ジャニーズのアイドルグループ『Kis-My-Ft2』(通称:キスマイ)のメンバー・玉森裕太さん(25)の初主演映画『レインツリーの国』が、21日より全国190スクリーンで公開され、土日2日間で約9万1700人を動員、興行収入は約1億2400万円で、24日に発表された映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位を獲得しました。
『レインツリーの国』は、『図書館戦争』シリーズ等で知られる人気小説家・有川浩さんによる同名恋愛小説を実写化したもので、ヒロイン役を西内まりやさんが演じ、その他に森カンナさん、阿部丈二さん、山崎樹範さん、矢島健一さん、麻生祐未さん、片岡愛之助さん、大杉漣さん、高畑淳子さん等が出演しています。
公開初日の21日には、TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、この模様は全国100館で生中継され、舞台挨拶の中でKis-My-Ft2メンバーからの映像メッセージが上映されたのですが、ファンクラブ会員向けのメールでは事前に映像メッセージが流されることが告知されていたこともあり、生中継付きのチケットは完売となり、最終興行収入10億円前後が見込まれるスタートを切ったといいます。
しかし、公開2日間の動員数は1位だったものの、3日目からは失速の兆しが見えており、全国337スクリーンで公開のアニメ映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』等の他作品が動員を伸ばしてきているとニュースサイト『サイゾーウーマン』は報じています。
昨年11月に、全国302スクリーンで公開された嵐・相葉雅紀さん主演の『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』は、公開2日間で13万3390人、興行収入は約1億8329万円という結果だったものの、最終興行収入は8.9億円とされているため、公開規模が少ない『レインツリーの国』は10億円に届く可能性は低いのではないかとみられています。
ちなみに、有川さん原作の『図書館戦争』はV6の岡田准一さん主演で2013年に実写映画化され、最終興行収入は17.2億円を記録し、今年10月より323スクリーンで公開の続編は、公開2日間で24万6395人を動員し、興行収入は約3億2946万円と好スタートを切っています。
残念ながら10億円に届く可能性は低いとみられている『レインツリーの国』ですが、有川さんは岡田さんがパーソナリティーを務めているラジオ番組『Growing Reed』(J-WAVE)にゲスト出演した際、「関西弁もすごく頑張ってくれてて自然でしたし、お芝居もすごく誠実で」とコメント。
また、映画を実際に見たファンからは「玉ちゃんの関西弁心配したけど、口調が優しくてすごい良かった」といったコメントも寄せられており、映画情報やレビューの総合サイト『Yahoo!映画』でも5点満点中4.22点(26日18時現在)を獲得しているのですが、その一方では「玉森の関西弁に違和感あった」「関西弁がひどい」「玉森ファンには申し訳ないがミスキャスト」などといった批判的な声も上がってります。
映画自体は好評価されているものの、玉森さんの演技に対する批判的な声が少なくないようなのですが、舞台やドラマなどへの出演によって少しずつ演技力が向上しており、玉森さんが主演で10月よりスタートした深夜連続ドラマ『青春探偵ハルヤ〜大人の悪を許さない!〜』(日本テレビ系)は、初回平均視聴率5.1%を記録し、その後大きく数字が下がることも無く約4~5%で推移し、ファンからは「演技がうまくなってる!」「アクションもあってすごい」と絶賛されており、これから更に俳優として活躍する事に期待したいですね。