大晦日に放送された『第67回NHK紅白歌合戦』の瞬間最高視聴率と歌手別視聴率が4日発表され、関東地区の瞬間最高は23時42分に記録した44.8%で、紅組の優勝が決まり司会の有村架純さんが「えっ、えっ」「ちょっとビックリしました。てっきり白組が勝つと思っていたので…」と戸惑いを見せながら、優勝旗を受け取る場面でした。
関西地区の瞬間最高は23時37分に記録した45.8%で、初の大トリを務めた嵐が『嵐×紅白スペシャルメドレー』を披露した場面でした。
また、歌手別の瞬間最高視聴率(関東地区)についても、嵐が大トリを務めていた23時35分に記録した43.7%。
2番目に高かったのは22時19、20、22分に記録した42.9%で、星野源さんが昨年ヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(略称:逃げ恥 TBS系)のエンディング主題歌『恋』を歌唱し、紅白審査員を務めていた新垣結衣さんが照れながら恋ダンスを披露していたシーンでした。
このように紅白で初の大トリを務めた嵐の出演したシーンが高い数字を記録していたのですが、その一方で、3日に放送された嵐・櫻井翔さんが主演の新春大型ドラマ『君に捧げるエンブレム』(フジテレビ系 21時)については、視聴率が大コケしていたことをニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じています。
<3日放送の新春大型ドラマ『君に捧げるエンブレム』>
このドラマは実話を基にした作品で、Jリーガーだったものの交通事故によって、脊髄を損傷する大ケガを負い下半身不随となり、車椅子バスケと出会ってパラリンピック日本代表を目指す主人公を櫻井さんが演じました。
主人公の婚約者役を長澤まさみさんが演じ、その他に市原隼人さん、田中哲司さん、小林薫さん、倍賞美津子さん、かたせ梨乃さん、安藤政信さん、香川照之さんら、演技派俳優が顔を揃えていました。
<『君に捧げるエンブレム』の出演者>
しかし、平均視聴率は2ケタに届かず8.4%となっており、櫻井さんは2015年に同枠で放送の新春大型ドラマ『大使閣下の料理人』で主演を務め11.8%を獲得しており、3.4%も数字を下げています。
ちなみに、同枠では2012年より嵐のメンバーが主演のドラマが放送されており、2012年放送の大野智さん主演『もう誘拐なんてしない』は13.7%、2013年放送の松本潤さん主演『ラッキーセブンスペシャル』は15.0%。
2014年放送の大野さん主演『鍵のかかった部屋スペシャル』は15.9%、2016年放送の二宮和也さん主演『坊っちゃん』は10.4%で、『君に捧げるエンブレム』は過去最低の数字となっています。
なお、同日18~21時に放送された前番組『2017賀正新春豪華3時間スペシャル【三つ巴対決&BABA嵐】』の視聴率は13.6%を記録しており、5%以上も数字を落としています。
そして、この結果に対してネット上では、
- いかにも重くて最後は感動の泣けるドラマっぽくて嫌だった。こういうのは24時間ドラマとかでやって
- 内容も良かったけどもう少し明るい系が良かったかな
- 内容が重い。長澤まさみが相手役に合わない。 お正月はコメディーとかの方がみんなで見やすい。
- 嵐のドラマというより、櫻井君は俳優には向いてない。まず二重あごのアスリートはあり得ない。役作りくらいしてほしかった。おまけにキャスターのような説明口調のセリフ回し。キャスターで輝く人なのだから俳優に手を出す必要はない。
- 嵐の人気はもう随分以前から低下していて、ジャニーズの宣伝で錯覚してるだけなんだよ。櫻井くんに人気があったら8パーセントってなんてありえないし。しかも、すごい番宣してもらって、脇も固めてもらって、3日のベストな時間帯で大コケって。
などのコメントが寄せられています。
日本テレビ系では同時間帯に、『ダウンタウンのガキの使い!絶対に笑ってはいけない科学博士!一挙大公開SP!!』が放送され、平均視聴率は13.1%、テレビ朝日系で放送の沢口靖子さん主演の人気ドラマ『科捜研の女 正月スペシャル 』は11.2%を獲得しており、大きな差を付けられていますね。
主人公が事故によって下半身不随になってしまい、車椅子バスケをするという内容から視聴を避けたという方も少なくないようですし、3日は16時から嵐の番組が続けて放送されており、ドラマは録画して後でゆっくり視聴しようという方が多かったのかもしれませんが、21時から放送されて8%台というのはあまりにも低いです。
<『君に捧げるエンブレム』で車椅子バスケに挑戦した櫻井翔さん>
2015年以降、徐々にこの枠で放送されるドラマの視聴率が下がっており、2016年の『坊っちゃん』が2ケタギリギリで、ついに今年は1ケタにまでダウンしてしまったことから、もしかすると来年は嵐のメンバーが主演のドラマは放送されないかもしれないですね…。