ジャニーズの9人組グループ『Snow Man(スノーマン)』のリーダー・岩本照さん(いわもと・ひかる 26歳)が、2017年に未成年女性らと飲酒、ホテルで合コンしたとのスキャンダルを週刊誌『フライデー』にスクープされ、一定期間の芸能活動自粛処分を下すことをジャニーズ事務所が3月末に発表、これによってスノーマンの様々な活動に影響が及んでいます。
5月発売予定とされている2ndシングルの収録曲で、アニメ『ブラッククローバー』のオープニング曲に起用された新曲『Stories』は、岩本照さんが参加せずに8人での歌唱になることを所属レコード会社『エイベックス』が発表し、さらに4月27日発売のファッション誌『MORE 2020年6月号』に掲載予定だったインタビュー、増刊スペシャルエディションの表紙掲載が取りやめとなりました。
そして、13日には『MORE』の公式サイトやツイッター上で、スノーマンの代わりに同時CDデビューした6人組グループ『SixTONES(ストーンズ)』のスペシャルインタビュー記事を掲載するとともに、増刊スペシャルエディションではストーンズが表紙を飾ることが発表されました。
<↓の画像は、『MORE』公式サイト掲載のインタビュー、表紙差し替え案内コメントの写真>
ニュースサイト『日刊サイゾー』はこの対応について、2グループのプロデュースを手掛ける“タッキー”こと滝沢秀明さんによる“鬼采配”としており、さらに対立構造を煽るものになっているとしています。
記事ではスポーツ誌記者が、「『SixTONES vs Snow Man』として今年1月に同時デビューを果たした2組は、いわば『公式ライバル』という関係性。そのため、これまでずっと対決構造を煽る売り出し方をしてきた。」「2組をセット売りすることで、お互いのファンが売り上げで負けたくない一心でCDを買い占め、結果的にKing & Princeのデビュー売り上げを大幅に上回った。」
と語っています。
ちなみに、オリコンの合算集計では2グループのデビューシングルは初週に「132万8206枚」、発売から2ヶ月後には「約158万枚」を売り上げています。
また、ビルボードジャパンが発表した3月29日までのそれぞれの売上枚数は、スノーマン盤が「91.3万枚」、ストーンズ盤が「88.3万枚」となっています。
こうした対立構造によってシングルの売上枚数が順調な売上を記録している一方、両グループのファン同士の争いがより激化しているといい、ツイッターなどのSNS上ではアンチ同士が罵り合うなどのバトルが繰り広げられ、そうした中で『MORE』の表紙やインタビューがスノーマンからストーンズに差し替えられたことにより、スノーマンのファンからは落胆の声が上がっているとしています。
そして、大手芸能事務所幹部はこうした対立構造を煽る手法に対して、「体育会系のタッキーらしいやり方だとは思いますが、ただ、このやり方ではファンもそのうちくたびれてしまう。」「今はタレントもSNSをエゴサーチするのが普通になっていますから、アンチが増えれば罵詈雑言も増え、本人がそれを目にして嫌な気持ちになる機会も増える」
と指摘しています。
これまでジャニーズ事務所ではこうした対立構造を煽るような手法はとらず、これまで映画や音楽関係の賞レースに関しても、「同じ事務所内のタレント同士で賞を争うのは本意ではない」として辞退することがほとんどでした。
しかし、昨年7月にはジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川前社長が亡くなり、滝沢秀明さんが副社長に就任、ジャニーズJr.らのプロデュースなどを手掛ける子会社『ジャニーズアイランド』の社長となり、グループの売出し方を大きく変更したほか、不祥事を起こしたタレントへの厳罰化も推し進めているとされ、これによってスノーマン岩本照さんは約2年半前のスキャンダルで活動自粛処分を受けました。
こうしたやり方に対して批判的な声もありますが、スノーマンとストーンズはデビューのタイミングが遅かったこともあり、それぞれがグループ活動に力を注いで切磋琢磨する必要があるかと思うので、現時点では滝沢秀明さんのやり方は間違っているとは感じないのですが、今後も対立構造を煽り続けることでアンチ同士の争いがより激しくなり、大きなトラブルが発生するかもしれないですね…。