視聴率低迷によって、かねてから打ち切りが囁かれているバラエティ番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系 金曜20時57分)が、打ち切りを免れたとの情報をニュースサイト『日刊大衆』が伝えています。
2001年10月に『中居正広の金曜日のスマたちへ』のタイトルでスタートした同番組は、SMAP解散前の2016年2月12日に現在のタイトルに変更、放送20周年を迎えた昨年に番組内容などを大幅リニューアルしましたが、かつては平均世帯視聴率が20%を超えることもあったものの、現在は10%にも届かず、世帯視聴率は6~7%ほどで推移しています。
日刊大衆によれば、各テレビ局がいま重要視しているコア層(13~49歳の男女)の視聴率も1~2%台で推移し、2時間特番でも世帯視聴率が5%を下回る回もあることもあり、「ゴールデンの番組としてはあまりに厳しい。数字的には、即打ち切りレベルの“爆死番組”と言ったところで、実際、秋にも終了するのではないかと言われていました。番組は23年目に入り、マンネリ化も指摘されています」
と、制作会社関係者が語っています。
このような状態にありながらも、10月以降も番組が継続することが決定したといい、同関係者は打ち切り終了を免れた理由について、「『金スマ』に加え『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系 土曜正午)も危ういのでは、と言われていましたが、両番組とも続くといいます。継続が決まった背景には、中居さんの世渡りの上手さがあると関係者の間ではもっぱらです」
と明かしています。
中居正広さんは、番組プロデューサーらと良好な関係を築き、若手スタッフたちからも慕われているといい、「その関係から“切るに切れない”というのが実情のようです。また、中居さんがMCですから、特番ではジャニーズの大物ゲストをキャスティングできるというのもメリットではあります」
と、数字以外の部分が評価されているとしています。
中居正広さんは2020年3月末をもって、1987年から33年にわたって所属していたジャニーズ事務所を退所、独立しましたが、円満に退所したこともあってジャニーズタレントとの共演が許されており、昨年末には金スマで『嵐』の松本潤さんと共演し初めて1対1でトークしました。
<↓の画像は、金スマでサシトークした中居正広さんと松本潤さんの写真>
また、今年7月1日放送の2時間特番には、7月にデビュー25周年を迎える『KinKi Kids』の堂本剛さんと堂本光一さんが番組に初登場し、「祝!デビュー25周年 KinKi Kids 波乱万丈」と題して、過去の秘蔵映像と共に2人の足跡を振り返る内容となっているそうです。
こうした企画を放送できるのも中居正広さんが司会を務めているからこそで、「ジャニーズ事務所としても自社のタレントを、いくら視聴率が低いと言っても、キー局のゴールデンの番組で大きく取り扱ってもらえることはプロモーション的にもありがたい」
と、前出の制作会社関係者が語っています。
<↓の画像は、金スマに初登場するKinKi Kidsと中居正広さんの写真>
中居正広さんは今年3月に、独立後にスタートした冠番組『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS系)が終了し、この番組も視聴率低迷が打ち切りの要因として挙げられており、金スマも同じくTBSが制作の番組ということで、打ち切りは時間の問題なのではと囁かれていました。
また、『東京スポーツ』(東スポ)は、中居正広さんがSMAP時代から親密な関係にあった『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の元スタッフが、大麻の大量所持で6月に逮捕されたことが判明、さらに週刊誌『週刊文春』の取材で、中居さんのファンクラブサイトで公開の動画制作も担当していたことが判明し、こうした報道もあって中居さんのイメージ、冠番組にも悪影響が及ぶ可能性があるとしていました。
独立してから早2年以上が経ち、中居正広さんの影響力などがダウンしていっているとされ、2011年から司会を務めているTBSの音楽特番『音楽の日』の司会降板説も浮上しています。
ただ、日刊大衆によると中居正広さんは番組スタッフ、さらにジャニーズ事務所とも良好な関係にあることで、とりあえず金スマの打ち切りは回避できたとのことですが、金スマの視聴率低迷は、金曜22時の金曜ドラマ枠にも多少の影響を与えているとみられるので、このまま数字が低迷を続けるようであれば、いくら中居さんに力があっても放送継続はなかなか難しいのではないでしょうかね…。