2月9日付の官報(国の機関紙)で、公益のため多額の私財を寄附した人に授与される褒章『紺綬褒章(こんじゅほうしょう)』の受章者が発表され、元SMAPの中居正広さん(48)、香取慎吾さん(44)、歌手の浜崎あゆみさん(42)、AAA・西島隆弘さん(34)らが受章していたことが明らかとなり、大きな話題になりました。
天皇陛下から授与される栄典の1つ『紺綬褒章』は、国や地方公共団体などに500万円以上の私財を寄付した人を顕彰する制度で、基本的には推薦制度になっているため、寄付を受けた団体などが所轄の省庁に推薦し、省庁や内閣府の審査を経て受章者が決まります。
なお、寄付により返礼品(記念品等は除く)を受け取った場合には、受章対象から外れます。
<↓の画像が、『紺綬褒章』受章者に贈られる正章・略綬の写真>
寄附金額が1,500万円以上の場合には、紺綬褒章と漆塗りの木杯も授与されるのですが、中居正広さんは1,500万円以上の寄付を行ったことが明らかになっています。
<↓の画像は、9日付の官報掲載『紺綬褒章』受章者の一覧写真>
18日発売の週刊誌『女性セブン』によれば、中居正広さんと香取慎吾さんが紺綬褒章を受章したきっかけは、昨年4月に『新しい地図』と『公益財団法人 日本財団』が立ち上げた基金『LOVE POCKET FUND(愛のポケット基金)』だったとされているそうです。
この基金では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、医療関係者やその家族たちの支援を目的としたプロジェクトを立ち上げ、中居正広さんもその基金に寄付を行ったことが明らかになっているのですが、芸能関係者は「中居さんは3,000万円ほど寄付したと聞いています」と明かし、香取慎吾さんも個人的に寄付を行っていたとのことです。
中居正広さんはこの他にも、『東京コロナ医療支援基金』に1,000万円、個人事務所『のんびりなかい』名義で『東京都医師会』に食料を寄付するなどしています。
『女性自身』によれば、中居正広さんは1995年に阪神淡路大震災が発生した際にも寄付を行い、2011年の東日本大震災発生後は『日本赤十字社』に多額の寄付を行ったとされています。
当時の報道では、SMAPのメンバー5人がそれぞれプライベートで総額4億円以上を寄付したとされ、真相は不明ながら『週刊実話』はその内訳について、中居正広さんが2億円、木村拓哉さんが1億円、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんは3,500万円ずつだと伝えていました。
『女性自身』の記事ではスポーツ紙デスクが、「もし仮にそこまでではなかったとしても、2016年のテレビ番組で彼は『3月11日の前後は(毎年)必ず義援金を出している』と語っており、また震災以外でも寄付を続けていますからね。26年間でトータル2億円はくだらないはずです」
と語っています。
中居正広さんがここまでの寄付をする背景には、2015年2月に亡くなった最愛の父・正志さんの教えがあるそうで、『女性セブン』の記事ではテレビ局関係者が、「中居さんのお父さんは、『求めるな、与えよ』の精神の人でした。仕事でもプライベートでも、個人的な評価や見返りを求めず、自分以外の誰かのために尽くす。その姿を見て育った中居さんにとって、困っている人を支援するのはごく自然なことなのでしょう」
と語っています。
『女性セブン』はさらに、今回の紺綬褒章の受章者として発表された俳優・高橋一生さんについて、高橋さんは昨年2月に主演舞台の千秋楽公演が新型コロナウイルスの影響で中止となり、最後の公演では観客に対して、「娯楽というものが世の中から無くなってしまったら、きっと皆さんの心は、お芝居をさせていただいている僕らも含め、“豊かな心”がどんどん失われていってしまうと思います」
と語っていたとし、現在の状況をどうにかしたいとの思いが強く、寄付に繋がったのかもしれないとしています。
<↓の画像は、高橋一生さんの写真>
芸能関係者は、「彼が紺綬褒章を受賞したと知って驚いた関係者は多い。高橋さんがチャリティーをやっているというのをこれまで聞いたことが無かった」とした上で、「弟の学費などを支援してきた高橋さんは、経済的に困窮する事の苦しさをよく知っています。コロナ禍で苦しんでいる人のために手を差し伸べたいと考えたのでしょう」
と憶測しています。
また、一部で話題になっていた受章者の1人「田中由紀恵」さんについて、これは女優・仲間由紀恵さん(41)の可能性が高いとみられており、仲間さんは2014年9月に、かねてから交際していた俳優・田中哲司さん(たなか・てつし 54歳)と結婚し、本名が「田中由紀恵」となりました。
<↓の画像は、仲間由紀恵さんの写真>
テレビ局関係者は仲間由紀恵さんの寄付内容について、「仲間さんは2019年10月に焼失した首里城の再建資金を寄付したと言われています。沖縄出身の仲間さんは、地元への愛がとても強い。首里城は仲間さんが育った浦添市の高台からも見え、その王宮は彼女にとっての原風景でもあります。また、琉球王国を舞台とした主演ドラマ『テンペスト』でもロケを行うなど、仲間さんにとって思い出深い場所なので、寄付していたとしてもおかしくないでしょう」
と語っています。
中居正広さんは、新型コロナウイルスの感染拡大で自身の仕事にも影響が及ぶ中でも支援活動を続け、複数の団体に千万円単位の多額の寄付を行ったほか、複数の医療施設に高級焼肉弁当を届けるなどしています。
それは当然、多くの収入を得ているからこそ出来るものではあるのですが、中居正広さんは寄付活動を行うだけでなく、自ら様々な被災地に行って復興支援活動も行っています。
『女性自身』によれば、東日本大震災時に仲間たちとプライベートで福島入りし、ガレキ撤去や炊き出しなどを行った際には、「偽善と言われることに不安もあったけど、今はそんなことを言っている場合じゃない」と語っていたそうで、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が終了するまで義援金の呼び掛けを行い、番組終了後には自身のラジオ番組で呼び掛けを続けているといいます。
中居正広さんだけでなく、今回紺綬褒章を受章した香取慎吾さん、高橋一生さん、仲間由紀恵さん、浜崎あゆみさん、西島隆弘さん等も、これまでに様々な支援活動を行っており、「求めるな、与えよ」の精神を見習い、出来る範囲のことをしてきたいと改めて思いましたね。