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NHKが岡本カウアン告白のジャニー喜多川からの性的被害伝える。新聞も報道、民放はスルー継続

ジャニー喜多川の性加害問題、NHKがニュース番組で岡本カウアンの会見放送。民放テレビ局は忖度し黙殺? 動画あり

2012~2016年にジャニーズJr.として活動していた歌手・岡本カウアンさん(別名=カウアン・オカモト 26歳)が12日、日本外国特派員協会で行った記者会見でジャニーズの前社長・ジャニー喜多川さん(享年87)から受けた性的被害を告白し、これまでこの問題をスルーし続けていたNHKもついに番組で取り上げたことが分かりました。

岡本カウアンさんは会見で、ジャニーズ事務所に入所してから1ヶ月後の2012年3月(当時中学3年)に、他のジャニーズJr.たちと共に東京都渋谷区内にあるジャニー喜多川さんのマンションに宿泊したところ、口で性的な行為をされたと告白しました。

こうした行為はその後も続き、退所までの4年間で「15~20回ほど性的被害を受けた」と明かしたほか、同様の性的被害を受けたジャニーズについて、「はっきり分かるのは僕以外に3人。正直(マンションを訪れた)ほぼ全員だと思っている」と語りました。

これらの行為を拒否しなかった理由として、拒絶したら仕事を干されるというのがジャニーズ内で暗黙の了解となっていたことを挙げ、「ジャニーさんは『それをしないと売れないよ』とかは言わないが、ジャニーさんが気に入っている子、推している子が基本的にデビューする特殊な環境。ジュニアの中でも『マンション行かないと売れないよね』とか、『むしろ自分から行かないといけないよね』という事とかも多く、そういう認識でいる」と明かしました。

ジャニー喜多川さんがジャニーズJr.をターゲットに性加害をしていることは、3月にもイギリスの公共放送局『BBC(英国放送協会)』が、【Predator:The Secret Scandal of J-Pop(捕食者:Jポップの秘密のスキャンダル)】とのタイトルで放送し、ネット上では大きな話題になっていましたが、NHKを含む各テレビ局や新聞は完全スルーしていました。

これによって岡本カウアンさんは会見で、「日本のメディアは残念ながら極めて報じにくい状況にあるが、BBCのように外国メディアなら報じてくれるのではと思い、記者会見することにした」「もしかしたら変わるかもしれないって希望は抱いています」としていました。

ちなみに、会見を開くことは事前にジャニーズ事務所側にも伝え、関係者の出席やコメント等を求めたものの、要求に応じなかったそうです。

元ジャニーズJr.の岡本カウアンさんの記者会見動画

そして、13日に朝日新聞や読売新聞などが朝刊でも岡本カウアンさんの会見内容を伝え、NHKは今日16時からの5分ニュース枠でカウアンさんの会見を取り上げ、「当時の事務所の社長で4年前に亡くなったジャニー喜多川さんに、15歳のころから性的行為を受けていたと会見で述べました」とし、会見の映像も放送しました。

<↓の画像が、NHKが16時台のニュースで会見を伝えた際の写真>

また、ジャニーズ事務所が共同通信の取材に出したコメントも伝えました。

ジャニーズ事務所のコメントは、「2019年の前代表の死去に伴う経営陣の変更を踏まえ、時代や新しい環境に即した、社会から信頼いただける透明性の高い組織体制および制度整備を重要課題と位置づけてまいりました。本年1月に発表させていただいておりますが、経営陣、従業員による聖域なきコンプライアンス順守の徹底、偏りのない中立的な専門家の協力を得てのガバナンス体制の強化等への取り組みを、引き続き全社一丸となって進めてまいる所存です。」という内容で、BBCの取材に藤島ジュリー景子社長が出したものと変わらず、ジャニー喜多川さんの性加害には一切触れていません。

NHKはこのニュースを約2分伝えると共に、NHKのニュースサイト『NHK NEWS WEB』でも【元ジャニーズの男性「ジャニー喜多川さんから性的行為」】と題してこの話題を伝えています。

<↓の画像が、NHKがネット配信の記事ページ写真>

なお、NHKは『弁護士ドットコムニュース』の取材に、記者会見から1日後にこの話題を取り上げた理由について、「ニュースや番組で何を伝えるかについては、自主的な編集判断に基づいて、その都度、総合的に判断しています」と回答しています。

そして、NHKがようやくジャニー喜多川さんの性加害問題を伝えたことに対してネット上では、

などの声が上がっています。

ジャニー喜多川さんのジャニーズJr.等に対する性加害問題は、1960年から断続的にメディアに報じられていたほか、1980年代以降には複数の元ジャニーズタレントが暴露本という形で性的被害を告発していました。

1999年には週刊誌『週刊文春』が、元ジャニーズ等の証言も交えながらジャニー喜多川さんの性加害問題を糾弾、国会でも取り上げられるほどの騒動となり、ジャニーズ事務所側は同誌の発行元『文藝春秋』を名誉毀損で提訴しました。

2002年3月に一審判決では、元ジャニーズの証言には信用できない点もあるとして、文藝春秋に880万円の損害賠償を命じましたが、その後の二審でジャニー喜多川さんのセクハラ行為を事実認定し、損害賠償を120万円まで減額、ジャニーズ事務所側は上告するも棄却されました。

これも当時NHKを含め大手メディアは完全スルーし、それから20年以上経って3月にBBCが改めてこの問題を取り上げても黙殺を続けており、その理由はジャニーズ事務所との深い繋がりによる忖度だろうと推測されています。

ちなみに、NHKは現時点で『ザ少年倶楽部』『u&i』『天才てれびくん」『解体キングダム』『でこぼこポン!』『NHKみんなの手話』『超多様性トークショー!なれそめ』といった番組にジャニーズタレントを起用しています。

大手芸能事務所の社長が犯罪にあたるような行為をしていたにも関わらず、各テレビ局などは報道の自由を発動し、この話題を大きく取り上げなかったことにより、岡本カウアンさんもジャニーズ事務所に入る前までは、ジャニー喜多川さんの性加害問題を知らなかったと告白しています。

会見でNHK報道局のディレクターから「もし大手メディアが報じていたら、ジャニーズ事務所に入所していなかった?」と問われると、「テレビが取り上げていたら大問題になったはずなので、親も多分止めたと思う。(入所は)無かったんじゃないか」と語っており、この問題をスルーし続けたテレビ局の責任もかなり重いと思います。

未だにNHK以外のテレビ局は会見の内容を伝えていませんが、情報をまとめて詳しくこの問題を報じてほしいですし、特にNHKは再びジャニーズをはじめとした大手芸能事務所に忖度することなく、何か事件などがあった際にはニュースとして取り上げ、問題提起などを行っていってほしいものです。

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