4・5日の国内映画動員ランキング(全国週末興行成績・興行通信社)が発表され、嵐・二宮和也さんが主演の『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』(滝田洋二郎監督)が初登場3位にランクインしたのですが、この結果に映画ファンからは“大コケ”という声が上がっているとニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じています。
11月の最初の週末は3連休ということもあり、20本以上の新作映画が公開されたのですが、TOP10入りしたのは3本のみとなっており、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(全国353スクリーン)が初登場1位を獲得し、土日2日間の観客動員数は14万8890人、興行収入は2億3059万円、3日間では観客動員数25万9427人、興行収入3億9795万円。
2位にはホラー作品『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』(全国202スクリーン)が初登場ランクインし、土日2日間の観客動員数は13万8100人、興行収入は1億8400万円。
次いで3位にランクインしたのが『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』(全国312スクリーン)で、土日2日間で観客動員数は10万7000人、興行収入は1億3800万円となっていました。
<3日から公開の映画『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』>
二宮和也さんが主演を務めている『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』は、フリーの演出家として料理バラエティ番組『料理の鉄人』(フジテレビ系)、『愛のエプロン』(テレビ朝日系)などの番組を手掛けた田中経一さん(55)が、2014年に書いた小説デビュー作『麒麟の舌を持つ男』が原作です。
監督は、2008年公開の本木雅弘さん主演『おくりびと』でメガホンを取り、「第32回日本アカデミー賞」で10冠獲得、「第81回アカデミー賞」で外国語映画賞、「第32回モントリオール世界映画祭」でグランプリを受賞など、これまでに様々な賞を受賞している滝田洋二郎さんが監督を務めています。
物語は、2000年代初頭の日本と1930年代の中国・満州が舞台で、この2つの時代が並行して語られ、それぞれの時代に生きた一度食べた味を完全再現できる「麒麟(きりん)の舌」を持つ料理人2人を描いた作品です。
二宮和也さんは、絶対味覚「麒麟の舌」を持つ現代パートの主人公・佐々木充役を演じ、脇を固める俳優陣は西島秀俊さん、竹野内豊さん、綾野剛さん、宮崎あおいさん、ジャニーズJr.の西畑大吾さんらです。
<↓の画像が、主演の二宮和也さんの写真>
<↓の画像が、『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』出演者の写真>
映画の公開は1年以上前の昨年7月に発表されており、豪華俳優陣が顔を揃えるということで注目を集めていたのですが、オープニング2日間の興行収入は1.5億円にも届かず、累計興行収入10億円到達もなかなか厳しいラインです。
そして、このコケっぷりが映画ファンらの間で大きな注目を集めており、
- ヤバいレベルの大赤字では?
- これ最終興収10億いくのか? 東宝配給でこの数字はシャレにならないぞ
- もうジャニーズだけで客呼べる時代じゃないのか
などのコメントが寄せられています。
なぜここまで客を集めることが出来なかったのか、その原因については定かではなく、公開初日の3日には出演者たちが東京・上野で舞台挨拶を行い、全国の劇場でもライブビューイングが開催されました。
また、二宮和也さんは映画公開前の番宣のため、『徹子の部屋』『アタック25』『アメトーーク!』『相葉マナブ』『金曜★ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)、『あさイチ』(NHK)といった番組に出演し、映画の番宣を行っていました。
その他にも、JAL(日本航空)やセブンイレブンなどの大手企業とのコラボ企画も行い、大々的に映画の宣伝が行われていました。
しかし、その効果はほとんど得られなかったのか公開初週の興行収入は約1.4億円となっており、これは2年前に吉永小百合さんとW主演した映画『母と暮せば』(山田洋次監督)と比較すると、興行収入は45%近いダウンとなっています。
なお、『母と暮せば』の公開2日間の興行成績は、全国336スクリーンの公開で、観客動員数は19万7,460人、興行収入は2億4,442万1,500円、累計興行収入は19.8億円でした。
また、『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』と同じく東宝配給で2013年公開の『プラチナデータ』は、全国310スクリーンの公開で、オープニング2日間の観客動員数30万5,743人、興行収入は4億49万6,000円、累計興行収入は26.4億円。
過去の主演作と比較すると『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』の興行成績はかなり低く、木村拓哉さんと共演する来年公開の『検察側の罪人』は、果たして大丈夫なのかと心配する声が上がり始めています。
『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』の評価を情報・レビューサイト『Yahoo!映画』で確認すると、7日19時の時点でユーザーレビューの平均は【4.45点(5点満点中)】という高得点をつけています。
また、映画の内容に対しても「何度見ても泣ける」「アカデミー賞も狙える作品」「近年稀に見る内容のある映画」「何度でも観たくなる映画」などと、内容を絶賛するコメントがズラリと並んでおり、こうしたコメントが並ぶことは非常に少ないので、これから口コミで広まっていき、2週目から興行成績がグッと伸びる可能性もありそうです。
初週は微妙な結果となりましたが、2週目、3週目でどこまで伸ばしていくか注目したいですね。