25・26日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社)が27日に発表され、木村拓哉さんと嵐・二宮和也さん初共演映画『検察側の罪人』(原田眞人監督)が初登場1位を獲得したことが明らかになりました。
1位を獲得した『検察側の罪人』は全国335スクリーンで公開され、土日2日間の興行成績は、観客動員数は31万8000人、興行収入は4億1600万円を記録し、公開初日を含めた3日間の観客動員数は44万7000人、興行収入は5億8000万円となっており、現時点では25億円超えが期待できる数字とされています。
昨年5月公開の木村拓哉さん主演映画『無限の住人』(三池崇史監督)は全国331スクリーンで公開され、土日2日間の観客動員数が約14万5000人、興行収入は約1億8900万円で、初登場6位という結果に終わり、最終興行収入も10億円に届かず、9億6500万円という結果に終わりました。
2015年7月公開の『HERO』(鈴木雅之監督)は全国443スクリーンで公開され、土日2日間の観客動員数は54万0963人、興行収入は7億3277万4900円を記録し、最終興行収入は46.7億円となっていました。
そして、2位以下の結果はというと、先週初登場1位を獲得した小栗旬さん主演の実写映画『銀魂2』が2位にランクダウンしたものの、観客動員数は26万9000人、興行収入は3億7100万円を記録しています。
3位には、公開5週目に突入した山下智久さん主演の『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』がランクインし、観客動員数は20万6000人、興行収入は2億8500万円、累計観客動員数は601万人、累計興行収入は77億円を突破しています。
また、盗作、パクリ騒動で話題になった『カメラを止めるな!』は、前週の8位から6位にランクアップし、観客動員数は12万7000人、興行収入は1億9000万円、累計観客動員数は86万8000人、累計興行収入は12億5700万円を突破と、順調に興行成績を伸ばしています。
先週末の興行成績はこのような結果になっていたのですが、初登場1位を獲得した『検察側の罪人』の評価を見てみると、映画のレビュー・情報サイト『Yahoo映画』や『映画.com』でのユーザー評価・レビューでは【平均3.2~3.5点/5点満点】(27日23時時点)となっており、そこそこ評価されている様子です。
具体的に映画を観賞した人の感想を見てみると、
- 全く消化不良。罪人が裁かれないまま映画が終わるって何かの冗談?日本らしい忖度映画。ハリウッドじゃあり得ないだろ。キムタクがどん底に叩き落とされるシーンは撮影不可なのか?何か前編で終わった印象。
- 木村拓哉,二宮和也の好演,松重豊の怪演はよかったです。監督の撮り方もいい。ただ,いかんせん,物語がちょっと安っぽすぎるのでは?
- 何の捻りもない単純なストーリーで、60分ドラマでも可能な内容を本筋と関係ないエピソードを附まくって長編映画にした感じの作品でした。お二人のファンのための映画で、一般の方はそんなに面白くないと感じると思います。
- キムタクは、キムタク流演技ではあったが、カッコつけるだけでなく、中年になったキムタクとしてしっかり演じていたと思う。中年演技派として再評価。なかなか胸にずしんとくる大作だったが、ただジャニーズ目当てで鑑賞すると、つまらないと感じるかもしれない。
- 重めの題材と複雑に重なりあうストーリーだが 役者陣の豊かな演技と多彩なカメラワークにぐいぐい引っ張られ続ける。美術セットも音楽も非日常的で独特な力強さがあり、映画の世界にとっぷりと浸らせてくれた。木村拓哉二宮和也の美しさは言うまでもないけれど、豪華脇役達との緊迫感溢れる演技合戦は見応えたっぷり。
- 原作を読んでもあまり期待できる映画と思われなかったが、映画ではさらに脚色が付け加えられ原作を上回る出来となっており流石原田眞人監督は違うと感じさせられた。特に吉高由里子がよく効いており、原作にない彼女の矛盾だらけの存在が物語を深くしていた。これまで見てきたキムタク映画で一番良かったような気がした、観客が見た後分からないと言っていたが、観客にはある程度映画・文学リテラシーが必要かも。
などのコメントが寄せられており、高く評価する声もあれば、内容に対して中途半端で消化不良といった不満の声も多く、作家・雫井脩介さんの原作を事前に読んだ方が良いというコメントも比較的多く寄せられています。
ネット上の反応を見る限りでは賛否両論となっていますが、これまで批判されることが多かった木村拓哉さんの演技を評価するコメントが多く寄せられています。
その他の二宮和也さん、吉高由里子さん、松重豊さんなど、主要キャストの演技も良かったという声が多いことから、作品自体の内容は賛否両論となっているものの、一見の価値はあるかもしれないですね。
公開初週はこのような結果となっていましたが、果たして今後どこまで興行成績を伸ばせるのか注目したいところです。