ジャニー喜多川さんの性加害問題が波紋を広げる中で、槍玉に挙げられていたNHKの音楽バラエティ番組『ザ少年倶楽部』(略称:少クラ)が来年春をもって打ち切り終了の可能性が浮上しています。
ザ少年倶楽部は2000年4月からNHK BS2の若者向け音楽番組枠「サンデーヤングミュージック」で放送が始まり、初代MCは滝沢秀明さん務め、複数のジャニーズJr.たちがレギュラー出演し、NHKホールでの公開収録にはジャニー喜多川さんがほぼ毎回顔を出してJrたちの成長を見守っていたといい、同番組はJrファンから支持を集めて20年以上にわたって放送を続けており、2006年からは月イチ番組『ザ少年倶楽部プレミアム』の放送もスタートしました。
ザ少年倶楽部のレギュラー出演者は、A.B.C-Z・河合郁人さん、なにわ男子、Travis Japan、ジャニーズJr.、一方のザ少年倶楽部プレミアムはKing & Prince、ますだおかだ・岡田圭右さんの3人がMCを務め、ジャニーズを中心に1組のゲストを迎えてトークなどを行う内容になっています。
サンスポによると、NHK総合でも放送中のザ少年倶楽部の終了をNHKが検討しているといい、ジャニー喜多川さんの性加害問題が原因で、NHKのジャニーズ起用を巡り多くの批判が寄せられている状況で、ザ少年倶楽部は特にジャニーズ色が強いことで厳しい意見が飛び交っており、「(ジャニーズタレントの起用見直しについて)結論は出ていないが、検討は続けているようだ」
と音楽関係者は語り、今年の『第74回 NHK紅白歌合戦』のキャスティングと共に業界関係者の間で注目を集めているといいます。
そして、ザ少年倶楽部の打ち切り終了説に対してネット上では
- クロ現で結構突っ込んだこと言ってたからね。ダブスタはやめといたほうがいい
- 少年倶楽部って もう 悪い意味にしか聞こえない
- 少年倶楽部…もうおぞましくて、名前もおかしいよ NHKのネーミングなの?
- ジャニー氏がほぼ毎回収録現場に顔を出して成長を見守っていた番組 獲物探してたのが主だろ。
- こんな状況でも3月まで続けるのか? NHKは常識の無い人間の集まりだな。そんな人間が善悪を報道できるはずがない。
- ジャニーズ喜多川によるジャニーズ事務所の為のような番組。公共放送が何で一企業の宣伝の様な番組を制作するのか。しかも社会的問題を起こした企業の…終了は当然
- 半ば強制的に受信料徴収する公共放送が未だ放送中止を検討している段階?ジャニーズ育成番組制作してる時点で考えられない
デビュー済みしか出演しないpremiumまであり民放、スポンサー企業の人権DDは?どころの話しじゃない。
クローズアップ現代もそこに触れずスルーしたい感が伝わってくる。受信料支払い拒否増えて当然
などの声が上がっています。
NHKは民放に負けず劣らず様々な番組にジャニーズタレントを起用しており、中でもザ少年倶楽部はジャニーズ専門番組ということで、ジャニー喜多川さんの性加害が騒動に発展した当初から番組の放送を巡って物議を醸し、スポンサーである国民から番組終了を望む声も多く上がっていました。
しかし、NHKはジャニーズタレントの番組起用などについて、「番組の内容・演出に合わせて、ふさわしい人を起用している。今後も自主的な編集判断に基づいて、その都度、総合的に判断していきたい」
などとコメントし、これまでと変わらずザ少年倶楽部を放送し、大河ドラマ『どうする家康』を含めて様々な番組にジャニーズタレントを出演させています。
これに対して批判が上がり、ジャニーズ事務所が9月7日に会見を行い、初めて性加害を事実認定した後に出した声明では、「多くの未成年者が被害にあう中で、メディアとしての役割を十分に果たしていなかったと自省しています。より深く真実に迫ろうとする姿勢を改めて徹底し、取材や番組制作に取り組んでまいります。ジャニーズ事務所に所属するタレントの起用についても見直すべきだとのご指摘を受けています。NHKでは、出演者の起用については、番組の内容や演出に合わせて、ふさわしい人を選定してきましたが、今後は、所属事務所の人権を尊重する姿勢なども考慮して、出演者の起用を検討したいと考えております。」
としていました。
会見から間もなく、複数の大手企業はジャニーズタレントとのCM契約終了を発表するなど、当然とも言える対応をとる中で、NHKは変わらずジャニーズ専門番組を国内外に向けて放送しており、変わろうとする姿勢が見られないことでNHKに対する批判も続いています。
そして、ついに番組の打ち切り終了話が出てきたものの、現状では終了で確定したわけでもなく、毎年話題になる紅白の“ジャニーズ枠”に関しても実際どうなるかは分かりませんが、ジャニーズ事務所と蜜月関係にあるNHKがどこまでの対応をするのか見ものですね。