ジャニー喜多川さんからの性被害を告白し、保護者以外からの性暴力を防ぐための法改正などを求めて、様々な活動を行っている元ジャニーズJr.の岡本カウアンさん、橋田康さん等に対して、自称・ジャニーズの熱狂的ファンがSNS上で誹謗中傷を浴びせていることを週刊誌『週刊文春』が報じており、嵐・櫻井翔さん等の発言が誹謗中傷増加のきっかけになっているとしています。
週刊文春によれば、岡本カウアンさんのインタビュー記事が4月に公開されて以降、SixTONES、なにわ男子、Travis Japanといった現役グループの自称ファン等がツイッター上でカウアンさんの攻撃を開始したといい、記者会見を開いてジャニー喜多川さんからの性被害を語った際には「枕営業乙」「受け入れたのは自分」などの声が上がっていたとしています。
5月に立憲民主党が国会で開いた「性被害・児童虐待」に関する国対ヒアリングに、岡本カウアンさんと橋田康さんが出席した際にも批判が上がり、中でも「児童虐待防止法」の改正を求めて集めた署名を与野党に提出した今月5日は、これまでにないほどの誹謗中傷が集まったといいます。
<↓の画像は、署名を提出した橋田康さん、岡本カウアンさん等の写真>
この日は櫻井翔さんが月曜キャスターを務める報道番組『news zero』(日本テレビ系)で、ジャニー喜多川さんの性加害問題に初言及し、目に涙を浮かべながら、「お伝えしたいことの1つは、臆測で傷つく人たちがいるということです。かつて同じジャニーズJrとして時間を共にしてきた大切な仲間の中には……すでにこの世界とは全く違うところで新しい人生を歩んでいる人たちがたくさんいます。そういう人たちも含めてあらぬ臆測を呼び、今回の問題の対象になってしまうことは、何よりも避けなくてはいけない、避けたいと。そこを考える中で、私自身、発言すること自体がまた臆測を呼び、広げ、無関係な人々まで傷つけることにつながるのではないかということを恐れています」
と語り、この訴えによってジャニーズファンたちの誹謗中傷は激しさを増したといいます。
週刊文春が調査した限りでは、ネット上では「憶測で現役タレントを傷つけているのは告発者だ」などとの批判が噴出し、批判コメントが3倍増加していたとしています。
その後も、元ジャニーズで『男闘呼組(おとこぐみ)』で活動の高橋和也さんがライブで、「今ジャニーズ事務所が大変なことになっているが、俺たちは昔ジャニーズだったことに誇りを持っている。俺たちの名前『男闘呼組』をくれたのもジャニーズだ。いろいろなことを言う人たちがいるけど、それで傷ついている人間もいる。俺たちはこれからもジャニーズを応援するし、皆にも応援してほしい」
などと語っていました。
こうした発言もあって性被害を訴えた辞めジャニたちへの誹謗中傷が続き、「死ねよ」といった暴言も飛び交っているものの、ジャニーズ事務所はファンの暴走を見て見ぬふりしているといいます。
週刊文春はこの件について、今後の対応なども含めてジャニーズ事務所に問い合わせたそうですが、回答はなかったとしています。
また、男闘呼組・高橋和也さんの所属事務所にライブでの発言の真意を聞いたところ、「問題をよく知らない人たちが憶測でものを話すと、傷つく人たちがいる、ということを伝えたかったものであり、決して性加害を告白した方々を責める意図はなかったと言うことは強くお伝えさせていただきたいと思います」
と説明したとのことです。
そして、性被害を訴えた元ジャニーズJr.たちが誹謗中傷などの二次被害に遭っていることについてネット上では、
- だからジャニオタは頭がおかしいって言われんだよ
- ジャニーズは事務所もファンも悪質なんだな
- ジャニーズファン=性加害容認の反社集団
- ジャニヲタって推しがジジイに食い物にされ、それを事務所が黙認してても、推しが我慢してキラキラした場所にいれば自分は満足なんだな
- ジャニーズもファンも同じムジナといこと。名誉毀損で訴えられ裁かれて初めて理解するでしょ 社長はだんまり決め込むし救いようがないね。
こう言っている間もジャニーズ事務所に巨額のマネーが振り込まれている TV局もいい加減縁切ればいいのに - 事実は事実として、きちんと検証しないから、ファンの中に、こんな卑劣な憶測が広まるのでは?
ちゃんと事実を明らかにして、ファンの目を覚まさせないと駄目でしょう。 - 誹謗してきた奴らもドンドン訴えるべき。度を越してる。
岡本カウアンさんは昨年に、ガーシー容疑者とYouTubeでコラボした際にジャニー喜多川さんの性加害について語り、同期の元King & Prince・平野紫耀さん等も被害にあったことを示唆していました。
この他にも数人の被害者について一方的に語ったり、平野紫耀さんの暴力的な言動についても語るなど、周囲への配慮が足りない発言が目立ったことや、自身も金銭トラブルを抱えていることが元恋人女性らに暴露されていたため、特に岡本カウアンさんに対しては多くの批判が寄せられており、今もなお売名や話題作りを疑う声が上がっています。
この他にも週刊文春を通じて被害を告発した橋田康さん等は、そこまで有名なジャニーズJr.ではなく、退所後も芸能界で活躍していたわけではないため、今もなお売名批判が寄せられているそうですが、長年隠していたトラウマを実名・顔出しで語るというのは非常に勇気がいることです。
また、性的虐待を受けていたとの告白はどちらかというとマイナスで、これに対して勝手な憶測のもとで売名、話題作りだと決めつけ、嘘つき呼ばわりして誹謗中傷するのは大問題で、ジャニーズ事務所側が率先して被害者に対する誹謗中傷をやめるよう呼びかけるべきだと思いますね。
この問題を把握しながら一切対策をしなければ、黙認していると受け止められても仕方がなく、相談窓口などの設置を新たに発表していますが、こうした誹謗中傷問題に関してもキッチリ対策して二次被害を抑止してほしいです。