昨年をもって解散したSMAPの元マネージャーが、総額1億円にも届くお金を不正行為によって得ていたことが判明し、昨年秋にジャニーズ事務所としては初めて懲戒解雇処分されていたことが明らかとなりました。
これは週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が9日、「SMAP元マネが事務所を懲戒解雇 リベート要求の不正行為で」というタイトルで報じているもので、芸能関係者によるとこの人物は、ジャニーズ事務所に入る以前は警備会社にいたアラフィフの男性社員。
SMAPがデビューした1991年ごろにジャニーズ事務所に移り、SMAPのチーフマネージャーを務めていた飯島三智さんのもとで、メンバー5人のマネージャーをしていたこともあったそうです。
メンバー5人にはそれぞれ担当マネージャーが付き、その男性社員はメンバーの1人を担当していたことがあり、その後はジャニーズのライブや舞台関係の仕事を取り仕切る子会社へ出向中だったといいます。
実際に、藤島ジュリー景子副社長がエグゼクティブ・プロデューサーを務める芝居の製作スタッフとして、この男性社員は何度も名を連ねていたとのこと。
その男性社員は、東京・銀座の飲み屋に頻繁に顔を出すなど生活がとにかく派手で、「役員でもないのに、ジャニーズの安月給でなんでそんなことできるの?」と芸能関係者の間で言われていたそうなのですが、出向中の会社などに通常の税務調査が入った際に、つじつまが合わない金銭の流れが明らかとなり、男性社員の不正行為が発覚したそうです。
不正行為の手口について関係者は、「つまりキックバックです。“あんたのところ、儲けさせてあげたでしょ。だからリベート(謝礼名目で授受される金銭)を頂戴よ”というもの。得意先にそう言われれば下請けは断れないでしょ」と明かし、この件について同誌がジャニーズ事務所に取材を行ったところ、「社員の退職理由については、個人情報にかかわりますので当社がお答えする立場にありません」と回答するのみで、詳細については明らかにしなかったそうです。
しかし、事務所の関係者に話を聞くと、「こういうことは高級ブランドではちょくちょく起こるんですが、内部で蓋をしてしまう。ブランドの価値が下がるだけだから。あの事務所も高級ブランドということですよ。家庭があり、本人は弁済すると言っていて、会社は非上場。したがって、刑事告発などせずに穏便に済ませたということです」と語り、ジャニーズ事務所のイメージ、価値に悪影響を及ぼすことなどを懸念し、表沙汰にすることなく社員の不正行為を内部で処理したとのことです。
このような不祥事があったことが明らかにされたわけですが、これに対してネット上では、
- 飯島さん?と思わせる悪意を感じる
- だいぶ前にSMAPじゃないならもう関係ないのに。見出しの悪意半端ない
- タレントは全く関係ないよね?ジャニーズ事務所の社員が不正で懲戒解雇と書くのが当たり前なんじゃないですかね。元マネージャーっていつのかも不明だし、社員ならSMAP以外のタレントと関わったことがない訳ないし。
- ジュリー派の社員が横領していたんであって、SMAP関係なくない?本格的にSMAP潰しにかかってきているね
- SMAPに関係ない横領なのにそこまでしてSMAPイメージ落としたいジャニーズ事務所ってなんなの。自分達の管理のずさんさの結果でしょうよ
- 同じようなことやってるのこの人だけじゃないだろうな
- ジュリー側のスタッフじゃん。懲戒解雇された人は実はトカゲのしっぽ切りで、会社ぐるみの脱税とかやってたりしてね
などのコメントが寄せられています。
記事にタイトルが「SMAP元マネが事務所を懲戒解雇」とされているものの、懲戒解雇処分を受けた時にSMAPのマネージャーを務めていたわけでは無く、関連会社に出向中だったそうで、SMAPのメンバーとは全く関係の無い事案であるため、タイトルにSMAPを入れるのは悪意を感じるのは確かですね。
そして、この男性社員が出向中だったという子会社とはどこなのか気になるところですが、関連会社で「ライブや舞台関係の仕事を取り仕切る子会社」として当てはまるのは、ジャニー喜多川社長が代表取締役を務めている『株式会社ヤング・コミュニケーション』です。
この会社は、ジャニーズタレントが行うコンサート・舞台などの興行を主催しており、年末に毎年開催される『ジャニーズカウントダウンライブ』(通称:カウコン)など、大半の興行で制作として名を連ねていました。
ちなみに、『ヤング・コミュニケーション』の役員クラスの社員が、ある不正を行っていたという噂が浮上していることについては、2012年12月にニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じていました。
当時の記事によれば、ジャニーズ事務所側は以前から同社の不正を疑っていたそうなのですが、その年に動かぬ証拠を掴んでしまったようで、その内容というのは、コンサートの収益から「ヤングの取り分を密かに水増しして計上していた」という金銭問題。
これに対してジャニーズ事務所は、同社に対しての不信感を爆発させ、同社の役員Yは追求されることを恐れたのか、しばらくして突然入院してしまったとのこと。
しかし、この件についても表沙汰にはなっておらず、どこまで本当の話なのかは不明なのですが、こうした不正行為がジャニーズの興行を請け負う企業で発生しているとすれば、今後また大きな騒動が起こることになるかもしれないですね。