平成最後となる今年の『第91回選抜高等学校野球大会』(略称:センバツ)の入場行進曲が9日に発表され、シンガーソングライターの“マッキー”こと槇原敬之さんが作詞・作曲を手掛けた『世界に一つだけの花』と『どんなときも。』のメドレーに決定したことが分かりました。
今年のセンバツは、3月23日から12日間にわたって甲子園球場にて開催され、出場32校(一般選考28校・21世紀枠3校・明治神宮大会枠1校)は1月25日に開かれる選考委員会で決まり、組み合わせ抽選会は3月15日に行われます。
そして、今年の入場行進曲は『世界に一つだけの花』に『どんなときも。』のメロディを組み入れたメドレーに決定し、編曲は作曲・編曲家の酒井格さん(さかい・いたる 48歳)が担当します。
今回選ばれた2曲は過去にもセンバツの入場行進曲に選ばれており、『どんなときも。』は1992年、『世界に一つだけの花』は2004年に採用されており、入場行進曲は主に、前年に幅広く社会に親しまれ、スポーツに相応しく明るいものが選ばれるのですが、主催の『毎日新聞社』はこの2曲を選んだ理由について、「平成の時代を象徴する歌。平成最後(の大会)を意識した」と説明しています。
センバツの入場行進曲がメドレー形式になるのは2度目で、2001年大会ではサザンオールスターズの『TSUNAMI』、ビートルズの『イエスタデイ』『ヘイ・ジュード』『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』を組み合わせたメドレーでした。
再び楽曲が入場行進曲に採用された槇原敬之さんは、「大変光栄です。センバツ出場までの努力は、計り知れないものだと思います。胸を張って、堂々と、さわやかに行進してください。みんなで悔いのないように青春の火を燃やしてください。世界に一つだけの花のように、それぞれに、それぞれの輝きを見せてくれたら、僕はとてもうれしく思います」
とコメントしています。
この発表を受けてネット上では、
- 平成の名曲!!
- 平成最後の甲子園で、平成の代表曲なのはいいんじゃない
- 無理に去年の歌じゃなく、平成最後のセンバツを飾る良い選曲
- DA PUMPのUSAかと思っていた
- 出場する選手達の世代の曲にしてやって欲しいな。選手らはポカーン?だろう
- 〇〇坂の曲が選ばれなくて良かった。
- どうしてもシャブと同性愛が頭をよぎる。
- 一位を争う大会で『ナンバーワンにならなくていい』という歌詞がある曲なのは、なんかむずむずします。
- 前年のヒット曲が選ばれることが多かったが、みんなが知ってるヒット曲も少ないし、米津の曲じゃ行進曲にしにくいし、みたいな苦渋の選択でしょう、実際は。
- もう選抜で使われるような国民的ヒット曲は生まれないんだろうな…。まあ無理やり秋元軍団やEXILE系の曲使うより全然いいんだけど
などのコメントが寄せられています。
2010年以降に起用された入場行進曲を見てみると、2010年はSuperflyの『My Best Of My Life』、2011年はいきものがかりの『ありがとう』、2012年はAKB48の『Everyday、カチューシャ』、2013年はNHK東日本大震災復興支援ソングの『花は咲く』、2014年はAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』。
2015年はディズニー映画『アナと雪の女王』の主題歌『Let It Go~ありのままで~』、2016年は西野カナさんの『もしも運命の人がいるのなら』、2017年は星野源さんの『恋』、2018年は阿久悠さん作詞、谷村新司さん作曲の3代目大会歌『今ありて』が起用されています。
このようにセンバツの行進曲は前年のヒット曲から選ばれることが多く、ネット上では今年の行進曲について選曲を支持する声が多く上がっている一方、今年ヒットした米津玄師さんの『Lemon』、DA PUMPの『U.S.A.』などの方が良かったのではという声もあり賛否両論となっています。
『どんなときも。』は1991年リリース、『世界に一つだけの花』は2003年リリースの曲で、確かに主役の球児たちのことを考えると古過ぎる選曲だと思う部分もありますが、今年のセンバツは平成を締めくくる大会となるため、平成に生まれ大ヒットし、現在でも耳にすることが多い『世界に一つだけの花』と『どんなときも。』が起用されるのも理解できますし、この2曲がどういったメドレーになっているのか楽しみですね。