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TOKIO山口達也の強制わいせつ事件、被害者の女子高生と出会い番組・Rの法則終了にNHK上田良一会長が言及。ネットでは批判殺到

『Rの法則』打ち切りのNHK、ジャニーズ事務所か山口達也に損害賠償請求を検討。番組スタッフが連絡先交換に関与疑惑を否定

NHKの上田良一会長(68)が10日に行われた定例会見で、7日に打ち切りを発表した教養バラエティ番組『Rの法則』(NHK Eテレ 月~木曜18時55分)について言及し、打ち切りを決めた理由などについて語りました。

また、番組を担当する編成局計画管理部・山内昌彦部長は、打ち切りとなったことを受けて、損害賠償請求することも検討していることを明らかにしています。

『Rの法則』は2011年3月末からレギュラー放送がスタートした番組で、TOKIO・山口達也さんが司会を務め、「R’s」と呼ばれる10代のアイドルやタレントたちがレギュラー出演していたのですが、山口さんがこの番組で知り合った女子高生と連絡先を交換し、自宅マンションで無理やりキスをするなどの強制わいせつ容疑で書類送検されるという事件を起こしました。

<↓の画像は、『Rの法則』で司会を務めていた山口達也さんや出演者の写真>

4月25日にこの事件を速報で伝えたNHKは、同日から『Rの法則』の放送中止を決定し、山口達也さんがジャニーズ事務所を退所した翌日の5月7日に、番組の公式サイト上で打ち切り終了とすることを発表しました。

上田良一会長は『Rの法則』の打ち切りについて、「10代の中高生が興味を持っていることを追求する番組だっただけに、番組の司会者がこうした状況に至ったことは大変、遺憾と思っています。番組継続は難しいという結論になりました。ご理解いただきたいと思います」と語っています。

同席した山内昌彦部長は打ち切りを決めた理由について、「ずっとMCを務めていた山口氏がこうした事案を起こし、番組の顔であることを考えるとブランドイメージが大きく傷付いた。事務所が契約解除したこともある。番組が未成年の出演者も多く、精神的なケアを考えると、終了せざるを得なかったと考えております」と説明しています。

また、山口達也さんが事件を起こしたことで打ち切りになったことによって、今後NHKとしては損害賠償請求をするのかどうかについては、「NHKの番組は受信料で成り立っている。そうしたことを含めて検討しているということです」と明かした上で、「現在進行形の番組づくりをしていたところで、収録が終わって放送を待っていたのではなく動いている番組の損害をどう計算し、どこに向けて請求するのかはまだまだこれから検討していかないといけないと思います。所属事務所側とのやり取りは差し控えさせていただきたいが、どうした損害かを、これから精査するところです」とし、まだ損害賠償請求をどうするのかについては具体的に決まっていとのことです。

ちなみに、山口達也さんが事件を起こし『Rの法則』が打ち切りになったことによって、スティーヴン・スピルバーグ監督のインタビュー映像、人気ロックバンド『Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーンアップル)』の特集などがお蔵入りとなっています。

そして、週刊誌『週刊文春』などの報道によれば、被害者の女子高生は警察の取り調べに対して、「『Rの法則』のスタッフに言われて、山口さんと連絡先を交換した。山口さんに興味はなかったけど、LINE交換をすることになった」と供述していたとのことなのですが、この件については、「出演者同士の連絡先交換はしないようにということを徹底していました。今回、番組司会者の起こした一件を受けて、スタッフ、出演者など可能な限りの調査をしましたが、報道されるような事実はないという結論に至りました」と否定しています。

山口達也さんが他の出演者に対しても声を掛けていたのではないかという話に関しても、「調査の限りでは、そうした事実は把握できませんでした」と答えています。

NHK側のこれまでの対応としては、「出演者に関しては、法律に触れたり、公序良俗に反したり、NHKの信用を毀損(きそん)しないよう契約書を定めています。事前に兆候なり、対応が取れるようなタイミングがあったかどうかについては適切に対応してきたと考えています」と説明しています。

