『東京ブギウギ』の作曲を手掛け、国民栄誉賞を受賞した服部良一さんの次男で俳優・音楽家の服部吉次さん(はっとり・よしつぐ 本名=服部良次 78歳)が、幼少期にジャニー喜多川さんから性被害を受けていたことを初告白し、ネット上で大きな波紋を広げています。
服部吉次さんは『日刊ゲンダイ』の独占インタビュー取材で、ジャニー喜多川さんからの性被害を告発しており、このタイミングで告白しようと思った理由については、「ひとつは、カウアン・オカモト氏ら実名で告発した方たちに対する敬意」「この機会を失うと、もう二度と発言の機会は失われてしまうかもしれない。そんなやむにやまれない思いで、今回の告白に踏み切りました」
と説明しています。
<↓の画像は、日刊ゲンダイに性被害を告発した服部吉次さんの写真>
性被害に遭った経緯については、服部良一さんが1950年に歌手・笠置シヅ子さんとアメリカでツアーをした際に、ジャニー喜多川さんの父親・喜多川諦道さんが主監を務めていた『高野山真言宗米国別院』の直営ホールで公演を行い、それがきっかけでジャニーさん等と家族の交流が始まったそうです。
1950年6月には朝鮮戦争が勃発し、徴兵されて従軍した当時18歳のジャニー喜多川さんが、服部吉次さんの自宅にフラリと姿をあらわし、家に泊まることになったそうです。
服部吉次さんはその日の夜に性器や肛門を弄られたといい、舌以外の何か硬いモノを入れられそうになるなどの性被害を受けたと明かし、「さすがに痛いので身をひねったら、諦めたようで、指で自分を慰めている。それを見て怖いというよりも、8歳だから何がなんだか分からない状態です」
と当時を振り返っています。
<↓の画像は、若い頃のジャニー喜多川さんの写真>
そして、服部吉次さんの性被害告発を受けてネット上では、
- もう鬼畜だな
- この方のお父さん、草彅くんが今度の朝ドラ『ブギウギ』で演じる役の方だ…
- もうジャニーズに所属している事自体が恥だなとすら思う
- ちょっと異常すぎる。お世話になってる人の息子だよ?犯行も手慣れてて怖い。マッサージうんぬんの件も70年間一貫してる。
- ジャニーズ事務所を作る前からこんなことを…事務所を作った動機からして自分の性の帝国を作るためだったのかと思わざるを得ない。
- 戦争行ってジャニーの中で何かが変わったのか、それとも戦争行く前から異常者だったのか
- これだけ被害者がいて、生前には誰1人としてリークできなかったのは闇すぎる/li>
- 気持ち悪さしかない。何かしら恩を売ったり物を与えていい人だと思わせた懐いたところで手を出して罪悪感うえつける手段はこの頃からだったのか
などの声が上がっています。
ジャニー喜多川さんの性加害問題が初めて表沙汰になったのは1964年のことで、ジャニーさんが子供たちに性的な行為を教えているとの話が飛び出し、その後も事務所初のグループ『ジャニーズ』のメンバー4人も性被害に遭っていると、同じ芸能学校に通う歌手が裁判で証言しました。
なお、ジャニーズのメンバーだった俳優・あおい輝彦さん等は裁判で「なんのことか知りません。」「そんなことがあったら、ジャニーさんにはついていきません。」などと述べましたが、一方で学院の代表は「あんなことをされて、ボクの一生はおしまいです」と、あおいさんが訴えていたと明かし、代表がジャニー喜多川さんを問い詰めたところ「ボク、オカマなんかしないもン」と否定したものの、ジャニーズのメンバー4人は性被害を認めたとのことでした。
この他にも、元『フォーリーブス』の北公次さんが1988年出版の著書『光GENJIへ』では、「俺のあとに合宿所に入ったアイドル予備軍もまたジャニーさんの性愛の対象になっていたのだった。(中略)『ねえ、おとなのおとこの人ってみんなあんなことやるの?あのねえ‥‥‥ジャニーさんがメンソレータムもって部屋にくるの‥‥‥。みんなあんなことやってるの?ぼくはいやだよ、あんなこと‥‥‥。きもちわるいよ』。まだ小学3年生位だったその少年もそう告白をしていた。」
と綴っていました。
どこまでが事実なのかは定かではないものの、ジャニー喜多川さんが若い頃から性加害を繰り返し、子供たちが被害の対象になっているとの話が出ていたのは間違いなく、服部吉次さんは小学校2年時に被害を受けたとのことですが、ジャニーさんは年齢に関係なく手当たり次第に手を出していたのだろうと思います。
ジャニーズのメンバーだった中谷良さんが1989年に出版の『ジャニーズの逆襲』でも、小学校5年時の1958年に米軍基地に入って遊んでいたところ、ジャニー喜多川さんに声をかけられ、お菓子などで釣られて家に遊びに訪れたところ、お菓子やゲームがたくさんある“夢のお城”だったとし、それがきっかけで後にジャニーズのメンバーとなるあおい輝彦さん等と共に部屋に入り浸るようになり、11歳の時に性被害を受けたと告白しています。
ジャニー喜多川さんはその後もこの手口で、自宅を“合宿所”と称して多くのジャニーズタレントを寝泊まりさせて性的行為に及び、被害者の数は数千人に上るのではないかとみられており、今後さらにとんでもない告発が出てきたとしても全く不思議ではないですね。