22日に、開設3年8ヶ月で登録者数が400万人を突破したYouTubeチャンネル『エガちゃんねる』のライブ配信で、同チャンネルに出演している「ブリーフ団D」こと藤野義明ディレクター(45)が、『SMILE-UP.』(旧・ジャニーズ事務所)への不満を漏らす場面があり、ネット上で大きな反響を呼んでいます。
藤野義明ディレクターはYouTubeライブで、制作に携わっていた『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)の話題になった際、同番組のレギュラーだった草彅剛さんとのコラボについて語った後に、「こんなこと言っていいのか分かりませんけど、『「ぷっ」すま』って、草彅さんがジャニーズを辞めて退所した後、やっぱり“終わらされた番組”なんですよね。だから、僕は僕でそこそこの恨みを持ってますよ」
と発言しました。
続けて「だってやり方が汚いですよ。だって、あの…」と語ったところで、江頭2:50さんら周囲が「やばい。危ない、危ない。違う意味で消されちゃう」などと言って慌てて制止し、詳細を語らせること無く話題を切り替えていました。
旧ジャニーズの汚いやり方とは、一体どのようなものだったのか詳細は不明ながら、2016年末をもってSMAPが解散し、その後2017年9月に草彅剛さん、稲垣吾郎さん、香取慎吾さんの3人がジャニーズ事務所を退所し、これにより1998年10月から放送の『「ぷっ」すま』は2018年3月をもってあっさりと終了しました。
<↓の画像は、『「ぷっ」すま』出演の草彅剛さん、ユースケ・サンタマリアさんの写真>
さらにテレビ朝日では、香取慎吾さんが司会で2001年10月から放送の“スマステ”こと『SmaSTATION!!』、フジテレビでは2012年1月から放送の『おじゃMAP!!』が終了となるなど、ジャニーズからの独立発表後にレギュラー出演していたテレビ番組は次々に終了となりました。
当時スポーツ紙は『「ぷっ」すま』の終了について、「これまでの功績を十分に鑑みた上で総合的に判断し、“卒業”という形での終了」と伝え、フジテレビは『おじゃMAP!!』の終了理由について「視聴率的に厳しいということで終了する」などと説明していましたが、他のバラエティ番組と比較しても特別低い数字ではありませんでした。
そのため、本当の終了理由はテレビ局側のジャニーズ忖度、もしくはジャニーズの無言の圧力によるものだろうとの憶測が飛び交い、スマステに関しては放送700回を迎える直前の699回をもっての打ち切り終了で、香取慎吾さんは最終回で番組終了は報道で知ったことを明かし、ラストには「699回!あと1回やりたかった!700回やりたかった!」と語っていました。
<↓の画像は、『SmaSTATION!!』出演の香取慎吾さん、大下容子アナウンサーの写真>
『週刊文春』が先月報じた記事によれば、テレビ朝日はかつてバラエティやドラマにおいてジャニーズとの関係は浅く、他局に後れを取っていたことでテレビ朝日のトップ・早河洋会長は、ジャニーズで実権を握っていた元副社長・名誉会長のメリー喜多川さん等に接待を重ね、バラエティやドラマ、さらに情報番組にもジャニーズを起用し、関係を深めていったといいます。
そうした背景があって、ジャニーズを退所した“辞めジャニ”の番組を打ち切った可能性があり、スマステが終了してから4年後の2021年にテレビ朝日は、スマステが放送されていた枠(土曜23時)にジャニーズの主演作のみ放送のドラマ枠「オシドラサタデー」を設置するなど、露骨なジャニーズ推しをしています。
テレビ朝日は複数の情報・報道番組でもジャニーズ忖度を指摘されており、ジャニー喜多川さんの性加害問題などをはじめとした旧ジャニーズ事務所関連の報道が他局と比べて少なく、こうした対応からもテレビ朝日は引き続き“ジャニーズファースト”を貫いていくという姿勢を感じますが、この機会に膿を出し切るためにも、テレビ局の内部や番組関係者などから、忖度や圧力などを巡る問題の告発が相次ぐ流れになることにも期待したいです。