フジテレビ会見で性的接待を否定、編成幹部A氏が中居正広の性的トラブル関与疑惑もシロ強調…

フジテレビの港浩一社長（みなと・こういち 72歳）が17日に記者会見を行い、編成幹部・A氏(52)の関与も疑われている中居正広さん(52)の女性トラブル騒動に言及し、第三者の弁護士を中心とした「調査委員会」を今後立ち上げ、一連の問題について調査することを明らかにしました。

港浩一社長は会見冒頭で、一連の報道によって視聴者や関係各所に多大な迷惑、心配を掛けていることを謝罪したうえで、「第三者の視点を入れて、改めて調査を行う必要性を認識しましたので、今後、第三者の弁護士を中心とする調査委員会を立ち上げることとしました」と発表し、調査対象には港社長らも含まれているとしています。

＜↓の画像が、記者会見したフジテレビの代表・港浩一社長の写真＞

そして、中居正広さんが起こした女性トラブルは、発生直後の2023年6月初旬の時点で把握していたことを明かし、被害女性・X子さんの様子がおかしいことに局員が気づき、声を掛けて話を聞いた結果「極めてセンシティブな問題」だと認識したといい、後に中居正広さんからもフジテレビにトラブルについての連絡があったとしています。

しかし、トラブルを把握した後にフジテレビが中居正広さんに聴取を行わなかった理由については、「他者に知られずに仕事に復帰したいとの女性の意思と、心身の回復とプライバシーの保護を最優先に対応した。中居さんへの聞き取りを含めた調査に着手すると多くの人間が把握する状況になり、女性の意思が尊重されない懸念があった」と、X子さんの今後やトラブルが外部に漏れるリスクなどを考慮し、中居さんに聞き取りをしなかったといい、そして中居さんの番組起用も継続したとのことです。

X子さんが被害に遭った食事会は、現在編成部長を務めるA氏が関与していると報じられたものの、この報道は事実無根だと昨年末にキッパリ否定した理由については、「社員への聞き取りや通信履歴などを含めて、調査確認を行った結果を発表した」としながら、この点についても改めて調査委員会に実態の調査を委ね、経緯など全てを明らかにしてもらうといいます。

＜↓の画像は、フジテレビ編成幹部・A氏と中居正広さんの写真＞

調査委員会の設置は速やかに行うとして具体的な日付は明らかにせず、調査委員会の概要については、「第三者委員会に近い独立性、専門性が高い人たちを選びます。実態的には客観性も担保されてますし、透明性も担保されているような委員会になる。それは間違いありません。その上で調査委員会の方々と相談し、第三者委員会にしよう、もしくは調査委員会にしようというのは決めることになる。発足時に全てをご説明したい」と説明しています。

この調査委員会のメンバーは外部の弁護士が選任するのか、それともフジテレビ側が選任するのか問われると、「基本的には我々が選出…。その手続きも含めて、発表時にお伝えします。“お手盛り”というふうなことをお考えかもしれませんが、全くそういうことはございません。事実の解明、これを第一に考えて今回は調査委員会を立ち上げる」としています。

さらに、週刊誌『週刊文春』が16日発売の最新号で、フジテレビに根付いている“上納文化”について報じ、港浩一社長を含めて幹部らが女性アナウンサーを接待要員として扱い、タレントや芸能事務所幹部らとの飲み会に連れ出すことが常態化していたなどと報じられている件については、「通常、番組制作や営業活動に伴い、出演者やプロダクションなどの取引先と懇親の場を持つことは当然ある」「でも、週刊誌報道にあるような“性的接待”があるとか、そういったことは全くないと私は信じております」としています。

続けて、「（懇親会は）自由参加で“ほのぼのした会”と僕は認識している。打ち上げやるよ、と言えば来たい人が来るイメージ」「（飲み会に強制性はなく）そういう社風ではないと思う。個人的な見解にはなるが、（自身が現場にいた頃と）変わってないだろうなと思う」などと語っています。

会見ではこの他に、会見の参加者が『ラジオ・テレビ記者会』に加盟している各社に限定し、週刊誌やウェブ媒体の記者を参加させず、そして生中継・配信をNGという閉鎖的な会見にした理由について広報は、「色々と会見の方策を考えたんですけど、総合的に判断して、記者会主催の定例の社長会見ということでやらせていただきました。もちろん皆さんから色々な意見を伺っていますので、今後のあり方については色々と考えていきたいと思います」と説明し、“総合的な判断”として詳しい理由は明らかにしていません。

そして、港浩一社長の会見を受けてネット上では、

• 社員じゃなく中居を守ったんやな。ほんと酷い会社やな
• １年半前に発覚したのに、弁護士が調査に入ったのは昨年とな。
• 1年半前にトラブル把握してたのに、なぜ今年に入って番組休止？ 新たに何が変わったのか。世間にバレたから降板では、自ら倫理観が無い企業だと言っているようなもの。
  スポンサーは当時から知っていたの？ 知らなかったなら騙していたことになる。知っていたならスポンサーまで飛び火する。結構逃げ場がない気がするけど大丈夫？
• ジャニーズ事件みたいなもんやな　フジにも火の粉がかかるから揉み消した
• 隠蔽体質だったりがジャニーズ事務所とそっくりだな
• こんな会社が公共の電波で報道とか…
• この期に及んでまだ隠蔽、逃げようとしてるのか、、これはやり方を誤ったな　総務省の責任も問われるぞこれ
• 本当に会社ぐるみでなきゃ第三者委員会を設置して身の潔白を証明すると思うんですけど
• それじゃ第三者委員会にならないって弁護士に言われてるだろうに、それでも強行するんだから本当の第三者は絶対入れたくないということだけは伝わる

などの声が上がっています。

今回の会見では週刊誌の報道通り、1年半前の時点でフジテレビも中居正広さんとX子さんの深刻なトラブルを認識していたことや、X子さんに対する配慮などで中居さんに聞き取りもせず放置し、そのまま番組起用を続けていたことを認めており、これだけでもう色々とアウトでしょう。

ちなみに、会見では「（X子さんは）フジテレビの社員だった？」との質問もあったのですが、これについては「特定の個人に繋がることはお答えできない」として明らかにしなかったものの、これまでの報道によればX子さんは20代の元フジテレビ社員で、昨年夏に一連のトラブルが原因で退社したとされています。

フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスの大株主が15日に、株価下落などを受けて第三者委員会の設置を求める書簡を送ったことを公表するも、フジテレビは第三者委員会ではなく“調査委員会”を設置するといい、弁護士もフジテレビ側が基本的に選任する方針も示しており、一連の報道によってフジテレビのイメージがさらに悪化して崩壊の危機と言われているものの、完全に膿を出し切るつもりがなさそうなことに驚きます。

ちなみに、『日刊ゲンダイ』が会見前に報じた記事では、フジテレビは第三者委員会ではなく「社内特別調査チームを設置する予定で、チームの“座長”には港社長が就く予定」としていました。

これが事実だったら結局のことろ調査も形だけで、X子さんや現役の女性アナウンサーが週刊文春の取材に明かしたA氏らによる女性アナを使った性的な接待、上納文化の実態なども明らかにされることなくウヤムヤにしそうですが、果たして港浩一社長が語った調査委員会は一体どのようなものになるのか、今後の発表を待ちたいところです。