トークバラエティ番組『A-Studio+』(TBS系 金曜23時)のゲストにキャスティングされていた『Sexy Zone』の中島健人さん(29)が、ジャニー喜多川さんの性加害問題の影響を受けて急遽出演がキャンセルになっていたことが判明し、ネット上で物議を醸しています。
『スポーツニッポン』(スポニチ)によると、中島健人さんは10月放送回にゲスト出演を予定し、15日に収録予定だったものの13日までに収録中止が決定したといいます。
その理由についてスポニチは、「ジャニーズタレントの広告起用撤退を表明した花王が番組メインスポンサーを務めているため」
としています。
また、広告代理店関係者は、「A-Studio+は複数のスポンサーではなく、花王の1社提供番組。おのずと花王の意向が番組制作に反映される」「番組中に流れる中島さんの出演CMの放送を中止したのに、番組自体に中島さんが出演することは、花王にとって整合性を欠く形になる。番組側と花王が協議し、出演が取りやめになったと聞いている」
と語っています。
ただ、スポニチの取材に対して花王は、「番組内容や出演者は放送局側に制作権があり、意見できる立場にない」と回答し、収録中止に関してはTBS側の判断だとしています。
花王は、『KATE リップモンスター』のCMに中島健人さん、『エスト ザ ローション』のCMにジャニーズWEST・小瀧望さん、『キッチン泡ハイター』にAぇ! Group、『ニベアメン アクティブエイジシリーズ』に20th Century(元V6の年長組)を起用し、11日までは広告への起用に変更はないとしていました。
ですが、翌日になって広告への起用中止を発表し、「性加害の問題は、花王人権方針の基本的な考え方に反します。また、ジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告等により、さまざまな思いをいだかれる方もいらっしゃると考えます。以上により、花王グループで現在展開しているジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告・販促物等の展開は、可及的速やかに中止いたします」
と起用中止の理由を説明した上で、一部の広告をサイト上から削除しました。
その後もスポンサー企業の撤退が続く中で、ついに番組への出演にも影響を及ぼし、中島健人さんのゲスト出演が中止になったとのことですが、『A-Studio+』では笑福亭鶴瓶さんと共にKis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔さんが司会を務めており、今後の対応が気になるところですが、現時点では藤ヶ谷さんの出演に変更はなく「今後も協議を続ける」とTBS関係者は語っています。
<↓の画像は、『A-Studio+』出演の笑福亭鶴瓶さんとキスマイ藤ヶ谷太輔さんの写真>
広告代理店関係者は、「性加害問題に直接関係のないタレントをスポンサーが“降板させた”という形になれば、企業イメージ低下を招く恐れもあり、判断が難しい。テレビ局がタレント個人と契約すれば出演を継続できるという考え方もある」
とし、今後はジャニーズタレントの番組出演契約の見直しをしていく可能性があるといいます。
そして、中島健人さんが『A-Studio+』への出演中止トラブルに対してネット上では、
- なんかだんだんみんな可哀想になってきた つらい
- ホントやり切れない 会社にケンティー担がいて、CMの事も切な過ぎて一緒に泣いたよ 番組も今は仕方ないのかもだけど…やっぱり切な過ぎる…
- サブ司会の藤ヶ谷くんは降板させないのに、ゲストのケンティーがだめな理由は何?花王はCMは降ろすけど、TV番組は「私たちは決定権ありませんので」で逃げるの?悪者になりたくないから?
結局、”人権”がどーのこーの言ってるけど、整合性がとれてないのよね。人権を真剣に考えている会社なんてない。ただ世間からどう思われるかだけ。どこの会社も薄っぺらい。 - 花王のようなグローバル企業は、性犯罪・性搾取を疑われる団体と取引が認められない。そこに所属する1タレントが加担していなくてもだ。
- タレントは悪くない言ってる人もいるが、今ビッグモーターで中古車買おうとする?修理出したいと思う?
残ってる社員やちゃんとした店舗だってあるだろうが、会社全部の悪いイメージになるから同じ感覚だわ。所属している以上しょうがないと思う。 - これは仕方のないこと。こうなってしまうのはすべて事務所の対応が遅かったり間違っているから。
花王だって中島健人が良くてCMにも使っていたのだからこんなことしたくないはず。ギャラ1年は事務所はもらわないとかじゃなく早く誠実な対応をすることを企業は望んでいるのに。
所属タレントたちのことを思うなら別事務所に移籍させるか作るべきなのに、そうしないのはまだまだタレントたちで稼ぎたいからでしょう。あさましさが出てしまっている。
などの声が上がっています。
ジャニー喜多川さんの性加害問題による影響は様々なところに及んでおり、複数の大手企業がCM起用中止などを発表するだけでなく、12日にはフランスの高級ブランド『Cartier(カルティエ)』が、イベントへの出演を予定していたキスマイの玉森裕太さんの出演中止を決定しました。
そして、12日に花王がジャニーズの広告起用中止を発表したことにより、同社の1社提供番組であるA-Studio+から藤ヶ谷太輔さんが降板するのは時間の問題とも囁かれていたので、中島健人さんのゲスト出演が急遽中止になったということに驚きはないものの、本人には全く問題が無いにも関わらず、トバッチリを食らって仕事を失うのはかわいそうだと同情します。
ただ、ジャニー喜多川さんの性加害問題は所属タレントには決して罪は無いものの、CMをはじめテレビ番組への出演契約等はタレント個人ではなく、マネージメントを手掛けるジャニーズ事務所が行っているものであるため、起用する側の企業がこうした対応を取るのは当然と言えます。
スポンサー離れを受けてジャニーズ事務所は13日に出した新たな声明で、今後1年間はテレビ・CMなどの出演料は全てタレントに支払い、事務所は一切報酬を受け取らないという異例の対応を発表しましたが、それも実際のところどういった形になるかは不明です。
現状ではジャニーズタレントを起用すること事態に大きなリスクが生じるような状況にあるだけに、タレントとの個人契約に切り替えて起用を継続する企業がどれほど現れるのかも未知数で、今後しばらく民放各局はスポンサーの対応などを受けて、ジャニーズタレントの番組起用を控えるかもしれないですね。