女優・篠原涼子さんとピン芸人・バカリズムさんがW主演のドラマ『イップス』(フジテレビ系 金曜21時)の視聴率が大コケし、金曜21時のドラマ枠が存亡の危機にあるとニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』が報じています。
金曜21時のドラマ枠は昨年10月期に新設され、フジテレビが同時間帯に連ドラを放送するのは54年ぶりで、1作目にムロツヨシさんと元『欅坂46』の平手友梨奈さんが共演の『うちの弁護士は手がかかる』が放送されました。
『うちの弁護士は手がかかる』は全11話の平均世帯視聴率が6.6%、平均個人視聴率は3.8%、テレビ局が最も重要視しているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)は2%台で、フジテレビのドラマとしてはまずまずの結果となっていました。
続いて今年1月期放送の桐谷健太さん主演『院内警察』は、全11話の平均世帯視聴率が5.2%、平均個人視聴率は2.9%、コア視聴率は1%台で推移していました。
続いて今期放送の3作目『イップス』は、最新の第9話までの平均世帯視聴率が約4.7%、平均個人視聴率は2.6%、肝心のコア視聴率は初回から1%台で推移を続け、第9話で0.8%にまで落ち込んでいます。
ピンズバNEWSによると、『イップス』は脚本・演出面で視聴者から厳しい声が相次ぎ、数字が右肩下がりとなっているといい、第9話はコア視聴率だけでなく世帯視聴率も3.7%、個人視聴率は1.9%と深夜番組並みの数字です。
金曜21時台には、日本テレビが金曜ロードショー枠でスタジオジブリ作品など様々な人気映画を放送し、これによって数字を取ることが難しいそうなのですが、それにしてもフジテレビの視聴率はあまりにも低く、『イップス』の大コケを受けて「ドラマを諦めて、バラエティ枠に戻すという案が出てきても不思議ではない」と、ドラマ制作会社関係者が語っています。
金曜21時ドラマ枠が廃止危機の状況にあるため、7月期放送のHey! Say! JUMP・山田涼介さん主演『ビリオン×スクール』の視聴率に大きな注目が集まっているそうです。
『ビリオン×スクール』は、日本を代表する財閥系グループのCEOである主人公が、身分を隠して私立高校の超底辺クラスの担任教師となり、様々な問題に直面しながら生徒たちと共に成長していく姿を描いた学園コメディです。
現時点で発表されている出演者は山田涼介さんのほか、木南晴夏さん、Travis Japan・松田元太さん、超特急・柏木悠さん、倉沢杏菜さん、上坂樹里さん、大原梓さん、山下幸輝さん、奥野壮さん、水沢林太郎さん、坂口涼太郎さん、水野美紀さん、志田未来さん、MEGUMIさん等となっています。
<↓の画像は、主演・山田涼介さんとヒロイン・木南晴夏さんの写真>
ピンズバNEWSによれば、フジテレビは今人気上昇中の松田元太さんに大きな期待を寄せているといい、今年4月からはバラエティ番組『ぽかぽか』の月曜レギュラーにも起用しています。
<↓の画像は、生徒役のTravis Japan・松田元太さん(右から2番目)らの写真>
(左から)倉沢杏菜さん、大原梓さん、松田元太さん、奥野壮さん
前出のドラマ制作会社関係者は、「安定した実力と人気があり、主演俳優として華もある山田さん。そして、まさに人気急上昇中で、フジテレビもプッシュする松田さん。この強い2人がタッグを組む『ビリオン×スクール』でもコケたら、今度こそフジの金9枠は終わりかねない。存亡の危機にある枠の救世主になれるのか――山田・松田ペアは、大変な重責を背負わされるとも言えそうです」
と語っています。
この報道を受けてネット上では、
- イップスは俳優が違ったらと思うドラマでしたね。篠原さんの個性が、脚本を潰してしまった感じ
- 次回作も見る気になれない。視聴者が望んでいるドラマを真剣に考えないとドラマ離れが進むと思う
- ビリオン×スクールは、ストーリーとか関係なくジャニファンが必ず見るから狙いはいいと思う。
STARTOタレントの視聴率微妙だけどTVerの再生数はすごく上げそう - ドラマって役者で見る見ないは多少あるけど、結局は脚本なんだよね。面白ければ嫌いな役者でも見ちゃうし
- ドラマばかり増やして、視聴率取れないと嘆いて・・・最近、テレビ局の番組制作はつまらない。裏番組をぶっ潰すくらいの意気込みが感じられない。
かと思えば、芸人ひな壇に据えて正味ないバラエティばかり。テレビマンたちは、本当に自分が視たい番組をつくっているのかと思ってしまう。 - 名作揃いの金ローの裏なのにドラマで太刀打ちしようとすること自体間違ってるんじゃない?
脚本がつまらないと途中離脱もしやすい。金ロー超えは無理としてもそこそこ安定して数字を取りたいなら別ジャンルの番組にすべきでしょ。
などの声が上がっています。
イップスは、第1話から前2作よりも世帯視聴率が1%以上低く、見逃し配信サービス『TVer』でのお気に入り登録者数も、今期放送のドラマの中ではTOP10に入っていません。
このように大コケした原因は脚本・演出が微妙だったことが大きいとみられますが、それだけでなく主演の篠原涼子さんの不人気も要因の1つとして挙げられています。
週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が先日報じた記事では民放プロデューサーが、「彼女自身が“全盛期の篠原涼子”を演じているように見えて仕方がない。そう感じているのは私だけではないと思いますよ。鼻にかかった甘ったるい声で、ものまね番組でマネされている特徴をなぞっているかのようで、それがなんだか鼻につく。」
と辛辣に語っています。
また、かつては数字を持っている女優の1人だったものの、3年前に市村正親さんと離婚し、息子2人の親権は市村さんが持ち、その後不倫疑惑スキャンダルも出たことでイメージが悪化しているとしています。
不人気ぶりは数字に出ており、昨年10月期に山崎育三郎さんとW主演したドラマ『ハイエナ』(テレビ東京 金曜20時)も、最終回の世帯視聴率が2.3%、個人視聴率1.4%、コア視聴率0.5%と大コケしています。
さらに、離婚前の2017年10月期放送の月9ドラマ『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(フジテレビ系)も、最終回の世帯視聴率が4.6%、全話平均6.7%と、こちらもコケていました。
このように主演作が連続してコケているにも関わらず、フジテレビはなぜ篠原涼子さんを主演に起用し続けるのか理由が謎です。
そして、『イップス』に続いて放送の『ビリオン×スクール』の数字に大きな期待が寄せられているそうですが、学園コメディということでコア視聴率やTVerでの再生回数は大きく伸びる可能性は十分あり、とりあえず初回にどれほどの数字を獲得するのかに注目したいです。