昨年7月にジャニーズ事務所の創立者で、数多くの人気アイドルの生みの親であるジャニー喜多川さんが亡くなって以降、ジャニーズの大物タレントたちが相次いで独立を発表していますが、1997年デビューの『KinKi Kids(キンキキッズ)』が来年解散するとの情報をニュースサイト『日刊大衆』が伝えています。
記事では芸能プロダクション関係者が、「ジャニー氏の姉のメリー喜多川名誉会長が『キンキも来年終わる』とごく近い芸能界の関係者に語った、という話が聞こえてきています……。(中略)『終わる』というのはキンキが解散するということ……。たしかにキンキについては、以前から解散説が囁かれてきました」
と証言しています。
今後もしキンキキッズが解散となった場合には、「堂本光一(41)は事務所に残留し、堂本剛(41)は退所するのではないかと囁かれています。光一は主演を務めるミュージカル『Endless SHOCK』をライフワークにしているし、滝沢秀明副社長(38)から直々に後輩の育成も依頼されているといいますから」
としています。
キンキキッズの解散後、堂本剛さんがジャニーズ事務所を退所すると囁かれている理由については、「剛は、“ジャニー氏がいたからこそ事務所に残留していたタレント”の筆頭と言われてきました。ジャニー氏が亡くなったときに彼は、『愛しているよ ありがとう 宇宙一大好きだよ』といったコメントを残しています。また、剛はソロアーティストとしてポジションを確立していて、その音楽性を評価する声も少なくない。ファンもしっかりついていて、ジャニーズ事務所を離れたとしても十分やっていけるでしょう。そのため、ジャニー氏の逝去後、“8人目の退所者”が剛になるのでは、と、関係者の間では度々囁かれてきた」
と説明しています。
ただ、昨年12月に週刊誌『サンデー毎日』のインタビュー取材を受けたキンキキッズの2人は、「“光一と仲が悪いんじゃないか”とか“キンキ解散か”とか、色々言われることもあるけれど、そんなことはないですよ」
と、キッパリとキンキキッズ解散説を否定していました。
また、『日経エンタテインメント!』でも堂本光一さんは、「ニュースにしてくれてありがとうございます、という感じです。そういうのって、事情通とか関係者みたいな人の証言が出てくるけど、その人に会って『マジで解散するんですか?いつ?』って、誰よりも俺が聞きたいです」
と語っています。
そのため、キンキキッズの解散説は完全なデマとの見方も強いのですが、レコード会社関係者は、「ただ、『KANZAI BOYA(カンサイボーヤ)』をリリースしたこと、ジャニーズ事務所所属タレント75名によるチャリティーユニット『Twenty★Twenty(トニトニ)』の参加が剛の中で1つの区切りになった可能性もあります」
と指摘しています。
キンキキッズが6月にリリースした42枚目シングル『KANZAI BOYA』は、ジャニー喜多川さんがキンキキッズのデビュー前に仮で命名したグループ名となっており、その名前を使った曲をシングル化した理由については、「当時は、『めちゃくちゃダサいやないか!』って思ってたけど、今思えば、ジャニーさんがつけてくれたKANZAI BOYAが愛おしいなって思うようになったことが(シングル化を提案した)きっかけ」
と堂本光一さんは説明しています。
一方の堂本剛さんもラジオ番組で『KANZAI BOYA』について、「やっぱり愛の詰まった名前やったな、みたいなね。僕たちが若い頃は『え、なんなんこれ?ダッサい名前やんけ』って思ったけど、その(ジャニー氏の)愛情を感じ取れなかったんです、若すぎて。でも、年を取れば取るほど、その愛情がじわじわと湧き上がってきて。なんて愛情の詰まった名前だったんだろうって、急に愛おしくなってね」
と語っていました。
また、トニトニはジャニー喜多川さんが生前、東京五輪に向けてジャニーズJr.たちで結成するとの構想を明かしていたもので、そんなグループをジャニーさんが亡くなった後にチャリティーユニットとして結成し、8月にはMr.Childrenのボーカル&ギター・櫻井和寿さんが作詞・作曲を手掛けた楽曲『smile』をリリースしました。
堂本剛さんはこの曲のレコーディングをラジオ番組で振り返り、「なんか、こうキラキラしたものを放つようなイメージで。とにかく自分の思うままに、真っ直ぐに歌ったっていう印象。僕の歌を聴いて、感動して泣いてくださる方もたまにいらっしゃいますけど、そういうふうに捉えてもらってもいいしね」
と語りました。
続けて、“泣くタイミング”についても言及し、ジャニー喜多川さんが亡くなってから1年が経つもまだ泣けていないといい、「泣くタイミングを失っちゃっていたり、泣く場所がなかったりすると、意外と泣けなくてね。ここまで泣かなかったんなら、もう泣くのやめようかなって思ったり、変な意地っぱりして泣かなかったりとかしてるけど」
と明かしていました。
これらの発言について前出のレコード会社関係者は、「剛の言葉の端々からジャニー氏への思いが伝わってきますよね。ジャニー氏の愛が詰まった『KANZAI BOYA』をリリースし、ジャニー氏が抱いていた構想・トニトニにも参加することができた。剛の中でジャニーズ事務所内でやるべきことは全てやり尽くしたのではないか、とも囁かれています」
としています。
このような噂が業界内で流れていた中で、メリー喜多川名誉会長が一部の関係者に「キンキも来年終わる」と語ったとの情報が出てきたことによって、キンキキッズの解散説が再燃しているとのことですが、現時点では本人たちが解散をキッパリ否定しているため、あくまでも噂レベルの話になりますね。
ただ、実の親のように慕っていたジャニー喜多川さんが昨年亡くなり、姉のメリー喜多川名誉会長は事務所の代表から退き、その他にも先輩として慕っていた中居正広さんが今年3月に退所、来年3月には年齢が近いTOKIO・長瀬智也さんも退所するなどジャニーズ事務所内で大きな動きがありました。
そうしたことから、もしもキンキキッズが解散となった場合には、堂本剛さんはジャニーズ事務所を辞めたとしてもおかしくないと思いますが、現時点ではこれといって具体的な情報が無いため、引き続き動向を見守っていきたいですね。