俳優・歌手として活躍中のディーン・フジオカさん(本名=藤岡竜雄 37歳)が、4月からスタートする新ドラマ『モンテ・クリスト伯 華麗なる復讐(ふくしゅう)』(フジテレビ系 木曜22時)で主演することが明らかになりました。
このドラマは、フランス人作家のアレクサンドル・デュマ・ペール氏が1840年代に書いた名作『モンテ・クリスト伯』が原作で、日本では1900年代に翻訳され、『巌窟王(がんくつおう)』というタイトルで出版されています。
原作の内容は、フランス・マルセイユの船乗りだった主人公エドモン・ダンテスが無実の罪で監獄に送られるのですが、投獄から14年後に脱獄することに成功し、さらに投獄された島に隠された財宝も手にし、モンテ・クリスト伯爵と名乗って自らを陥れた人物たちの前に現れて復讐していく姿を描いています。
そして、ディーン・フジオカさん主演でドラマ化されるにあたり、物語の舞台は現代の日本に変更されており、冤罪(えんざい)によって15年間にもわたって異国の地で獄中生活を送った主人公・柴門暖(さいもん・だん)が、“復讐の鬼”と化して自分を陥れた人物たちに華麗で緻密(ちみつ)なワナを仕掛けていき、自らの手で制裁を下していく内容となっています。
現時点で発表されているキャストは、主演のディーン・フジオカさんのほか、主人公・柴門暖の最愛の婚約者であり、ストーリーのカギを握るヒロイン・目黒すみれ役にモデル・女優の山本美月さん(26)が起用されています。
<↓の画像が、ヒロインを務める山本美月さんの写真>
また、柴門暖の復讐相手となる主要人物として、関ジャニ∞の大倉忠義さん(32)、俳優の高橋克典さん(53)、新井浩文さん(39)が出演します。
<↓の画像左から大倉忠義さん、高橋克典さん、新井浩文さん>
ドラマのストーリーは、小さな漁師町の漁業会社に勤務していた柴門暖は、恋人・目黒すみれとの結婚が決まり幸せの絶頂にいたのですが、すみれを奪おうとする恋敵・南条幸男(大倉忠義さん)、暖の出世を妬んでいる先輩社員・神楽清が、ある事情を抱えた警察官・入間公平の保身により、暖は異国の地の監獄に送られることになります。
しかし、投獄から15年後にある幸運で獄中生活から逃れることに成功し、巨万の富も手に入れた暖は、長年の獄中生活で長髪にヒゲ面という風貌だったものの、出獄後は身分を隠し美しい顔立ちの別人となり、知力や財力を駆使し、自分を陥れた3人の男たちに復讐をしていきます。
ただ単に復讐するだけの内容ではなく、復讐をする中で暖は自身の良心と葛藤し、次第に自分の人生や人間性を取り戻していくというヒューマンドラマでもあり、恋人への一途な愛を描いたラブストーリーでもあるとのことです。
<↓の画像は、『モンテ・クリスト伯』人物相関図の写真>
このドラマの演出は、過去にフジテレビ系で放送されたドラマ『白い巨塔』、『エンジン』、『ガリレオ』などの演出を手掛け、映画『容疑者Xの献身』や『真夏の方程式』、『アマルフィ 女神の報酬』や『アンダルシア 女神の報復』、『昼顔』などで監督を務めたフジテレビの西谷弘さんが担当します。
そして、このドラマに対してネット上では、
- フジで巌窟王なんかやっても面白くなさそう。
- ディーンフジオカと山本美月・・・演技力に不安。
- フジテレビ復讐系好きだね(笑)
- ディーン好きだけど、フジテレビ復讐ものばっかやってそろそろ飽きてきてるよ 今の亀梨のやつもそうじゃん
- 恋愛話よりこういう方が面白そう。しかし題名の割に現代日本なのがちょっと気になる…題名にもリメイク以外の意味が合ってほしい
- 山本美月がヒロインっていうのもなんだかな~。15年後がメインなら若すぎない?いったい何歳の設定なの?ディーンと同年代の女優でいいじゃん。
- 大筋は古典から。つまり台本次第、演出次第。ここのところ復讐物が多いから見るほうも食傷している。ベタでいくのは厳しいかも。
- 今発表されたキャストの新井浩文以外演技力に不安が…。重厚ないい作品になってくれるといいけど。
- ディーン・フジオカって、主演と言うより脇役タイプだよね。
などと、現時点では厳しめのコメントが多く寄せられています。
ディーン・フジオカさんは、2015年度下半期放送のNHK連続テレビ小説『あさが来た』への出演で人気に火が点き、その後出演した『ダメな私に恋してください』(TBS系)、『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(同)などでの演技は高い評価を受けていました。
しかし、主演向きの俳優では無いという声も多く、武井咲さんとW主演した昨年10月期の『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)は厳しい声が多く上がり、全9話の期間平均視聴率は6.1%と大コケしています。
そうしたこともあり、新たに主演する『モンテ・クリスト伯 華麗なる復讐』に対して期待の声は少なめで、早くも低視聴率になるのではないかと予想する声も上がっています。
『モンテ・クリスト伯 華麗なる復讐』が放送される木曜劇場枠では現在、深田恭子さんと松山ケンイチさん共演の『隣の家族は青く見える』が放送中なのですが、初回平均視聴率は7.0%、第2話は6.2%、第3話は5.9%、第4話は6.0%と低迷が続いています。
昨年10月期に放送された浅野忠信さん、神木隆之介さん共演の『刑事ゆがみ』も全話の期間平均視聴率は6.5%(全10話)。
同7月期放送の真木よう子さん、吉瀬美智子さんら出演の『セシルのもくろみ』は4.5%(全9話)。
同4月期放送の桐谷美玲さん、水川あさみさん、ブルゾンちえみさんら出演の『人は見た目が100パーセント』は6.4%(全9話)。
同1月期放送の香里奈さん、NEWS・加藤シゲアキさん出演の『嫌われる勇気』は6.5%。
このように木曜劇場枠は平均視聴率が6%以下と低迷を続けているのですが、果たしてディーン・フジオカさん主演で『巌窟王』をリメイクし、どれほどの視聴率がとれるのか、視聴者からどのような反応が上がるのか注目したいですね。