元SMAP・木村拓哉さん(44)が4日放送のラジオ番組『木村拓哉のWHAT’S UP SMAP!』(TOKYO FM 金曜23時)で、木村さんの名前を名乗る「なりすましメール」に対して苦言を呈しました。
番組リスナーからは、木村拓哉さんを名乗るメールが送られてきたという報告が多数寄せられていたそうで、4日放送の番組では「ニセ・木村拓哉を捕獲せよ!スペシャル」と題し、その内容を紹介していました。
あるリスナーの中学生の娘のもとには、「誕生日おめでとう。お祝いを兼ねて近々飲みに行こうよ」「まさか、前回の飲みのことまだ怒ってんの?このまま、返事もらえないとか無いよね?」といった内容のなりすましメールが送られてきたといい、これに対して木村拓哉さんは「『誕生日おめでとう』はまだしもさ、中学校2年生の女の子に『お祝いを兼ねて近々飲みに行こうよ』ってメールを送るバカ…。ほんとに困りますね…これは」と批判していました。
また、そのなりすましメールのアドレスが「takuya1113」から始まるもので、木村拓哉さんの名前と誕生日を組み合わせたものだったとも報告されています。
その他にも、ある大御所の俳優に送るはずだったメールを、間違えて送ってしまったという設定のなりすましメールだったり、嵐の松本潤さんを名乗るなりすましメールの存在も明らかにされていました。
そして、木村拓哉さんはこうした報告が相次いでいることを受けて「僕はしてません。偽者なので。お騒がせしてすみません。俺が謝ることじゃないんだけど、誰がやってんのかなホントに」と語り、「全国にニセ木村拓哉が出没しているようですが、メールとかじゃなく電話掛けてきたニセ木村拓哉とかいたらそれは警察沙汰なんで、気をつけてください」と呼び掛けていました。
これに対してネット上の反応を見てみると、
- 木村拓哉さんのファンは、ハンパな数じゃないから、中には引っかかる人いるかも。
- 携帯メール普及し初めの20年ぐらい前にはよく迷惑メールで芸能人から来てたな(笑)
- ガラケーを持ってた頃は、よくあったな。ジャニタレを名乗るメールが。嵐とか山ピーとかあつまたよ。「相場ちゃん」と名乗ったり、アドレスが『jun……arashi……』まんまじゃん。本人がそんなの使うわけないし、偽物ってバレバレなんだけど、ファンは騙されるのかな!?
- 迷惑な話だね。被害届け出してもいいと思うよ
- 私、向井理と遺産の処理に困った大富豪から来てたなぁ~
などのコメントが寄せられています。
このような芸能人になりすました迷惑メールは昔から存在し、昨年10月には、元AKB48の前田敦子さんら芸能人になりすましたメールを送る「サクラサイト詐欺サイト」に関与し、「全国約37万人から合計約116億円」を騙し取ったとして、ソフトウエア開発会社の元専務の男が詐欺容疑で逮捕されており、今年2月にも広告会社社長の男が同容疑で逮捕されています。
この事件では、2013年に主犯格の出会い系サイトを運営していた社長ら30人以上を検挙し、今年2月までに仲間とみられる60人以上を詐欺容疑で検挙しています。
その詐欺サイトでは、2012年6月~2014年まで約2年間で約116億円の売り上げがあり、AKB48メンバーのなりすましだけでなく、嵐やEXILEのメンバーらになりすましたメールなどを送っていたことが判明しています。
この詐欺サイトで136万円を騙し取られたという40代男性は、フェイスブックなどを通じて「僕は(当時AKBの前田)敦子のマネジャー。彼女は悩んでいる。連絡先を教えるので相談に乗ってもらえませんか」「口の軽いファンには話せない悩みを聞いてほしい」「本人の連絡先は教えられないので、このサイトで連絡を取ってほしい」というメッセージが届き、それを信じてしまった男性は、1回送信するごとに500円も課金される出会い系サイトを通じてやり取りを繰り返したそうです。
こうした手口でわずか2年の間に約116億円も詐取していたことから、この事件は大きな話題になりましたが、あくまでもこれは氷山の一角です。
木村拓哉さんのラジオにも多くの報告が寄せられているそうですが、芸能人や関係者からこうしたメッセージが突然送られているということはあり得ない話なので、騙されないように注意することが必要ですね。