3・4日の21時から2夜連続放送のスペシャルドラマ『教場Ⅱ』(フジテレビ系)で主演する“キムタク”こと木村拓哉さん(48)のメディア露出が激増しており、その理由はドラマの番宣によるものですが、フジテレビが木村さんをゴリ押ししている背景には、大ヒットドラマ『HERO』の続編制作があるとニュースサイト『日刊サイゾー』が伝えています。
記事によれば、昨年12月29・30日の21時から同1月放送の『教場』が再放送されましたが、これについてテレビ誌ライターは、「『教場II』の番宣を兼ねてのものですが、年末のゴールデン・プライム帯には、新作の特番が編成されるのが通例。再放送はお昼や深夜に放送されるものでしたから、いかに木村の扱いが“別格”なのかがわかります。」
と語っています。
テレビ関係者は、「フジのドラマは爆死続きで、最近は昔のコンテンツやプチヒット作の続編にすがるしか道がなくなっています。一方の木村はそんなフジに見切りをつけ、最近はテレ朝やTBSを主戦場にしている。それだけに、久しぶりの出演となる『教場』はフジにとっては挽回のラストチャンス。ここで高視聴率を取り、木村の信頼を取り戻したうえで、見据えているのは『HERO』の続編です。」
としています。
ちなみに、昨年1月放送の『教場』は前編の平均視聴率が15.3%、後編が15.0%を記録し、両日の同時間帯トップの数字で得した。
木村拓哉さんは演技などに対して色々と批判を浴びながらも、主演ドラマでは良い結果を残し続けており、2019年10月期放送の『グランメゾン東京』(TBS系)は初回視聴率が12.4%、その後も10%以上の数字をキープし最終回で16.4%をマーク、全11話の期間平均視聴率は12.9%でした。
同年1月公開の主演映画『マスカレード・ホテル』も、累計興行収入が46.4億円の大ヒットを記録し、昨年正月に地上波初放送された際の視聴率は12.4%でした。
また、昨年放送の『BG〜身辺警護人〜 第2章』(テレビ朝日系)は初回17.0%、その後も15%前後で推移し、全7話の期間平均視聴率は前作の15.2%(全9話)を上回る15.6%となっていました。
このように木村拓哉さんの主演作はある程度の数字を取れることから、フジテレビは『HERO』の続編制作を視野に入れて木村さんを様々な番組に起用しているといい、6日からバラエティ番組『突然ですが占ってもいいですか?』(水曜22時)のマンスリーMCを務めることも決定しています。
<↓の画像は、『突然ですが占ってもいいですか?』で1月マンスリーMCを務める木村拓哉さんの写真>
ただ、テレビ局関係者は木村拓哉さんが出演の番組について、「正直、どれもこれも木村への接待ムードがムンムンで、内容はあんまり面白くないんですよね(苦笑)。木村ほどの大御所になると致し方ないんですが……。しかし、スタッフサイドの気の使い方も尋常じゃない。プロデューサー陣もゴマスリ全開で対応している様子。」
と語っています。
また、同関係者は木村拓哉さんが2014年7月期放送の『HERO 第2シリーズ』を最後に、月9枠(月曜)のドラマに出演しなくなった理由について、「近年のフジの視聴率低迷っぷりに、木村サイドが難色を示して連ドラは断っていたのだとか。(中略)とにかくフジとしては、木村の連ドラ復帰を待ち望んでいるし、あわよくば大人気シリーズの『HERO』続編をやりたいと考えているようです。『HERO』だったら間違いなく視聴率が取れますからね。そのため、フジは木村とジャニーズへの接待に余念がない」
としています。
<↓の画像は、木村拓哉さん主演『HERO』の写真>
木村拓哉さんはかつて“続編嫌い”を公言しており、それによって様々な続編のオファーを断ってきたとも噂されていますが、そんな木村さんが続編出演を解禁したのが『HERO』で、2001年にドラマの第1シリーズ、2006年にスペシャルドラマ、2007年に劇場版第1弾、2014年に連ドラの第2シリーズ、2015年に劇場版第2弾が公開され、いずれも大ヒットを記録しています。
木村拓哉さんはその後『BG』や『マスカレード・ホテル』『教場』でも続編出演オファーを受けており、『HERO』の続編をフジテレビが本当に制作したいと考えているのであれば、近い将来連ドラの第3シリーズが制作される可能性は十分ありそうです。
『HERO』の続編制作については、まず『教場Ⅱ』で高視聴率を取って信頼を回復する必要があるとのことから、続編はどれほどの数字を取れるかに注目したいですね。