少年隊・東山紀之さんが今月5日付でジャニーズ事務所の3代目社長に就任し、これにより全てのレギュラー番組を降板しましたが、司会を務めていた情報ニュース番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系 日曜午前5時50分)では、ジャニー喜多川さんの性加害問題をスルーし続けているとして物議を醸しています。
週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』によると、東山紀之さんは3日放送回をもって番組を降板し、その日の放送ではジャニー喜多川さんの性加害問題を取り上げず、7日にジャニーズ事務所が初の会見を開き、東山さんの社長就任なども正式発表されましたが、会見内容をスルーしていたといいます。
17日放送回でもジャニー喜多川さんの性加害問題には一切触れず、その一方で同じく日曜朝に放送の情報番組『シューイチ』(日本テレビ系)では性加害問題を取り上げ、レギュラーコメンテーターのKAT-TUN・中丸雄一さんが自身の考えなどを語っていました。
そのためネット上では、
- テレ朝のジャニーズ忖度は異常
- サンデーLIVEのスポンサーは降りるべき
- もう終わったら?自分達の都合で報道するしない決めてる報道番組に意味あるの?
- テレビ朝日の決意表明といわんばかりのジャニに対する忖度。この局終わってる。
- ジャニー氏を利用して美味い飯を食ったテレビ局幹部やスポンサーの人達。生きてるんだから知らないでは済まされないでしょ
- ジャニーズ問題取り上げないで、様々な事件に偉そうな意見言うなよ!番組やめて、日朝の特撮を元の時間に戻してくれ
などの批判が噴出しています。
今日放送の『サンデーLIVE!!』だけでなく、16日放送の『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)でも性加害関連の話題はスルーしており、同番組では前週の放送で会見の模様を伝えた上で、司会のTOKIO・城島茂さんがコメントをしていましたが、今後はこの話題を伝えないつもりなのかもしれません。
ニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』によれば、テレビ朝日内でもこうした対応を巡って物議を醸し、「報道番組としてあり得ない」と怒りの声も上がっているといい、性加害問題をスルーし続けている『サンデーLIVE!!』の現場スタッフも、異常なまでの忖度に対して納得がいってない様子だとしています。
記事では内情を知る制作会社関係者が、「このタイミングでジャニーズ事務所サイドが『こういう内容にしてほしい』『会見はスルーで』と言うわけはありませんから、テレ朝サイドの忖度でしかないでしょう。あの放送を見て、『テレ朝はどこまでもジャニーズとともにいくんだな』といった声がテレ朝局員からも出ていますし、ジャニーズ事務所と心中ではないですが、どこまでも寄り添っていくんだな、と多くの局員が思うに至ったのでは」
と語っています。
テレビ朝日ではこの他にも、中居正広さん司会の情報ニュース番組『中居正広のキャスターな会』がジャニー喜多川さんの性加害問題を一貫してスルーしていて、中居さんは現在までに性加害問題には一切触れていません。
東山紀之さんは7日の会見でジャーナリスト・松谷創一郎さんから、テレビ局側の忖度は今後も続いた方がいいのかと問われた際に「忖度は必要ない」と明言しました。
これに続いて元V6・井ノ原快彦さんは、「『忖度をなくします』と言っても、急になくなるものではない。忖度って日本に蔓延しているから、これを無くすのは本当に大変。皆さんの問題でもあるので、一緒に考えていく問題。その辺りはご協力いただきたい」
と語っていました。
実際にテレビ朝日では現在も明らかにジャニーズ忖度を続けており、会見直後に出した声明ではジャニーズタレントの番組出演について、「タレント自身に問題があるとは考えておりません。これまで通り番組の企画内容などを踏まえ、ご出演頂きたいと考えております。」
と、番組への起用継続も早々に宣言していました。
ただ、『朝日新聞』の取材に応じた『サントリーホールディングス』の社長は今後、ジャニーズタレントのCM起用を取り止める方針であることに加えて、ジャニーズが出演の番組スポンサーから撤退することもあり得ると語っています。
サントリーなどの大手企業がこうした対応に動いた場合、他の企業も同様の動きをする可能性が高く、テレビ朝日は今後もジャニーズ忖度を続けることで非常に大きなダメージを受ける恐れがありますが、これからも頑なにジャニーズファーストを続けていくのでしょうか…。