ジャニー喜多川さんによる性加害問題を元ジャニーズJr.の岡本カウアンさん等が語り、これを受けてジャニーズ事務所は所属タレントや社員に聞き取り調査を実施した件で、藤島ジュリー景子社長と近いタレント6名が相談窓口として抜擢されたことを週刊誌『週刊文春』が報じ、ネット上で物議を醸しています。
ジャニーズ事務所は藤島ジュリー景子社長名義の文書を取引先企業に送付し、所属タレントと社員を対象に聞き取り調査の実施などを報告していたことが今月21日に、『朝日新聞』の元記者・尾形聡彦さんが設立したメディア『Arc Times』の報道で明らかとなり、大きな話題になりました。
そして、Arc Timesが入手した文書では、「社員及び在籍タレントに対して相談の窓口を設け、ヒアリング及び面談を実施してまいりました。また今回、退所されたタレントの会見後も、あらためて同様のヒアリングを行いました(現在在籍の社員、タレントからは、現時点では問題となる点は確認されておりませんが、あくまで社内のヒアリングになりますので十分であるとは考えておりません)」
と記されていました。
所属タレントに対する調査について週刊文春は、実態はずさんなものだったとしており、同誌の取材によるとジャニーズ事務所はタレントに向けて、「彼らを相談窓口にするので、所属タレントのみなさんは、彼らに相談してください」とアナウンスしたそうなのですが、相談窓口となったのは子会社『ジャニーズアイランド』の社長も務めている元『V6』の井ノ原快彦さんのほか、『TOKIO』の国分太一さん、松岡昌宏さん、『関ジャニ∞』の村上信五さん、『Hey! Say! JUMP』の山田涼介さん、『Sexy Zone』の菊池風磨さんだったとのことです。
また、所属タレントへのヒアリング期間はわずか数日で、「現時点では問題となる点は確認されておりません」と取引先企業に報告していたとし、十分な調査が行われていない状態で問題は無いとしたことにより、ジャニー喜多川さんから性被害を受けたと言いにくくなると漏らすタレントもいるとしています。
この報道を受けてネット上では、相談窓口として起用された6名のタレントについて「ジュリーのお気に入りタレントばかり」と指摘する声や、「なぜタレントが相談担当に?タレントが被害者である可能性もある」「第三者機関が介入しないと意味がない」などの声が上がっており、波紋を広げています。
指摘の通り、相談窓口として抜擢された6人は藤島ジュリー景子社長のお気に入りと囁かれているタレントたちで、口封じのためにあえてこの6人を選んだ、無言の圧力をかけている等と思われても仕方がないと思います。
ジャニーズ事務所が送った文書の内容が明らかになった時点で、被害状況の把握には第三者機関による調査が不可欠だとの声が上がっており、このまま形だけの調査で済ませたのでは世間は納得せず、今後さらにジャニーズ事務所に対する不信感は募り、事務所のイメージ悪化に拍車をかけると思うので、今後改めてしっかりとした調査を実施してほしいものです。