中居正広さんと元フジテレビアナウンサー・X子さんのトラブルを発端とした、フジテレビの問題を巡る第三者委員会の調査報告書が3月31日に公開され、トラブル前後の中居さんの言動に批判が殺到しています。
また、中居正広さんと共に、高級ホテルで行われた飲み会に参加した「タレントU」の行動に対して、ネット上では批判や失望の声が上がっているほか、そのタレントは一体誰なのかとして特定の動きもあり、様々な憶測が飛び交っています。
第三者委員会は今年1月～3月にかけて2ヶ月にわたって調査を行い、合計394ページに及ぶ調査報告書をフジ・メディア・ホールディングスの公式サイトで公開し、中居正広さんがX子に性暴行するまでの経緯や事後対応に加えて、このトラブルへの関与を週刊誌に報じられていたフジテレビの元編成幹部・A氏と中居さんの密接な関係なども明らかにしています。
その中で第三者委員会は、このトラブルと類似する重要な事案として、外資系ホテルのスイートルームで行われた飲み会について取り上げており、2021年7～8月ごろにA氏は部下と番組企画の打ち合わせを兼ねて、中居さんと“フジテレビにとって有力な番組出演者”であるタレントUと共に食事したといいます。
その際にタレントUから「最近仕事に対するモチベーションが上がらない、コロナであまり飲みに行けていないため、楽しい飲み会がしたい」という趣旨の話があり、その話に中居正広さんも同調していたことや、当時企画していた番組を成功させたいとの思いやタレントUのモチベーションを上げたいとの思いから、飲み会を開催することになったそうです。
開催場所については、当時コロナ禍で飲食店などで行うと非難される可能性があるとして、タレントUがA氏に都内の外資系ホテルαのスイートルームを提案、さらに中居正広さんが女性参加者について「女性アナウンサー中心がいい」と要望したことから、アナウンサーのX子さん、Qアナ、Rアナ、Sアナに声を掛け、このメンバーで2021年12月18日(土曜)に“スイートルーム会”を開催したとのことです。
飲み会は18時からスタートし、この飲み会で中居正広さんとタレントU氏らは翌日に放送予定の番組に関する話をしたり、タレントUは「芸能界引退を考えている」という趣旨の話もしていたそうです。
その後、X子さんはA氏から促されて21時半までに部屋を退出、続いてSアナが22時ごろに退出し、部屋には中居正広さんとタレントU、RアナとQアナ、A氏と部下3人という状態になり、22時ごろになって中居さんがA氏らに突然、部屋から出るよう働きかけたといいます。
中居正広さんはその理由をA氏に詳しく伝えなかったようですが、A氏は男女2対2の状態を作りたいのだろうと受け取り、部下を連れて部屋を後にしたといいます。
部屋では、中居正広さんとQアナ、タレントUとRアナが横並びになって2つのソファーに座り、Rアナがトイレに行くために席を立つと、タレントUが後を追うように席を立ち、これにより部屋では中居さんとQアナが2人っきりの状態になったといいます。
その際に中居正広さんはQアナの肩や鎖骨、ひざを触り、さらに顔をQアナに近づけるなどの行為をし、Qアナは中居さんの機嫌を損なわないように手をどけたり、身体を離すなどしてやり過ごしたそうです。
中居正広さんは第三者委員会のヒアリングに対して、この日のスイートルーム会でQアナがいたかすらも覚えていないとしながら、横に居た女性の身体には触っていないとしてセクハラ行為を否定したもの、中居さんはこの日の記憶が全体的に薄いとして、曖昧な回答に終始したことに加えて、他の参加者の話から認定できる事実とは異なる話をすることもあり、信用性に欠けるとしています。
一方でQアナの証言は、全体的に具体性が高く一貫性があり、部屋から出たA氏の部下たちとも当時LINEでやり取りをしていて、そうした客観的証拠とも話の内容が一致していることから、相対的に信用性が高いとのことです。
そうしたことから第三者委員会はQアナが証言した通り、中居正広さんがQアナにセクハラ行為をしたと認定しています。
第三者委員会は、タレントUにもスイートルーム会に関するヒアリングに協力してほしいと求めたところ代理人弁護士から、「ヒアリングを受けた事実がフジテレビに伝わると情報漏洩のリスクがあり、タレントUと特定された場合には、第三者委員会が責任を負うことを保証してほしい」
などの意向が示されたといいます。
これに対して第三者委員会が、匿名表記によってプライバシーは尊重するものの、報道などで特定される可能性があり、特定された場合の保証はできないと伝えたところ、「保証がない限り、ヒアリングには応じない」という趣旨の回答で、折り合えなかったことからタレントU本人に対するヒアリングは断念したとのことです。
さらに、スイートルーム会でタレントUの隣に座っていたRアナも、ヒアリングへの協力を拒否したことから、Rアナがどういった認識なのかは確認できていないとしています。
この報告に対してネット上では、タレントUとは一体誰なのかとして様々な憶測が飛び交っており、
