バラエティ番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系 金曜20時57分)の視聴率が低迷し、打ち切りの可能性が浮上する中で、ダウンタウン・浜田雅功さんが司会の『オオカミ少年』(同19時)も視聴率が大コケを連発し、かなり危ない状態にあることをニュースサイト『日刊大衆』が伝えています。
TBSの金曜19時台は、2011年10月~今年3月まで爆笑問題がMCの『爆報! THE フライデー』を放送し、今年4月から後番組として『オオカミ少年』を放送しています。
『オオカミ少年』は、2004年10月~2005年9月にかけて深夜帯にレギュラー放送され、番組終了から約15年経った昨年に、2度にわたって特番が放送され、ゴールデンのレギュラー番組に昇格しました。
番組MCは浜田雅功さんが務め、他にジャニーズの人気6人組グループ『SixTONES(ストーンズ)』のジェシーさん、田中樹さんがレギュラー出演しています。
<↓の画像は、『オオカミ少年』出演者の写真>
(左から)ジェシーさん、田中樹さん、浜田雅功さん、日比麻音子アナウンサー
番組内容は様々なジャンルのVTRを見て、「ウソかホントか」を当てるというクイズバラエティとなっています。
気になる番組の視聴率について『日刊大衆』は、人気のジャニーズタレントを起用しても番組開始以来“爆死”状態が続いているとしています。
直近の6月11日放送回には、スタジオゲストとして人気ドラマ『ドラゴン桜2』に出演の加藤清史郎さん、細田佳央太さん、南沙良さんの他、“みちょぱ”こと池田美優さん、“めるる”こと生見愛瑠さん等が登場しましたが、平均世帯視聴率は4.1%でした。
この数字について制作会社関係者は、「裏番組の『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)は世帯視聴率15.5%と、『オオカミ少年』の約4倍。さらに日本テレビの『沸騰ワード10』の2時間SPも11.1%と、『オオカミ少年』はテレビ朝日、日本テレビに圧倒的に後れを取っている」
としています。
現在、民放各局が重要視しているコア層(男女13~49歳)の視聴率は、『沸騰ワード10』がダントツ1位だったといいます。
打ち切り説が浮上している『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』も、11日放送の2時間スペシャルは平均世帯視聴率が5.2%、裏番組の『マツコ&有吉かりそめ天国』(テレビ朝日系)は11.2%を記録し、コア視聴率に関しても『マツコ&有吉かりそめ天国』が上回っていたとのことです。
また、5月21、28日、6月4日の『オオカミ少年』の平均世帯視聴率も4.1%と、低視聴率を連発しています。
なお、『オオカミ少年』はレギュラー昇格から2回目の4月23日放送回で、平均世帯視聴率が3.7%、コア視聴率が1.7%と、深夜番組並みの数字を記録していました。
『金スマ』も4月23日放送回は平均世帯視聴率が6.0%、コア視聴率が2.0%となっており、民放キー局のディレクターは2番組について「世帯だけでなく、コア視聴率も取れていない」とし、「『オオカミ少年』と同時間帯の『ザワつく!金曜日』も視聴率はシニア層が中心で、コア視聴率は高くありません。しかし、シニア層から圧倒的な支持を得ていて、世帯視聴率は同時間帯でトップを誇っています。『金スマ』は20年続く長寿番組ということで、マンネリ化しているとも言われています。一方の『オオカミ少年』は、ダウンタウンの浜田さんというビッグネームを迎えて始まったばかり。にも関わらず、番組はスタート以来、爆死状態が続いています。」
と指摘しています。
ダウンタウン・松本人志さんが先日、低視聴率報道にブチギレ激怒したコント特番『キングオブコントの会』(TBS系)の平均世帯視聴率は6.8%で、テレビ東京の番組を下回る数字となっていましたが、コア視聴率は5.0%で同時間帯トップでした。
現在テレビ局はコア視聴率を最重要視しているため、世帯の数字が悪くても問題はないとされていますが、『オオカミ少年』は世帯だけでなくコア視聴率もかなり低いようで、このままだと『金スマ』だけでなく『オオカミ少年』も打ち切りが囁かれるようになるでしょうね。
ちなみに、2020年度のTBSのゴールデン・プライム帯(19~23時)のファミリーコア(13~59歳)視聴率は4.5%で、全局で2位だったとTBSが発表しており、『オオカミ少年』はコア視聴率が昨年度平均の半分以下となっています。
TBSのバラエティ番組では、日曜20時台に放送の『バナナマンのせっかくグルメ!!』、火曜21時台に放送の『マツコの知らない世界』がコア視聴率で良い数字を記録しており、『バナナマンのせっかくグルメ!!』が6%前後、『マツコの知らない世界』は7%前後で推移しています。
『オオカミ少年』はジャニーズタレントのレギュラー起用や、若者にウケそうなドッキリ企画などで視聴率獲得を目指すも、現時点では良い結果を得られていませんが、番組がスタートしてからまだ2ヶ月しか経っておらず、今後のテコ入れなどで数字がどのように変化していくのか見守っていきたいですね。