2018年にCDデビューしたジャニーズの5人組グループ『King & Prince』の岸優太さん、平野紫耀さん、神宮寺勇太さんが、来年5月22日をもってキンプリを脱退、さらにジャニーズ事務所も退所することが電撃発表され、ファン以外にも大きな衝撃を与えています。
そうした中で週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』は、3人が脱退を決意した裏側、メンバー間に溝が生じていた事などを伝えています。
キンプリと同期のジャニーズJr.は文春オンラインの取材に対して、「キンプリ結成は、なかなかデビューできない状態に悩んだメンバー等がジャニーさんに直談判をして叶ったんです。だから彼らからすると、ジャニーズ事務所は『自分たちを認めてくれなかった組織』なんですよね。でもデビューしたらジャニーズ事務所は『世界のキンプリにする』と言い始めた。平野や岸あたりは現金だなと思ったんじゃないかな。楽屋でジュリーさんのことを罵ることもありましたから」
と証言し、キンプリのメンバーと藤島ジュリー景子社長の関係はあまり良くなかったとしています。
デビューから2年後の2020年ごろには、藤島ジュリー景子社長が信頼を寄せる宣伝部のAさんをキンプリのマネージャーに任命したそうなのですが、メンバーたちはこれに反発し、別のマネージャーに変えて欲しいと事務所に訴えるも聞き入れてもらえず、Aさんは現在もキンプリのチーフマネージャーを務めているそうです。
こうした問題がありながらもキンプリは躍進を続け、ソロ活動も活発的になる中でグループ内では異変が生じていたといい、「ちょうど1年前くらいですかね、ジュリーさんとキンプリの溝がさらに深くなってきたんです。平野も岸も、ジャニーさんの遺志でもある海外公演の実現にこだわっていましたが、個人スケジュールがパンパンでその日程が取れる状態ではなく、強い不満を抱えていました。事務所スタッフからも、平野が愚痴っているという話はよく聞いていました」
と、メンバーから不満の声が上がり始めていたと明かしています。
さらに、仲が良かったメンバーの関係にも変化がみられるようになったとし、ジャニーズ事務所関係者は、「平野はかなりストイックなんです。コンサートでも全員のダンスがピタッと揃わないと許せないタイプ。コンサートの前には事務所関係なしに自分でスタジオを借りて、メンバーらに声をかけて自主的にレッスンを行なっていました。当初はそれでも問題なかったようですが、次第に永瀬が『ついていけない』と愚痴をこぼすようになっていきました。永瀬も個人仕事が増えてきた時期だったので、実際大変だったとは思います」
と語っています。
別のジャニーズ事務所関係者は、「永瀬は関ジャニの大倉や関西ジャニーズJr.『Aぇ! group』の正門良規の伝手でジュリーさんと食事に行くこともありました。9月25日に最終回を迎えたドラマ『新・信長公記
と、少し前からメンバーの関係にヒビが入っていたとしています。
〜クラスメイトは戦国武将〜』(日本テレビ系)の主演を任されたのは、そんな“根回し”が上手くいったんだと思います。いいドラマ仕事をとるには、まずジュリーさんの目に留まらなくてはいけませんからね。ただ一方で、平野や岸からすると、そんな永瀬が『媚びている』と見えていたようです」
文春オンラインはこのように報じているものの、どこまで本当の話かは定かではありませんが、脱退を決意した3人のコメントから、海外進出を含むグループの活動方針などを巡り、事務所やメンバー間で溝が生じていた事がうかがえます。
平野紫耀さんに関しては、「海外で活躍できるグループを目指すというのは、そこにグループのそれぞれの活動方針を踏まえた上で、全力で取り組んだとしても“もう遅いな”と感じてしまい、目標を失い、今回の決断に至りました」
とコメントしていました。
リーダーの岸優太さんも、「海外で活躍できるグループになるためには、今のままでは到底無理だとも感じるようになってきました。」「海外で活躍できるグループにはなれないのかもしれないと自分の夢を自分で否定する、自分にがっかりして落ち込んだりする、そんな日々が続き、今回この決断に至りました」
としていました。
キンプリはジャニー喜多川前社長が手塩にかけて育て、生涯最後にCDデビューさせたグループで、キンプリのデビューにあたっては『ユニバーサル・ミュージック』と初めてタッグを組み、共同レーベルとして『Johnnys’Universe(ジャニーズ・ユニバース)』を設立し、華々しいデビューを飾りました。
キンプリはデビュー当初から海外進出を視野に入れており、メンバーそれぞれも海外での活動に意欲を見せ、2020年リリースのアルバムには、キンプリのメンバーがアメリカに武者修行へ行った際の映像が収録されており、世界的に有名なダンサーからレッスンを受けたり、現地でレコーディングも行っていました。
当時メンバーたちは、2021年にはアメリカに進出したいとの思いも明かし、昨年リリースしたアルバムもアメリカでレコーディングし、全編英語詞の曲も収録するなど、海外進出を視野に入れた活動を展開していました。
さらに、リーダーの岸優太さんはデビュー後に英語を学ぶなどしていたのですが、メンバーそれぞれ国内でのソロ活動が忙しくなり、海外進出は遠のいていたとされています。
キンプリに関しても、先日ついにデビューを果たした『Travis Japan』のように、海外でも活動を展開していたら、事務所側がもう少しメンバーの意見に耳を傾けていたら、こうした展開にはならなかったのかもしれないですね…。
非常に残念な結末を迎えてしまいましたが、ジャニーズを辞める3人の今後の活躍に期待したいですし、ジャニーズに残ることを決めた2人は今後もキンプリとして活動を続けていくといい、現時点では今後どうなるかは定かではないものの、ファンの期待に応える活躍を見せてほしいです。