ジャニー喜多川さんの性加害問題が波紋を広げる中でジャニーズ事務所が26日に、「心のケア相談窓口の開設」と「外部専門家による再発防止特別チームの設置」、さらに7月1日付でWBC日本代表のヘッドコーチ・白井一幸さんなど、3人の社外取締役を迎えることを発表し注目を集める中で、副社長が近く辞任を発表するとの噂が流れています。
ニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』によれば、ジャニー喜多川さんの性加害を巡る騒動が波紋を広げ続け、収束がつかない状況を受けて、長年にわたってジャニーズ事務所で広報を担当し、2019年に取締役副社長に就任した白波瀬傑副社長(しらはせ・すぐる)が辞任すると囁かれているといいます。
<↓の画像は、白波瀬傑副社長の写真>
記事では芸能プロダクション関係者が、「ジャニーズ事務所で副社長を務めるS氏が、責任を取る形で辞任する方向で調整が進んでいるといいます。最終調整中で、正式に決まれば、早ければこの2、3日にも辞任発表があると聞こえてきています」
と証言しています。
白波瀬傑副社長は主に広報部門を担ってきた大ベテランとし、「(ジャニーズ事務所に)S氏も必要不可欠な存在でした。特に対マスコミでは大いに力を発揮。タレントのスキャンダルをつかまれた際には、メディア側と交渉を持ち、代わりの条件、独自インタビューや特別な企画を提示するなどして、記事を小さくしてもらったり、“スルー”してもらったり。でも、S氏が上手いのは何でもかんでも“やめて”とは言わないところ。熱愛報道でも写真を撮られていたら“もう仕方ない”と特に何も言わなかったり、タレントサイドに明らかに非があることなら厳しく報じられてもいいというスタンスを取ったり。良い話、悪い話含めて、事務所に最大限の利益をもたらすためにマスコミと交渉を行なってきた、敏腕名物広報マンです」
とし、白波瀬副社長がいたからこそジャニーズはここまで大きくなったとも言われるほどとのことです。
そんな白波瀬傑副社長がこのタイミングで辞任する理由については、「“ジャニー氏の闇”が会社の存続を揺るがすほどの事態に発展し、責任を感じて辞任に至るようです。さらにS氏の辞任に伴ってベテラン社員が何人も辞めるという話も聞こえてきています。ジュリー社長はS氏を慰留しているそうですが、その意思は固く、責任を感じて辞任という流れだといいますね。最後のところでひっくり返ることがなければ、近日中に辞任発表となりそうです」
と語っています。
ジャニー喜多川さんや元名誉会長・メリー喜多川さん等から、“シイさん”の愛称で呼ばれていた白波瀬傑副社長は、渡辺プロダクションを経てジャニーズ事務所に入社し、その後は豊川誕さん(とよかわ・じょう 64歳)やKinKi Kidsなどのマネージャーを務めていたこともあります。
ちなみに、豊川誕さんは1997年に出版した著書『ひとりぼっちの旅立ち』で、16歳の時にジャニーズ事務所に入所後、合宿所での最初の1週間はジャニー喜多川さんの部屋で過ごしたとし、「辛い仕事があった」「夜である」「彼のベッドで毎晩、自由にされ続けたのだ」などと綴っていました。
白波瀬傑副社長はタレントのマネージャーや、“番頭”として事務所の広報などを務めた後、2016年にはジャニーズ事務所を一度退社しましたが、2019年にジャニー喜多川さんが亡くなり、経営体制を再編した際に取締役副社長として復帰を果たし、藤島ジュリー景子社長からの信頼も厚かったとみられます。
しかし、白波瀬傑副社長は2001年に、週刊誌『週刊文春』のジャニー喜多川さんの性加害報道を巡る名誉毀損裁判に出廷し、この問題について調査することなく放置し続けていたことを同誌から糾弾されており、藤島ジュリー景子社長がこの問題を「知りませんでした」などとコメントしたことも疑問視されていました。
週刊文春の取材によると、ジャニーズ事務所が先月に取引先企業に送った文書には当初、ジャニー喜多川さんの性加害を認めるような表現や、藤島ジュリー景子社長の辞任を発表することも予定していたそうです。
それに対して社内で反対の声が上がり、最終的にはジャニー喜多川さんの性加害は知らなかったとして、藤島ジュリー景子社長は辞任しない形になったとのことです。
世間からは、事務所が抱える様々な問題によって経営体制の一新や、一度事務所を解散した上で再出発を図った方がいいのではといった意見も飛び交っています。
しかし、問題の責任を取る形で白波瀬傑副社長のみが辞任、一方で藤島ジュリー景子社長は今後も事務所のトップに君臨し続けるとなれば、より多くの批判を浴びることになりそうですが、果たして今後どうなるでしょうかね…。