今年5月にデビューを果たし、8月から9月にかけて全国ツアーを開催したジャニーズの6人組グループ『King & Prince』(略称:キンプリ)の一部熱狂的なファンが、JR仙台駅でマナー違反行為をしたことで新幹線が6分遅延するトラブルが発生し、これに対してネット上では批判の声が噴出する事態になっています。
今年ついにデビューを果たしたキンプリが5月にリリースしたデビューシングル『シンデレラガール』は、初週の推定売り上げ枚数が57.7万を記録し、8月の時点では70万枚超えと売り上げを伸ばしており、ファンクラブ会員数も9月時点で推定26、27万人(会員証の通し番号)と、NEWSやV6などと並ぶ数字まで増やしています。
<↓の画像は、10月10日に2ndシングル『Memorial』をリリースするキンプリメンバー写真>
こうした人気ぶりから8月10日~9月22日にかけてstコンサートツアーを開催し、横浜アリーナ、大阪城ホール、日本ガイシホール、マリンメッセ福岡、セキスイハイムスーパーアリーナの5会場で全21公演、26万人を動員予定の全国ツアーでした。
そんなツアーの最終公演終了後に、JR仙台駅の新幹線乗り場でトラブルが勃発していたことがツイッターに上げられた動画によって明らかになっており、メンバーたちが乗車したとされる新幹線に一部熱狂的ファンたちが群がり、新幹線の窓に張り付いて車中を覗き込んだり、スマホで撮影するなどして大騒ぎになっていました。
この行為に対して駅員が「電車が発車できません」「電車に近づかないでください」などと注意を呼びかけるのですが、一部ファンは手すりによじ登ってまで撮影をしようとするなど大興奮しており、アナウンスを無視して電車に接近するなど酷い状況だったため、「黄色い線踏まない!黄色い線下がれ、ほら!」と声を張り上げて注意をしていました。
こうしたトラブルが発車前に発生したため、21時30分に発車予定だった東京行きの最終「はやぶさ42号」は、「6分遅延」して仙台駅を発車することになったのですが、群がったファンたちはそんなこと一切お構いなしの様子で、スマホで撮影したメンバーを確認するファンの姿も映っていました。
現場で実際にファンの姿を目撃した一般客は、
- 「改札前でもエスカレーター前にたまられて完全に道が塞がれてしまい、一般の新幹線ユーザーが使えなくて非常に困った。もう少し周りへの配慮が必要だと思う」
- 「新幹線のグリーン車でキンプリとたまたま一緒で、ファンが窓から覗いたり、叩いたりひどかった。発車が少し遅れて、駅員さんがまわった時に本人たちが謝ってましたよ。なにも悪くないのにかわいそう」
と語っており、キンプリファンたちのマナー違反行為をメンバーたちが謝罪していたそうです。
仙台駅で撮影された動画はSNS上だけでなく、様々なまとめサイトなどでも取り上げられて情報が拡散し、多くのネットユーザーの目に触れることになり、25日朝放送の『めざましテレビ』(フジテレビ系)でもキンプリファンのマナー違反行為を取り上げていました。
ニュースサイト『J-CASTニュースニュース』は25日に、JR東日本の新幹線運行本部に取材を行い新幹線の遅延理由、当日の様子について確認したところ、「ファンの方々が窓に張り付いて、中の様子をうかがっていました。車両からなかなか離れず、安全を確認する必要があったため、すぐに出発できませんでした。公共の交通機関ですので、周りの人に配慮していただきたいと考えています」
と話していたと伝えています。
ファンたちは入場券を買うなどしてホームに集まっていたといい、数百人ものファンがいたとのことです。
なお、ニュースサイト『サイゾーウーマン』によれば、メンバーたちは東京駅で下車予定だったものの、1つ手前の上野駅で降りるようジャニーズ事務所側が変更したそうです。
熱狂的なジャニーズファンたちによるこうしたマナー違反は珍しいことではなく、これまでにも度々発生しています。
そのため、ジャニーズ事務所は昨年9月に改めて公式サイト上で「大切なお願い」として、一部ファンのマナー違反行為、過激な行為に対して注意喚起を行っており、9つの迷惑行為を挙げていました。
- 飛行機、新幹線でタレントに近い席を取り、立ち上がって覗き込む行為
- 新幹線の車内でタレントの乗車車両の前後のデッキに留まり、一般の方の通行を妨げる行為
- タレントの写真、動画を撮影し続ける行為
- タレントの進路を妨害する行為
- タレントに故意にぶつかったり、抱きついたりする行為
- マネージャー、警備員、JFC(ジャニーズファミリークラブ)サポートスタッフの注意を無視して、追跡を繰り返す行為
- スタッフに向けてエアガンを発砲する行為
- 一般の乗降客を巻き込み迷惑をかける行為
- タレントを乗せた移動車両を白タクなどで追いかける行為
ジャニーズタレントたちはこうした行為を受け、移動の際に不安を覚えているほか、一般客にも迷惑を掛けてしまっていることから、タレントの評判も落としてしまうと説明し、今後も事態が改善しないようであれば、関係機関からコンサート開催の中止勧告を受けたり、公共交通機関の利用が出来なくなる可能性もあるとして、「タレントが移動する際の駅や空港などでの過激な追跡行為は今後、絶対におやめください。」と強く訴えています。
しかし、こうした注意喚起でも迷惑行為は無くなる気配が無く、さらにメンバーたちが有料ブログ内で、公共機関での追っかけ行為は止めてほしいとファンに訴え続けているのですが、そんな注意もお構いなしに、メンバーに近づきたい、触りたいという欲望のまま行動してしまうファンが一定数存在するようです。
今回の騒動では幸いにもケガ人は出ていないそうで、新幹線が6分遅延することだけで済みましたが、柵によじ登ってまでメンバーを撮影しようとしたり、電車に張り付いている方もおり、いつか事故は起きるだろうなと思います。
そうなってからでは遅いので、ファンが近付いてトラブルにならないようジャニーズ事務所がしっかりと対応をしていってもらいたいものですね。