1月スタートのドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系 土曜22時)のシリーズ化、映画化される可能性があることをニュースサイト『アサジョ』や『エンタMEGA』が報じています。
『レッドアイズ 監視捜査班』はKAT-TUN・亀梨和也さんが主演を務め、元神奈川県警の刑事だった探偵が、民間と協力して捜査を行う神奈川県警内の特殊部隊KSBC(神奈川県警捜査分析センター)の特別捜査官となり、難事件の解決に挑みながら、婚約者を殺害した連続殺人鬼の行方を追うサイバークライム・サスペンス作品となっています。
亀梨和也さんの他に、松下奈緒さん、趣里さん、木村祐一さん、シシド・カフカさん、SixTONES・松村北斗さん、高橋ひかるさん、笠原秀幸さん、小野ゆり子さん等が出演し、初回平均視聴率は12.4%と好視聴率をマーク、その後の第2話は10.4%、第3話は9.9%となっています。
『アサジョ』によると、『レッドアイズ』が好スタートを切ったことを受けて、日本テレビ内ではシリーズ化の検討もされているといい、「このままの視聴率ならば、局内ではシリーズ化してもいいんじゃないかという声も上がっているそうです。亀梨は『妖怪人間ベム』も映画化までしましたからね。その線もあるようです」
と制作会社スタッフが明かしています。
また、『エンタMEGA』も業界内で『レッドアイズ』のシリーズ化、映画化が視野に入ったと囁かれているとし、「亀梨はキャリアに比べると映画出演本数は少ない方だが、メインキャストで出演した作品の興行収入成績においては優等生。同局系の主演ドラマから派生した『映画 妖怪人間ベム』、全国の女子たちを胸キュンさせた『PとJK』、昨夏に公開された『事故物件 恐い間取り』はいずれも興収10億円以上のヒットを記録している。コロナ禍で人々が体験型の娯楽に飢えていることもあり、映画ビジネスは将来的なV字回復の可能性が指摘されている。局側もそれを認識しているはずで、このままドラマが好調をキープすれば真っ先に“映画化”の企画が持ち上がりそうだ。」
と伝えています。
『レッドアイズ』の視聴率は現時点で右肩下がりとなっていますが、視聴者からはスピード感も良く面白いと絶賛の声が上がっており、このまま10%前後の数字をキープできればシリーズ化、映画化といった展開はあるのでしょうかね。
日本テレビの土曜ドラマ枠で、2010年以降に放送され映画化された作品は、2010年放送の嵐・大野智さん主演『怪物くん』、2011年放送の『妖怪人間ベム』、2012年放送の北川景子さん主演『悪夢ちゃん』、2016年放送の唐沢寿明さん主演『THE LAST COP/ラストコップ』となっています。
この中では『怪物くん』が最も良い興行成績を残しており、ドラマは全9話の期間平均視聴率が14.0%、劇場版の最終興行収入は31.3億円でした。
次いで、亀梨和也さんが主演を務め、杏さん、鈴木福さん等と共演の『妖怪人間ベム』が、ドラマの期間平均視聴率が15.6%、劇場版の最終興行収入は11.7億円となっていました。
『悪夢ちゃん』はドラマの期間平均視聴率が11.5%と、当時の土曜ドラマ作品としては良いとは言えない数字ながら映画化され、大規模公開で最終興行収入は6.3億円と大コケしました。
ちなみに、映画公開の前日に放送されたスペシャルドラマの平均視聴率は9.9%でした。
そして、『THE LAST COP/ラストコップ』は連ドラの期間平均視聴率が8.3%と、低視聴率ながら映画化され、最終興行収入は4.5億円と見事にコケています。
『THE LAST COP/ラストコップ』はドイツの人気ドラマシリーズのリメイクで、日本テレビは制作にかなり力を入れ、映画化ありきで連ドラ化したとみられており、2015年6月に金曜ロードSHOW!枠でスペシャルドラマのエピソード1を放送し、平均視聴率は同時間帯トップの12.9%を記録していました。
その後、有料動画配信サービス『Hulu』で全7話のエピソード2を配信し、その総集編を2016年9月に3週連続で放送、初回は10.2%、2回目で5.9%までダウンし、同10月からスタートした連ドラは全話1ケタで平均8.3%という結果でした。
これ以降、土曜ドラマが映画化されることが無くなり、好視聴率を記録したドラマでもスペシャルドラマが制作される程度となっています。
そうした中で、『レッドアイズ』はシリーズ化、そして映画化まで視野に入っていると囁かれ、現在の数字や過去の例などから、正直なところ映画化はやめといた方が無難とは思いますが、第4話以降の視聴率の推移と共に、今後の展開に注目したいですね。