちゃう 共犯や共犯
- 東山が気骨を持っていたならジャニー喜多川の性加害を告発してたんじゃねえの? いきなり矛盾してるんだが
- 伊集院静みたいに周囲とトラブルばっか起こしてる奴が言ってもねえ 何年来の編集者やら作家仲間とも揉めてたじゃん 人を見る目なんてねーよ
などの声が上がっています。
伊集院静さんが東山紀之さんをここまで絶賛する理由は定かではありませんが、伊集院さんとジャニーズ事務所の付き合いは40年以上にわたり、1981年に近藤真彦さんの代表曲『ギンギラギンにさりげなく』の作詞を手掛け、その後も『愚か者』などの作詞を担当。
他にもKinKi Kids、J-FRIENDS、NEWSなどの曲で作詞を手掛け、堂本剛さんとは『きみとあるけば』と『ずーっといっしょ。』という本を出版しています。
また、人生で救われた言葉として、ジャニーズ事務所の元副社長・名誉会長のメリー喜多川さん(享年93)から言われた「人間には寿命がある」という言葉を著書などで紹介するなど、以前からジャニーズ寄りの方ではありました。
それにしても、会見での芝居じみた受け答えが不評で、その他の言動も物議を醸している東山紀之さんを絶賛したり、後輩たちへのセクハラ、性加害に関しても本人が会見で「覚えてないことの方が多く、もしかしたらしてる可能性もあるし、していないかもしれない。若気の至りがあったりとか、その時の自分の幼稚さであったりとか、そうゆうのもあったとは思う。」などと曖昧な回答をしていたにも関わらず、伊集院さんは理由もなしに「断じてそういう男ではない」と言い切り、これはどうなのかと思います。
また、ジャニー喜多川さんの性加害問題を巡り、長年にわたるジャニーズ事務所の隠蔽行為、大騒動に発展後の後手後手の対応などを責めることなく、マスコミ批判がメインになっていることにも疑問を抱きます。
何よりも東山紀之さんを絶賛する一方で、話の流れに一切関係なく中居正広さん、松本潤さん、櫻井翔さん批判をしているのも理解できず、これでは「老害」などと批判されても仕方がないと思ってしまいますね。