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フランスのテレビが中居正広の性加害問題報道、海外でも波紋。日本のメディア沈黙、対応遅くネットで批判相次ぐ

中居正広の性的トラブル、テレビ局が聞き取り調査開始の理由。海外メディア報道で対応か。フジテレビは逃げ姿勢も…

性的トラブルを報じられた中居正広さんが9日に謝罪コメントを発表し、レギュラー番組を持つ各テレビ局が聞き取り調査を開始したことや、その結果次第で番組打ち切りや降板を決定することを12日に『スポーツニッポン(スポニチ)』が報じ、ネット上で物議を醸しています。

週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』によると、『女性セブン』の第一報から3週間以上経って、各テレビ局が調査に乗り出した背景にあると見られるのは、海外メディアによる報道だとしています。

中居正広さんのトラブルは昨年12月19日に女性セブンが第一報を報じ、これに続いて『週刊文春』や『スポーツニッポン(スポニチ)』も独自に取材して問題を取り上げ、中居さんが起こしたのは深刻な性的トラブルで、被害者の女性は昨年夏にフジテレビを退社した20代女性だと判明しました。

複数の情報からネット上では、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」によって昨年8月末をもって、フジテレビを退社した元アナウンサー・渡邊渚さん(27)が被害者なのではとの憶測が飛び交い、大きな波紋を広げています。

ネット上では第一報が出てから大騒動になっていたものの、ほとんどのテレビ局は中居正広さんが9日に謝罪コメントを出すまで報道を完全スルーし、この対応に対して批判の声が上がっていました。

そして、中居正広さんのレギュラー番組を抱える民放各局は、ようやく聞き取り調査に乗り出したことをスポニチが伝え、「調査に当たるのは、取引先などに対しても人権侵害がないかを調べる弁護士や局の担当者。トラブルの事実関係などを確認している」「この調査の結果や担当者らの意見を受け、編成担当者が番組の打ち切りや中居さんの降板を最終判断することになる」としています。

また、SmartFLASHは民放各局が重い腰を上げた背景には、フランスのテレビ局や大手新聞社の報道があると見られるとし、ニュース専門テレビ局『BFM TV』は8日に、中居正広さんが性加害問題で番組を降板したと報じ、合わせてジャニー喜多川さんとの関係も伝えていたとしています。

<↓の画像は、フランスのテレビ局『BFM TV』の報道写真>

ジャニー喜多川さんの性加害問題も、イギリスの公共放送局『BBC』がこの問題を取り上げるなどして騒動に発展するまでは、NHKも含めて日本の各メディアは沈黙を続け、世間から猛バッシングを浴びていたのが記憶に新しく、その時の反省を活かすことなく海外メディアの報道を受けて、中居正広さんの性的トラブルを報じるに至ったのだろうとSmartFLASHは伝えています。

芸能ジャーナリストは、「旧ジャニーズ問題に続き、“外圧” によってのみ変化する日本の芸能界の情けなさが浮き彫りになった形」「特に、(被害者から)相談を受けていながら、中居さんサイドにトラブルについて確認することすらしなかったフジテレビには、大きな責任があるのでは」と指摘しています。

この報道を受けてネット上では、

などの声が上がっています。

中居正広さんのスキャンダルはシンガポールのメディアも大々的に報じており、ジャニー喜多川さんの性加害問題に加えて、中居さんと親交が深い『ダウンタウン』の松本人志さんの性加害疑惑報道にも触れながら、日本の芸能界で深刻なトラブルが立て続けに発生していることを伝えています。

その一方で、日本の各テレビ局は中居正広さんの謝罪コメントをベースに、中居さんが女性とトラブルになっていたことや出演番組やCMに影響が出ていることなどを伝え、現時点ではまだ不明な点があるとして踏み込んだ報道はしていません。

トラブルへの関与が疑われているフジテレビも、中居正広さんの謝罪コメントや局側の見解などを伝えるにとどめ、そして12日放送の『ワイドナショー』には、中居正広さんの代理人で番組レギュラーの犬塚浩弁護士や、被害女性から直接相談を受けていたと報じられているアナウンス室部長・佐々木恭子アナもこの日は欠席しており、トラブルについて説明せずに逃げるつもりなのかと非難の嵐となっていました。

フジテレビは被害女性と中居正広さんを切り捨てる形で、一連のトラブルに関する説明はせずに逃げ切ろうとしているのではないかと見られているのですが、ネット上ではフジテレビに対して第三者機関による調査を求める声も上がっています。

フジテレビは局の関与をキッパリ否定しているものの、週刊文春の取材に応じた被害女性は、「“加害者”もフジテレビに対しても私は許してないし、怒ってる気持ちももちろんある」「なぜ今までフジは、(編成幹部の)Aさんのやっていることを止めてこなかったのか。見て見ぬ振りをしてきたのか。私と同じような被害に遭っている子がいます。」「自分みたいな人間が増えないためにも、やっぱり業界が変わっていかないと。向こうは番組を作る側、キャスティングする側だから、私たちに拒否権はない。(タレントへの接待に)行くしかないみたいな感じで。それが許される社会になっちゃったらいけないよなと思う」と訴えています。

さらに、「最初の会食は、Aさんから誘われて行ったし、その後もそうです。(事件当日は)Aさんはその場にいなかったですけど、何が起きるのか、わかっていたでしょう。フジは否定していますが、(トラブルに発展した当日は)Aさんがセッティングしている会の“延長”だったことは間違いありません」とも語っています。

当事者がこのように訴えているにも関わらず、中居正広さんだけを切って問題をウヤムヤにすれば同様のトラブルが発生し、また新たな被害者を生む可能性がありますし、これから一連の問題について第三者委員会を立ち上げるなどして調査を行い、その結果をしっかりと公表するなどの対応もしてほしいものです。

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