少年隊・東山紀之さん主演の時代劇『必殺仕事人シリーズ』(テレビ朝日系)の最新作が2年ぶりに9日21時から放送され、今作には『King & Prince』の岸優太さん、『なにわ男子』の西畑大吾さんが初出演することでファンは歓喜しているものの、批判的な声も上がるなど賛否両論となっていることをニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じています。
1972年から放送されている『必殺シリーズ』は、俳優・藤田まことさんが中村主水役(なかむら・もんど)で長年主演を務めていましたが、2007年に東山紀之さんが主演でシリーズが復活し、2009年には『必殺仕事人シリーズ』の30周年、テレビ朝日開局50周年記念として新春スペシャルドラマ、さらに2クールにわたって連続ドラマが放送されました。
その後も毎年のようにスペシャルドラマが制作されており、東山紀之さんが主演に抜擢されて以降は、TOKIO・松岡昌宏さん、関ジャニ∞・大倉忠義さん、元KAT-TUN・田中聖さん、Hey! Say! JUMP・知念侑李さんといったジャニーズタレントがレギュラー出演するようになりました。
『必殺シリーズ』は毎回、世相を反映した問題を描くのが特徴となっており、今回は「SNSの怖さ」をテーマとして、根も葉もない噂が生む悲劇、無自覚に人を傷付けてしまうことへの恐ろしさが描かれています。
9日放送の最新作には東山紀之さん、松岡昌宏さん、知念侑李さん、和久井映見さん、遠藤憲一さん、生瀬勝久さん、松尾諭さん、キムラ緑子さん、中越典子さんの他にゲストとして、岸優太さん、西畑大吾さん、高月彩良さん、木村了さん、須賀健太さん、吉村界人さん、佐久本宝さん、小林隆さん、杉田かおるさん、金田明夫さん、羽場裕一さん、元テレビ東京でフリーの大橋未歩アナウンサー、安田大サーカス・クロちゃん等が出演します。
<↓の画像は、9日放送『必殺仕事人』メインキャストの写真>
(左から)西畑大吾さん、遠藤憲一さん、知念侑李さん、東山紀之さん、松岡昌宏さん、和久井映見さん、岸優太さん
サイゾーウーマンによると、『必殺仕事人』のキャスティングを巡っては視聴者の間で賛否を巻き起こしているといい、「ネット上では、ジャニーズファンから『このシリーズはよく知らないけど、ジャニーズがいっぱい出るから楽しみ!』『岸&西畑コンビの登場うれしい!絶対見ます』といった歓喜の声が上がる一方、『ジャニーズばっかりで萎える』『必殺仕事人は完全にジャニーズに乗っ取られたな』『なんでもかんでもジャニーズ出さないでほしい』などと批判も多い。」
としています。
実際に9日放送の『必殺仕事人』に対するネット上の反応を見てみると、
- 岸くんの時代劇、久しぶり!!ずっと待ってたよ!!これをきっかけに、また若い方にも時代劇の面白さが伝わるといいなぁ。
- 時代劇は全く観たことがなかったが、岸くん時代劇似合いそうだから、今回は観てみようと思う。
- 必殺もジャニーズに乗っ取られてしまったな(笑)でも見てしまう。東山さんが結構良いんだよね。
- ジャニーズから5人出演て、いくら何でも多過ぎませんか
- 仕事人はジャタレドラマになり下がっちゃった感
- 東山はまだいいとして、ええ加減ジャニーズに頼るのはやめてほしい
- これはもはや必殺では無い。ジャニーズのお遊戯に過ぎない
- ジャニーズはせいぜい一人か二人まで
- 時代劇に見えないな。東山は仕方ないにしても、まわりがなんとかならなかったのかな
- 必殺もジャニーズに乗っ取られた感がねぇ…中条きよしさんや三田村邦彦さんメインで出来なかったのかな
- ジャニーズ勢が頑張っているのは分かるが、名俳優たちの受け継がれてきた演技が見たい。
- 必殺は本物の役者を使って撮ってほしいな。素晴らしいシリーズなのに残念。昔のシリーズとまったくの別の物。あの空気感は今のスタッフじゃ出せないよね。
などの声が上がっており、賛否両論となっています。
東山紀之さんが主演でシリーズが復活して以降、ジャニーズメインのキャスティングや作風の変化などを巡り、同シリーズのファンからはかねてから批判的な声が上がってはいるのですが、番組の視聴率はまずまずとなっており、2020年放送の前作は、関東地区の平均世帯視聴率が12.4%、個人視聴率が6.6%、関西地区は世帯14.2%、個人7.9%を記録していました。
また、2019年は平均世帯視聴率が12.1%、2018年が11.1%、2016年は10.0%、2015年は10.7%、2014年は13.1%、2013年は13.5%、2012年は15.7%と、数字が上下しながらも2ケタをキープしています。
番組制作サイドは昨年の番組審議会で『必殺シリーズ』について、「常に昔からの『必殺』ファンを満足させて、その上で新しい世代も取り込むという究極のテーマがある。今の時代に合った、若い人も見たいと思う時代劇は何だということをこれからも追求していかなければと思っている。」
とコメントしており、ジャニーズタレントを積極的に起用している理由として、スポンサーが重要視しているコア層(13~49歳の男女)の視聴率を上げる目的があるとみられます。
現在の『必殺仕事人』に対しては批判の声がある一方で、作品の内容を評価する声も一定数あり、時代劇の放送が減っている中で同シリーズは貴重な作品となっているので、今後も他の時代劇とは一線を画した作風、キャスティングによって少しでも長く放送を続けてほしいですね。