- U氏は少なくとも中居とB氏より上位にいる人みたいだね、53歳以上と言う事は……あの人かなぁ？
- Uというのは松〇？ ウエ〇〇？？
- タレントU氏をY興業はいつまで所属させるつもりなんだ？ 非上場化したといっても契約解除が妥当だろう。
- 好き勝手な事しておいて逃げる時はちっちぇーな
- 浜田雅功が休養を発表→ダウンタウンが万博アンバサダーを辞任→中居問題で第三者委員会が調査結果を公表 点と点が線で繋がった
- そういえば大物芸人がネットに独自のチャンネルを作ってコンビの活動を再開するのが、この春だったような…。
そのタイミングでこんな感じのニュースが流れて、相方もしばらく休むとなったので、当面延期でしょうかね。 - この問題、文春が動いてなかったら、未だにフジテレビは通常営業、中居もタレントUも普通にテレビで司会とかやってたんだろーな。そう考えると芸能界って恐ろしい。
- タレントuはもう特定されたようなものでしょうに それとも松本さんじゃないってこと？ タレントuはなんのペナルティもないのでしょうか？ 逃げ得は納得できないです
などの声が上がっています。
A氏が女性アナを集めて高級ホテルでの飲み会を開催し、そこに中居正広さんと某男性タレントが参加していたことは今年1月にも週刊誌『週刊文春』が報じていました。
この記事は、フジテレビの現役アナウンサー・水谷愛子さん（仮名）の証言をもとに構成されたもので、2021年冬にA氏の部下からメールで飲み会への参加を求められて応じ、当日になって会場が六本木にある高級ホテル『グランドハイアット東京』と伝えられ、そして到着後にスイートルームで飲み会をすると告げられたとのことでした。
この飲み会の参加者はA氏らスタッフを除いて、中居正広さん、男性タレント、水谷愛子さん、他に女性アナ2人が出席し、飲み会の終盤になるとA氏らが部屋から出ていき2対2の状態になり、水谷さんは男性タレントに体を触られたり、トイレから部屋に戻ろうとしたところ、寝室で全裸姿になった手招きしていたといいます。
しかし、水谷愛子さんは涙ながらに性的な行為を拒絶したそうで、するとこの飲み会以降、A氏からこの男性タレントや中居正広さんが関わる番組に呼ばれなくなったといい、「女性アナをいかがわしい接待の道具として使い、2人きりにして『あとはご自由に』。状況を作るだけで自分は手を下さないという本当に卑怯な手口です。性的行為を断るとき、無言の圧力を感じました。『この人たちとは一生仕事できないんだ』という諦めの気持ちでした。」
と語っていました。
この高級ホテル飲み会と第三者委員会が取り上げた飲み会の時期、内容がよく似ているので同じ飲み会である可能性があり、もしそうだとすれば、ヒアリングへの協力を断ったRアナというのは水谷愛子さんとなります。
そして、タレントUに関しては調査報告書に書かれている複数の情報等からネット上では、『ダウンタウン』の松本人志さんが有力視されています。
＜↓の画像は、松本人志さんの写真＞
A氏は、松本人志さんと中居正広さんが度々共演していた『ワイドナショー』、2人の冠番組『まつもtoなかい』を手掛けており、そしてタレントUは「フジテレビにとって有力な番組出演者」であること、飲み会で「芸能界引退を考えている」と話していたこと、A氏に飲み会の会場として高級ホテルを提案したこと、土曜日の飲み会で翌日放送の番組（ワイドナショーは日曜放送）に関する話をしていたこと、そしてA氏は当時企画していた番組を成功させたいと考えていたとのことで、これらの情報に合致するのは松本人志さんぐらいしか思い浮かびません。
ちなみに、A氏は2022年2月のインタビューで、レギュラー化前の2020年11月に初めて特番として放送された『まつもtoなかい』について「松本さんと中居さんの番組を作りたいという気持ちがずっと強かった」などと語り、そして特番第2弾に向けて話を進め、2022年1月に第2弾の収録が実現したと明かしていました。
＜↓の画像は、『まつもtoなかい』で共演の松本人志さんと中居正広さんの写真＞
こうした時系列から見ても、2021年12月に行った飲み会に同席していたタレントUとは松本人志さんの可能性はありますし、第三者委員会の調査に協力しなかったというのは非常に印象が悪いですね。
また、A氏も第三者委員会のヒアリングを受ける前の今年1月9日～2月1日にかけて、2022年5月9日～今年1月10日までのタレントUや中居正広さん等とのショートメール等を削除していたことも判明しており、よっぽどバレたらまずい、やましいことがあるのだろうと推測されます。
タレントUは松本人志さんなのかどうかは不明ながら、松本さんは自身の性加害疑惑報道を巡ってもイメージがかなり悪化し、昨年12月のインタビューでは新たなプラットフォームを作り、そこで『ダウンタウンチャンネル（仮）』を配信する考えを明かしていましたが、第三者委員会の調査報告を受けて今後、週刊文春などがまた新たな爆弾を落として来る可能性もありますし、完全復帰はなかなか難しいかもしれないですね。