近年視聴率が低迷しているフジテレビの月9ドラマ枠(月曜21時~)で、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん(23)が主演を務める『カインとアベル』が10月17日からスタートすることが発表されていますが、フジテレビ局内には「低視聴率になっても仕方ない」という冷ややかな空気が流れていることなどを、ニュースサイト『デイリーニュースオンライン』が報じています。
記事によれば、元々はラブコメチックな学園ドラマを予定していたそうで、主演は嵐のメンバーを想定していたものの、ジャニーズ事務所側はHey! Say! JUMPの起用を希望。
それを受けてフジテレビ側は企画から立て直したそうなのですが、それも上手くいかず、グダグダな流れで山田さんが主演に落ち着いたといいます。
<山田涼介さん主演の月9ドラマ『カインとアベル』>
こうしたこともあり、制作陣の士気は上がらずに放送前から「低視聴率になっても仕方ない」という空気が流れているといいます。
また、ジャニーズ事務所は現在、Hey! Say! JUMPを各方面へプッシュしていくため、V6や嵐を歴任した敏腕チーフマネージャーがグループのマネジメントを担当することになったそうなのですが、各局はHey! Say! JUMPを起用する事に対して不安が大きいようです。
その原因は、Hey! Say! JUMPのメンバーがまだ“数字(視聴率)を持っていない”ことにあるようで、7月期にフジテレビの日曜ドラマ枠(日曜21時~)で放送されたHey! Say! JUMP・中島裕翔さん(23)主演の『HOPE~期待ゼロの新入社員~』は、初回平均視聴率が6.5%、その後第6話までほぼ6%台で推移し、第7話は4.8%、第8話は4.9%と5%を切り、全9話の期間平均視聴率は6.1%という結果に。
<中島裕翔さん主演のドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』>
原因として、このドラマがスタートする前に女優・吉田羊さん(42)との熱愛をスクープされてしまったこと、泥酔した状態で30代の一般女性に抱き、警察沙汰になるという騒動を起こしてしまったことも挙げられていますが、関係者は「結局Hey! Say! JUMPは、まだ数字を持っていなかったということでしょう」とバッサリ。
ジャニーズ側としては、Hey! Say! JUMPの中でトップの人気を誇り、グループの顔でもある山田さんを月9主演を務めさせ、中島さんの汚名を返上したいと考えているとみられるものの、業界内ではまだ信用できないという声の方が大きいといいます。
そうした中で、ジャニーズ側からは仰天の計画も提案されているといい、番組制作者が「実はジャニーズ内で、『SMAP×SMAP』の後釜として、Hey! Say! JUMPの冠番組をフジテレビに打ち出そうという計画が持ち上がっているとか。」と明かしています。
しかし、『SMAP×SMAP』(月曜22時~)は現在でも10%前後の視聴率を獲得しており、後番組についても注目度は非常に高く、さすがにフジテレビも数字が見込めなければOKを出すことはないとみられているようです。
ジャニーズがHey! Say! JUMPを猛プッシュしているのは明らかで、グループ全体の活動量だけでなく、中島さんや山田さんなどのメンバーそれぞれの露出量も激増しており、特に伊野尾慧さんについては、昨年12月より『天才!志村どうぶつ園』、今年4月からは『メレンゲの気持ち』(ともに日本テレビ系)、『めざましテレビ』(フジテレビ系)にレギュラー出演。
さらに、7月に放送された『ドクターX~外科医・大門未知子~ スペシャル』(テレビ朝日系)、7月期放送の連ドラ『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系)に出演し、来年公開の実写映画『ピーチガール』で山本美月さんとW主演します。
こうした活動により、各メンバーの知名度は確実に上がっており、ファンを増やしていっているのは確かだと思うのですが、活動が活発的になってからまだ2年ほどなので、結果を残せるようになるまでにはもう少し時間がかかるとみられるため、ジャニーズ側も焦ってゴリ押しするようなことはせずに、じっくりとグループを育てていくようにしてほしいものですね。