ジャニーズの6人組グループ『V6』が、デビュー日の11月1日に解散することや、メンバーの森田剛さん(もりた・ごう 42歳)が今後ジャニーズ事務所を退所することが電撃発表され、多くのファンに衝撃を与えています。
そうした中で夕刊紙『日刊ゲンダイ』は、ジャニーズ事務所がタレントの“リストラ”を加速させ、今後さらにタレントの退所が増えていくだろうと報じています。
ジャニーズ事務所では、2019年7月に創業者のジャニー喜多川さんが亡くなり、同9月にジャニーさんの姪で、副社長を務めていた藤島ジュリー景子さんが2代目代表取締役社長に就任しました。
同じく副社長を務めていたジャニーさんの姉・メリー喜多川さんは、代表取締役会長に就任し、2018年末をもってアイドルを引退後、ジャニーズ傘下の会社『ジャニーズアイランド』の社長を務めている滝沢秀明さんは、ジャニーズ事務所の取締役副社長を兼務することになりました。
それから1年後の昨年9月には、メリー喜多川会長が代表取締役を退任、名誉会長に就任して経営から離れ、事務所の代表は藤島ジュリー景子社長となりました。
ジャニーズ事務所の経営陣が新体制に移行後、複数の大物ジャニーズタレントたちが事務所を離れており、昨年には『少年隊』の錦織一清さん&植草克秀さん、『SMAP』の中居正広さん、山下智久さん、『NEWS』の手越祐也さんが独立し、今年3月には『TOKIO』の長瀬智也さんが退所、TOKIOは残るメンバー3人で事務所内に『株式会社TOKIO』を設立し、活動していくことを発表しています。
このようにジャニー喜多川さんが亡くなって以降、多くのタレントが事務所から離脱していますが、これについて『日刊ゲンダイ』の記事では芸能プロダクション関係者が、「基本的には本人たちがアイドルからの脱却を図ってジャニーズを離れています。だが、少年隊の2人に関しては、やはり“リストラ”の意味合いが強いでしょう。レギュラー番組を持ち、事務所の中心人物である東山紀之だけは残っていますからね」
と、事務所がタレントのリストラに着手しているとしています。
続けて、「メリー氏の娘であるジュリー藤島氏が社長に、“タッキー”こと滝沢秀明氏が副社長に就任した。彼らの考えはズバリ、“事務所のスリム化”です。稼働が少ない年配タレントは、リストラの対象になっています。そんな事務所の空気を察知して、これからも去って行く人が続々と出てくると思います」
と語っています。
ジャニーズ事務所のそうした考えを表しているのは、ジャニーズJr.の“定年制度”導入とし、今年1月にジャニーズは公式サイト上で、「満22歳到達後の最初の3月31日までに、ジャニーズJr.としての活動継続についてジャニーズ事務所との合意に至らない場合は、ジャニーズJr.の活動としては同日をもちまして終了とさせていただくことといたします。本制度は、準備期間を経て、2023年3月31日より適用いたします」
と発表しました。
この制度が導入されることにより、デビュー前のジャニーズJr.たちは21歳まで事務所に所属できるものの、22歳になって以降は事務所の合意が必要となり、仕事が少ないジャニーズJr.たちは切られるだろうとみられています。
テレビ局関係者はジャニーズ事務所の今後について、「生田斗真や風間俊介など、(グループとして)デビューしなくても俳優として活躍する人もいる。また、Sexy Zoneの菊池風磨のように、芸人顔負けで身体を張るタレントも出てきた。それを推進しているのが、現社長であるジュリー氏といわれています。今後ジャニーズは、アイドル路線だけでなく、演技や“笑い”もできる人たちを育てていきたい。つまり、アイドル事務所から“普通の事務所”に変わろうとしているんです」
と語っています。
『日刊ゲンダイ』はこのように、ジャニーズ事務所が進める“リストラ計画”と今後について報じているのですが、これに対してネット上では、
- リストラじゃ無くてジャニーズ卒業と言うべき。40過ぎてアイドル活動に終止符を打つのは自然な流れ。
- リストラの最優先はマッチでしょう。マッチを特別扱いしている限り、新生ジャニーズは絵に書いた餅でしかない
- 近藤真彦さんが1番稼働率悪いし、お気に入りと言うだけで質の悪いタレントをカップリングでデビューさせる、この2点が問題だと思うが
- 事務所がスリムになろうとしている事もあるだろうが、今まで事務所に残っていたのはジャニーさんへの恩が主だったり、ジャニーズにいたままでは出来ない仕事をしたくて、退社する比重のほうが大きいのでは?
- 若い子に力を入れてるから事務所に残った古株はだんだん露出は減るでしょうね。いつまでもアイドルではいられないしね。
ある程度の年齢になったら次の事を考えるのは自然な流れだよ。実力があればJ事務所にしがみつく必要ないでしょ。 - ジャニーさんのような、磨けば輝きを放つ才能を見抜く力を持つ人が居なければ、アイドル性だけで事務所を運営していくのは難しいだろうから、普通の事務所へと舵を切っていくのは自然の流れではないかな。
などの声が上がっています。
ジャニーズ事務所が今後、年長組のタレントを中心に、人員整理に着手していくのではないかと以前から囁かれており、週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』によれば、あまり活動していないベテランタレントも、これまでは“功労者”として年間1,000万円以上は支払っていたそうです。
しかし、新体制への移行後に、事務所の稼ぎ頭だった『嵐』が2020年末をもって活動を休止、その穴を埋めるために若手の育成、売り出しに力を入れていますが、『SMAP』と『嵐』が活躍していた2016年以前と比較すると、事務所全体の売り上げが“激減”するのは間違いないため、大なたが振るわれる可能性があるとしています。
ジャニーズ事務所に限ったことではないですが、新型コロナウイルスの影響で予定していたコンサート、舞台などが次々に中止となり、それによって関連グッズの売り上げも激減しているとみられ、この状況が長く続けば経営は苦しくなるため、稼働が少ないタレントを切るのは仕方がないことだと思います。
ただ、現時点では退所者が相次いでいる大きな原因は、事務所のカリスマだったジャニー喜多川さんの死去があるように感じますし、独立後にのびのびと自由に活動している元ジャニーズタレントが増えていることで、独立を決意する年長組が増加しているように見えます。
『KinKi Kids』の堂本剛さんも退所説が浮上している1人で、ジャニーズ事務所がいま世代交代を進めていることもあって、年長組の退所者はさらに増えていくのではとの予想もありますが、ジャニーズ事務所は今後どうなっていくのか、行く末を見守っていきたいですね。