ジャニーズ事務所が12日までに、東京都港区赤坂の本社の入り口に展示していたジャニー喜多川さんの肖像画を撤去していたことが明らかになりました。
本社に展示していたジャニー喜多川さんの肖像画（縦227.3cm☓横162cm）は、現在活動休止中の嵐・大野智さん(42)が2020年9月に開催した個展『FREESTYLE 2020 大野智 作品展』で初公開した作品でした。
＜↓の画像が、大野智さんが描いたジャニー喜多川さんの肖像画＞
『スポーツニッポン』（スポニチ）によると、ジャニー喜多川さんの肖像画は個展が終わった後に赤坂の本社1階ロビーに飾られていたものの、性加害問題を受けて撤去したといい、関係者は取材に対して、「現在の状況でジャニーさんの肖像画を置いておくことはまず不可能。これも一種の“ジャニーさん断ち”の表れでしょう」
と語っています。
ジャニーズ事務所の本社から肖像画が撤去されるだけでなく、ジャニーズが様々な舞台で使用の東京・帝国劇場に設けられていた「ジャニーさんの部屋」も無くなったことが分かったとしています。
スポニチによれば、帝国劇場ではジャニー喜多川さんが2019年7月に亡くなって以降も、ジャニーズが公演を行う度に「ジャニーさんの部屋」が設けられ、公演前後などにタレント等が集う場所になっていたものの、現在上演中のSnow Man・渡辺翔太さんが主演のミュージカル『DREAM BOYS』ではジャニーさんの部屋は設けられておらず、新橋演舞場等でも同様の部屋が設けられていたものの、今後二度と設けられることはないだろうと関係者は語っています。
これらの対応を受けてテレビ局関係者は、「事務所としてジャニー氏の性加害を認めた以上、ジャニー氏との完全な決別を明確に示していかないといけない。ジャニーズ事務所という屋号が消える、というところまできているのでは」と
しています。
この報道を受けてネット上では、
- これ大野くんが酔っ払って泣きながらジャニーさんのこと語ってたときの絵じゃん…
- ジャニーの肖像画がなくなっても、会社名がジャニーズじゃねぇ
- 性加害が取り沙汰されたあともしばらく飾っていたことに驚き。もう組織関係者の中では神格化されているのでまともな感覚で対応するのはもう期待できない。カルト宗教団体じみてきた。
- 肖像画取り外し、とかスターリンとかサダム・フセインの領域まで来た感があるな…
- 肖像画の次は肖像画よりも色濃く会社名に存在するジャニー喜多川の名前を消さないとな。
- かなりの違和感があるんだよなぁ〜生前には色々と便宜を図ってもらってただろうに生前のジャニー喜多川の性癖も十二分に知っていただろうに、この手のひら返し
こんな三文芝居で国民を騙せるとでも？全て黙って見てみぬふりした人間は加害者だと思う - そんな事当たり前。寧ろ絵が飾られてたり部屋があったりし続けられてたら事務所の連中の神経を疑う。
どこかの新興宗教団体の洗脳みたいな教団や信者達の歪んだ信仰心と同じ - そもそも再発防止特別チームが、ジャニーズに対し解体的出直しや被害者救済に対する施策を求めてたのに、解体もせず具体的な施策が言えなかったのは、対応が舐めてると思う。
未だに株100％保有のジュリーも駄目、名前も変えないのも駄目、ソーセージ疑惑を否定しきれなかった東山を社長に据えるのも不適格。全て判断が間違ってる。
などの声が上がっています。
事務所が撤去したジャニー喜多川さんの肖像画は、大野智さんが2020年の個展に向けて制作し、複数のメディアにも大きく取り上げられていた代表的な作品で、1週間ほどで完成させたというこの絵について大野さんは当時、「正直、ずっと見てても飽きないんだよ。ジャニーさんに見てほしかったなあ～！」とコメントしていました。
また、ジャニー喜多川さんの肖像画を描いた理由については、「ちゃんと思いがあるものを描きたい。となった時に、周りの知り合いも含め『ジャニーさんを描いてみたら？』『社長を描くのは？』って言われて。いやあ、ジャニーさんはさすがに、どう描いていいかわかんないなあ。けど、一番思いがあるのはジャニーさんだなあ」
と思い描いた説明し、絵には大野智さんのサインと共に「Johnny Love！」と書いていました。
＜↓の画像は、ジャニー喜多川さんの肖像画について語る大野智さんの写真＞
それから3年が経ってジャニー喜多川さんの性加害が大きな波紋を広げ、事務所から肖像画が撤去されたことが大きくニュースとして取り上げられ、大野智さんもさぞ複雑な心境でしょうね。
ジャニーズ事務所がこうした対応を取ったのと前後して、『KinKi Kids』の堂本光一さんも自身のインスタグラムからジャニー喜多川さん関連の投稿を削除しました。
堂本剛さんと共に、ジャニー喜多川さんのことを非常に慕っていた堂本光一さんは、テレビ番組などでジャニーさんとの様々なエピソードを語り続けていただけでなく、2021年7月に開設した個人のインスタグラムでは生前のジャニーさんに扮した写真だったり、巨大な肖像画と共に撮ったショットなども公開していました。
＜↓の画像が、堂本光一さんがインスタグラムから削除した投稿写真＞
しかし、ジャニー喜多川さんの性加害をジャニーズ事務所が事実と認めた後、堂本光一さんは関連する投稿を特に説明もなく削除し、8日に更新した有料の会員制ブログでは、「自分の知っているジャニーさんと違いがありすぎて何が真実でどう受け止めればいいのか、自分の立場としてはとても難しく感じておりました。」「噂を耳にした事はありましたが、実際に被害に遭ったという話は先輩や同期や後輩から直接聞いたことはありません。そういった話はやはり噂だと中にいる自分さえ思っていました」「恩師だった彼への自分の思いも改めなければなりません 自分の知る後輩にも被害を受けた子がいたのならば噂と思い何も行動しなかった事 重く受け止めなければいけません」
などと綴っていました。
このようにタレントたちも複雑な心境を明かしながら様々な対応を取っているのですが、ジャニーズ事務所も肖像画の撤去などはもちろんのこと、ここまで来たら社名変更は必要不可欠ですし、その他に経営体制も含めてありとあらゆる面の見直しを図っていってもらいたいですね。