ジャニーズ事務所が2日に開いた記者会見で、質疑応答の場面で指名されないことにしびれを切らした一部の記者が暴走、ルール無視で質問を始めたり、野次や怒号が飛び交うなど現場が荒れる事態となり、それに対して元V6・井ノ原快彦さんが「ジャニーズJr.や被害者の方々に揉めている様子を見せたくない。ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見では見せていきたい」と訴え、落ち着くよう呼び掛ける場面がありました。
井ノ原快彦さんがマナーの悪い記者をたしなめるようなこの行為に、さすがイノッチと言わんばかりに女性芸能リポーター等から拍手が巻き起こったものの、加害者サイドがルールを持ち出して会見をコントロールしたことを巡りネット上では物議を醸しています。
さらに、NHKの取材でこの日の会見には「NG記者リスト」があったことが判明し、ネット上で炎上騒動に発展しています。
NHKによると、ジャニーズ事務所から会見の運営を任されたコンサルティング会社側が、質疑応答時に指名をしない記者・フリージャーナリストの名前や顔写真掲載のリストを会場に持参していたとのことです。
この日の会見は前回とは違い、予め時間が2時間と決められていて、質疑応答は1社1問までというルールが設けられていました。
しかし、NHKの取材によると質問NGリストに掲載の記者は、挙手を続けながらも一度も指名されることなく無視されて大声を上げていたとし、運営側がNGリストに沿った対応を取っていたのは明らかだとしています。
NHKの取材に関係者は、「リストには質疑応答の際に手を挙げても指名しないようにする新聞社の記者、フリージャーナリストなどが掲載され、座席の位置なども確認していた」
と証言しています。
＜↓の画像は、NHKの報道写真＞
NHKが確認した限り、運営スタッフが会場に持ち込んだ資料の中には、「NG記者」の文字と共に6人の名前・顔写真が掲載されたリストがあったとしています。
ただ、NGリスト入りしながら指名されたジャーナリストもいたそうです。
＜↓の画像が、NG記者リストの写真＞
そこでNHKは真相を確かめるため、ジャニーズ事務所に質問NGリストについて問い合わせたところ「全く知りません」とシラを切り、一方でコンサルティング会社は「契約内容も含めてお答えすることは一切できません」として回答を拒否したとのことです。
また、『スポーツニッポン』の取材に対してもジャニーズ事務所を知る関係者は、「事務所は質問リストには一切関わっていない、と聞いている」と語り、NGリストへの関与を否定しているそうです。
NHKの取材で明らかになったこの行為に対してネット上では、
- この期に及んで、NGリストを作るところが結局本質が変わらないことを証明したようなもんだし、いい加減事務所側も裸の王様になっていることに気づかないとしっぺ返しが来ると思う。
- 昨日の時点でジャーナリストの松谷さん宛に、会見運営担当者の一人から写真付きのNGリストがメールで送られていたとのこと。NHKは小脇に抱えていたリストの「絵」も撮影し裏も撮りました。
それにしても、今回の件は失望しましたしこれで東山社長、井ノ原副社長はじめ経営陣への信頼は失墜しました。もう解散した方がいいと思います。 - これはNHKお手柄。NHK出身の松本和也氏が司会を務めていたことから、そこからのリークを疑いたくなりますが、そうではなく会見画像を解析した結果なのでしょうね。
会見の運営方法が「出来レース」の「茶番」だったことを示すもので、経営陣の誠実さを疑わせ、せっかくの井ノ原氏の「みなさん落ち着いて」も地に堕ちた感です。 - 望月記者はやりすぎだと思ってたけど、やっぱり必要なのだなとよく分かった。
それよりリークされたNGリストと指名候補リスト この存在を井ノ原、東山両氏が知らないはずがないので、その上で井ノ原氏の発言と丸め込みを思い出すとゾッとする。 - 茶番じゃないですか？と声を上げた記者に対して、茶番ではないです、と司会の人が言ってましたよね。しかも、司会は元NHKの松本さん。
結局、ジャニオタから猛バッシングされた東京新聞の望月さんやArcTimesの記者の人が正しかったってことだよ。
拍手送ってた芸能リポーター達、マジで今後、会見に来ないでほしい。リポーターの意味、取材の意味、履き違えてて、まともに仕事されてる記者の方々に大変失礼。
などの声が上がっています。
ジャニーズ事務所は全く知らないと主張していますが、コンサルティング会社側がジャニーズ事務所の許可も得ずに、勝手に複数の記者・ジャーナリストを掲載したNGリストを作成し、それを会見に持ち込むはずがありません。
この件については、ジャニーズ事務所を糾弾し続けているジャーナリスト・松谷創一郎さんもSNSで言及していて、会見の運営担当を名乗る人物が送信したメールのスクリーンショットを入手していたとし、「ジャニーズ主導で、質疑応答で指名する記者と絶対に指名しない記者を決めていた。当日朝にそのリストが配られ、運営メンバーに共有された」「ジャニーズ事務所の不利益が最小限で済むように会見を進行した」
などと書かれていたそうです。
また、会見時に運営メンバーが持っていたリストと酷似したNG記者リストも入手していたといいます。
＜↓の画像が、松谷創一郎さんが公開した会見運営担当者のメール、質問NG記者・ジャーナリストのリスト写真＞
この期に及んでこうした行為をしていたというのは正直驚きですが、ジャニーズ事務所は前回の会見で、「ジャニーズを最も知る人物」と言われる広報担当・白波瀬傑前副社長の引責辞任を発表し、会見に出席しなかった理由を問われると「もう退任しているからです」などと説明していたものの、その後も関連会社の取締役を務めていることや、現在もジャニーズ事務所で嘱託社員として業務を続けていることが判明しています。
こうした面からもジャニーズ事務所は膿を出し切るつもりはなく、事務所に不都合なことは極力隠して逃げ切ろうとしているのが透けて見え、今回明らかになったNGリストからも少しでも事務所側に有利な形で進めようとしていたことが分かります。
藤島ジュリー景子前社長の指示なのか、それとも白波瀬傑元副社長らが行っているものなのか現時点で詳細は不明ですが、ジャニーズ事務所に対する不信感はこれでさらに増し、このまま知らないで逃げることなく、なぜこのようなリストが作られたのかしっかりと説明をしてほしいものです。