NHKが19日に、今年の『第75回NHK紅白歌合戦』の出場歌手41組を発表し、そしてSTARTO ENTERTAINMENTのタレントは今年出演しないことを明言しました。
NHKは昨年にジャニー喜多川さんの性加害問題を受けて、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)のタレントを番組に新規起用することを停止し、昨年の紅白は1979年以来44年ぶりに旧ジャニーズ勢の出演がゼロとなっていました。
今年4月には、旧ジャニーズ事務所と資本関係にないSTARTO ENTERTAINMENTが、同社からマネージメント業務などを引き継ぎ、そして性加害の被害者への補償業務が進んでいることなどを受けて、NHKは10月にSTARTO社へ移籍したタレントたちを番組に起用する方針を発表しました。
これにより今年の紅白への出場に大きな注目が集まりましたが、STARTOのタレントは今年もゼロでした。
なお、元『King & Prince』の岸優太さん、平野紫耀さん、神宮寺勇太さんの3人で結成した『Number_i(ナンバーアイ)』は今年紅白初出場を果たします。
一部スポーツ紙は、STARTOとNHKの交渉が難航しているとし、今後も交渉を継続していくとみられると報じていましたが、紅白の大塚信広チーフプロデューサー(制作統括)が報道陣の取材に応じ、STARTOタレントは出演しないと明言しました。
これについて大塚信広CPは、「実際に交渉させていただいて、今回の出演者に名前が載っていないという事になったのは残念に思っております。STARTO ENTERTAINMENT社所属の皆さんとのお話し合いの中で、そうした判断になりました。」
と明かしました。
また、STARTOタレントの追加発表、企画枠での出演も無いとしたうえで、「お話は今年の紅白に関してのみです」と強調し、来年再びオファーすることを示唆しています。
この発表を受けてネット上では、
- どの口が残念ですなんて言ってるのか
- まあ普通に考えれば一気にラジオもテレビも全番組打ち切られて、でも会社辞めれば問題なく出てて…前向きに考えられないよね。
- どうせNHK側は上から目線で”紅白に出してやる”くらいの感じで交渉したんじゃないかな。
それをSTARTO社側が”ふざけるな”って感じで交渉決裂したんじゃないの? STARTO社側からすれば、いまさら紅白って感じなのかも。 - 特番を放送したことで、NHKは視聴者に対しての禊は済ませたつもり。あとはオファーすれば出るだろう、だって紅白なんだから…くらいの考えだったのかな?
実際にはNHKが思うほどSTARTO社もファンも、もう紅白を重視していなかったという感じに見えますが。 - 何いってんだよ。自分たちが罪もないタレントの番組全部辞めさせて出さないって言ったんでしょ。
本当かどうかよく分からない事案をさも事実のように報道して。視聴率取れなくて困ったら旧ジャニに泣きついてみっともない。出なくていい。
などの声が上がっています。
NHKが紅白への出演交渉を開始したのは10月16日以降といい、NHKは同20日放送の『NHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」』で、改めてジャニー喜多川さんの性加害問題や旧ジャニーズ事務所を糾弾しており、これが紅白出演にも影響を与えたと推測されています。
ただ、大塚信広CPは番組の影響を問われると「そこはなかったです」と否定し、「逆に言うと影響がある理由が分からない。そこに対して何かを僕らの方から話すこともないし、何かの影響を僕らが受けたと思うこともないので」
と語っています。
STARTO社側が今年の紅白出場を断った背景には、NHK側が出場を希望していたグループと、STARTO社側の考えに開きがあったこともあるとされています。
また、『Snow Man』などの各グループは昨年末に、それぞれがYouTubeなどでライブ配信を実施して大きな反響を呼んでおり、各グループのファンたちもNHKに対して憤りを抱えていることや、紅白に出演したところで登場時間は極わずかということで、今年も是非ライブ配信を実施してほしいとの声が多く上がっていて、そうしたファンの要望を受けて今回このような選択をしたともみられています。
NHKは昨年まで、過去に何度も裁判沙汰にもなっていたジャニー喜多川さんの性加害をスルーし、そして散々ジャニーズの人気にあやかってきたにも関わらず、騒動に発展した途端に手のひら返しして全タレントの起用を停止したり、番組を打ち切るなどの対応を取っただけに、STARTO社側の方から出演を断られるのも仕方がないと思います。
そして、大塚信広CPは会見で昨年の紅白の視聴率が過去最低を記録した件について、「旧ジャニーズ勢やKPOP勢(が原因)だとかは考えていません」と語っており、それならばSTARTOタレントを起用せずとも、視聴率を取れる番組作りに力を入れていってもらいたいと思いますね。