タレントの“デヴィ夫人”ことデヴィ・スカルノさん(83)が、ツイッター上でジャニー喜多川さんの性加害問題に言及し、ジャニーさんの生前の偉業を讃えた上で「昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥」とし、相次ぐ被害者たちの訴えや少年隊・東山紀之さんの言動は非礼極まるとして非難しており、ネットで物議を醸しています。
デヴィ夫人はツイッターでジャニー喜多川さんの性加害問題について、「被害を訴える7人が『ジャニーズ性加害問題当事者の会』を結成し、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会はこの7・8月での訪日を発表。日本の、一芸能事務所の問題を国際機関が調査に来るというこの事態、全く腑に落ちない。既に日本中が知っている事をわざわざ世界に知らしめる必要があろうか。」
と綴っています。
<↓の画像が、ジャニー喜多川さんの性加害問題に言及したデヴィ夫人のツイート写真>
続けて、「ジャニー氏が亡くなってから、我も我もと被害を訴える人が出てきた。死人に鞭打ちではないか。本当に嫌な思いをしたのなら、その時なぜすぐに訴えない。代わってジュリー氏が謝罪も済ませているのに、これ以上何を望むのか。」
と、被害者たちの言動を非難しています。
<↓の画像が、被害者を非難するデヴィ夫人のツイート写真>
さらに、「東山紀之氏は被害を訴えた元jr.たちの発言を“勇気ある告白”と表現し、ジャニーズという名前の廃止についても言及した。その才能を見出し、育て、スターにしてくれたジャニー氏に対して、恩を仇で返すとはこのことではないか。非礼極まる。。被害を訴えている人々は国連まで巻き込んで、日本国の日本人として、そんな権利がどこに与えられていると思っているのか。あまりにも嘆かわしく、恥ずかしい。」
と綴っています。
<↓の画像が、東山紀之さんを痛烈批判したデヴィ夫人のツイート写真>
デヴィ夫人の一連のツイートに対してネット上では、
- 功績がある人は罪を免れると?なにを寝ぼけたこと言ってんの?
- いかにも超上級国民意識の高い人が言いそうなこと。その人間がその業界で貢献度が高ければ大勢の人権を踏みにじっても構わないということ。そうにしか聞こえない。
- 亡くなった人の事をやいのやいの言うのは気持ちのいいものではないけど、それだけの事をしちゃってたんだよね。
あと告発した人だって「やっと言える」が本音だろう。夫人、時代が違うんだからわれわれ年寄りがどうのこうのいっちゃいかん。 - ジャニー喜多川は死人に鞭打つようなことされても仕方がないことをした。生きていたら確実に刑務所送りだったはず。ちょっとしたお触りセクハラレベルではなく未成年に対する大量強姦。
立場を利用して、言うこと聞かないと事務所を辞めさせられたり干されたり。辞めても芸能界からは完全に抹殺される。まさに悪逆非道な変態鬼畜。 - ウクライナに支援とかしているのにとても残念な発言。国連も問題ありと認識したから動くんだと思う。
第三夫人とは言え、一国の大統領の夫人を務めた人なのに人権に対してこんなに意識が低いとは驚き
当時の被害者が その場で訴えていたら即芸能界を追放になっていたと思う。デヴィ夫人の発言はそれなりに影響力が大きいと思うし、配慮すべきでは - 時代錯誤ってのはこういうコメントの事言うんですね。どんな素晴らしいエンターテイメントを生み出していたとしても未成年に性的暴行をすることは許されない犯罪行為。加害者が亡くなっていたとしても変わらない。犯罪行為を肯定するかの様なコメントは差し控えた方がいい
などの声が上がっています。
デヴィ夫人はまず、ジャニー喜多川さんの性加害問題を巡って国連が調査を行うことが理解できないとしていますが、ジャニー喜多川さんは60年にもわたって未成年の少年たちに性加害をしていた疑いがあり、1999年時点で裁判所が性被害を認定しているにも関わらず、ジャニーズ事務所はこの問題には向き合わずに、その後も多くのジャニーズJr.たちが被害に遭いました。
被害者の人数は数千人にも上るとみられていますが、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長は「知らなかった」と語り、今もなおこの件に関して会見も開かずに責任逃れをしようとしていることで物議を醸しており、海外メディアにもこの問題が取り上げら得て大騒動に発展していることから、国連がこの問題について調査に動き出したというのは全く不思議ではないですね。
また、ジャニー喜多川さんが亡くなってから被害の告発が相次いでいることについて、デヴィ夫人は「死人に鞭打ち」「なぜすぐに訴えない」と告発者を非難していますが、中にはジャニーさんが存命中から著書で性加害の実態を赤裸々に綴っていた方もいました。
何よりも告発には様々なリスクが伴うことから、言いたくてもそう簡単には言えなかったり、言ってもどうせ揉み消されて終わりとして諦めていた人も多く、本人が亡くなった後ではあるものの、こうして声を上げられる状況になったのは良いことだと思います。
そのため、現在の状況に対してジャニー喜多川さんの慰霊を冒涜するもので日本の恥とし、姪の藤島ジュリー景子社長が謝罪したのだからこれ以上は黙ってろと言わんばかりの一文も含めて、デヴィ夫人の訴えには疑問を抱きます。
ジャニー喜多川さんの性加害問題は海外でも大きな波紋を広げており、20日発売の『週刊文春』によると、9月開催のバレーボール・ワールドカップで、今年は関西ジャニーズJr.の6人組グループ『Aぇ!group』がスペシャルサポーターに抜擢され、CDデビュー予定だったそうですが、一部参加国が「ジャニーズのアイドルが大会に関わるのであれば出場を取りやめる」と強く抗議し、これにより約30年にわたって続いたジャニーズの起用を急遽中止し、今大会にジャニーズは出演しないことが決まったそうです。
デヴィ夫人は恐らくこうした対応も理解できないだろうと思いますが、複数の証言によって、ジャニー喜多川さんが非常に悪質な行為を繰り返し行ってきたことが徐々に明らかになっており、国連も含めて様々な機関が調査に乗り出すほど深刻なもので、この件に関してジャニーズ事務所側を擁護し、被害者を批判するかのような発言はどうなのかと思いますね。