これまでに出演者の間で何かトラブルがあったのではないかという問いに対しては、「どういうものをトラブルとイメージしているか分からないが、我々番組として対応すべきものには都度、都度で対応してきた。出演者の所属する事務所を通じても対応してきました。」「今、関係者への聞き取りなど進めている中で事前に対応できるかということを考えても、我々は適切に対応してきたということです」としています。

この他にも、NHK側は事件を報じた4月25日よりも前に情報を得ていたのではないか、事実を知りながら隠蔽(いんぺい)するといったことは無かったのかについては、「そうした事実はありません」「番組サイトが知ったのは4月25日」だと答えたものの、報道担当はどのような経緯で事件を知ったのかについては答えず、詳細については明らかにはしていません。

NHK側は10日に行った定例会見で、打ち切りが発表された『Rの法則』についてこのような説明を行っていたのですが、ネット上の反応を見てみると、

などのコメントが寄せられており、NHK側にも責任があるという声が多く上がっています。

『Rの法則』のスタッフが被害者の女子高生に対して、山口達也さんと連絡先を交換するように促していたのかどうかは不明なのですが、9日発売の『週刊文春』は番組スタッフが関わっていたと報じており、番組関係者は「山口さんと彼のマネージャーには親しい番組スタッフが何人かいて、色々と便宜を図ってもらっていた。」と証言しています。

また、R’sの元メンバーは「元々トラブルの多い番組だった」「学校みたいな番組なので、1人悪いメンバーがいるとバーっと飲酒や喫煙が広がってしまう。問題はそれを管理するべき番組スタッフも若い人ばかりで、メンバーを教育・指導できるような人がいなかったことにあると思う」と語っています。

実際に2014年には東京都内で行われた祭りで、複数の出演者たちが缶チューハイを飲みながら歩く姿を目撃されていたといい、2016年には当時未成年だったタレント・歌手のほのかりんさんが、『ゲスの極み乙女。』のボーカル&ギター・川谷絵音さんと飲酒していたことなどが報じられており、これを受けて番組を降板しています。

しかし、ほのかりんさんが番組降板後に行われた忘年会では、番組プロデューサーがスタッフや出演者たちの前で話す場面があったものの、「今年はちょっとトラブルが起きましたが…」と言う程度で、未成年のタレントたちが出演する番組の責任者としての反省は全く感じられなかったと番組関係者が語っています。

この他にも、番組の元スタッフは「NHKは山口さんに対して非常に甘かった」と明かし、具体的には番組放送開始から2年後の2013年に、山口達也さんやスタッフたちが飲み会をした際、山口さんが深夜1時過ぎに当時のチーフプロデューサーに対して、「R’sのメンバー呼ぼうよ」と言い出したといい、それにも関わらずチーフプロデューサーは「曖昧に返答するだけで、その場で山口さんを諌(いさ)めようともしなかった」と振り返っています。

こうした証言が番組に近い人物から出ているため、上田良一会長が定例会見で「10代の中高生が興味を持っていることを追求する番組だっただけに、番組の司会者がこうした状況に至ったことは大変遺憾と思っています。」と語ったことに対して疑問を抱き、批判の声が上がるのも当然なのかなと思います。

NHK側が今回のトラブルで一切責任を負うことなく、ジャニーズ事務所や山口達也さんに対して損害賠償請求を行うなどし、騒動を収めようとするのは納得がいかないというのも分かります。

今後どういった対応を取るのか定かではありませんが、お蔵入りになった放送回がある以上は、それ相応の損害賠償を求めるのは当然として、事件の大きさから番組責任者らにそれ相応の処分を下す必要があるのではないかと思います。

また、今後10代の若いタレントたちが出演する番組を制作する際に、同じようなトラブルが発生することのないようしっかりとした対応を考えてもらいたいですね。

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