元『SMAP』の木村拓哉さん主演ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系 木曜21時)が4月からスタートし、木村さんはこの作品で高校のボクシング部コーチ役を演じており、これまでとは違った役どころということで放送前から大きな注目を集めていましたが、木村さんの主演ドラマとしては過去最低の視聴率を連発しており、ネット上では「キムタク神話崩壊」との指摘もあります。
しかし、ニュースサイト『サイゾーウーマン』や『フライデーデジタル』は、木村拓哉さん本人は低視聴率をそこまで気にしておらず、充実感を感じている様子だとしています。
『未来への10カウント』は、木村拓哉さんが主人公の元アマチュアボクサー、満島ひかりさんがボクシング部顧問のヒロインを演じ、木村さんの教え子となるボクシング部員役を『King & Prince』の髙橋海人さん、村上虹郎さん、山田杏奈さん、櫻井海音さん、坂東龍汰さん等が演じています。
初回の平均世帯視聴率は11.8%、個人視聴率は6.6%、第2話は世帯10.5%・個人5.8%、第3話は世帯9.9%・個人5.5%、第4話は世帯9.6%・個人5.6%と、右肩下がりとなっています。
また、各テレビ局が今最も重要視しているコア層(13~49歳男女)の視聴率も、第1話が3.0%、第2・3話が2.4%で、同時間帯では最下位でした。
ちなみに、木村拓哉さんが主演し過去最低の視聴率を記録したのは、柴咲コウさんと共演の『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』(TBS系)で、この作品はTBSの看板ドラマ枠「日曜劇場」で2013年10月期に放送され、初回は19.2%と高視聴率を記録していたものの、第4・9話で自己最低となる10.3%まで数字を落としていました。
『安堂ロイド』は、木村拓哉さんの主演作としては“大コケ”と揶揄されるほどの低迷ぶりで、ドラマの内容に対しても厳しい声が多々上がっていましたが、『未来への10カウント』はそれすらも下回る低迷ぶりとなっています。
この数字について、サイゾーウーマンの記事ではスポーツ紙記者が、「局関係者やドラマ制作スタッフなど、木村の周囲は落ち込みモードだといいますが、本人はそこまで気にしている様子ではないそうです」
と明かしています。
一方、フライデーデジタルの記事ではテレビ関係者が、「本人的には数字が悪くても、充実感がある。撮影チームの雰囲気もいい。出演者、スタッフ全員が木村さんの背中を見ている感じ」
と証言しています。
また、フライデーは木村拓哉さんが『未来への10カウント』の企画段階から参加し、主人公のキャラクターについて木村さんが「ウラがあった方がいい」とアドバイスしたことで、当初の熱血キャラから変更が行われたとし、これまでとは違った路線のキャラを演じていることにより、本人的には充実感を感じているとのことです。
そして、『未来への10カウント』で初の視聴率1ケタを記録したことで、“視聴率男”の呪縛から解き放たれたとし、前出のスポーツ紙記者は「数字の重圧を誰よりも感じていたのは木村本人」とした上で、「いつからか“視聴率を取るために自分がキャスティングされた”と考えるようになっていたそうで、ドラマの仕事は自分で出演するか否かを決めるようになったとか。それだけに、今回の視聴率に対するショックは大きいのではないかと思われていましたが、現場ではそういう雰囲気を微塵も感じさせず、むしろ『ドラマの内容で負けていなければ大丈夫!』と、さらにやる気を見せている」
と語っています。
さらに、業界関係者の間ではすでに、木村拓哉さんが次に主演する作品の話題になっているとし、『未来への10カウント』の視聴率が良くなかったことから、好視聴率を記録した『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)、『教場』(フジテレビ系)といった“続編モノ”を選ぶ可能性も十分あるとみられているようです。
『週刊文春』が4月に報じた記事によると、木村拓哉さんは最初の脚本読み段階から企画に参加するだけでなく、ドラマの番宣番組には全て出演するとスタッフに伝えるなど、相当気合を入れていたとしています。
また、木村拓哉さんは「何を演じてもキムタク」と言われることを気にしていて、今年50歳を迎えることから“脱キムタク”を目指しているといい、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長も同じ考えのため、木村さんのイメージを変えるために、ドラマ制作サイドと密な打ち合わせを重ねてきたとのことです。
そして、『未来への10カウント』ではこれまでは違った役どころを演じるも、視聴率は伸び悩んでおり、視聴者の間でも木村拓哉さんの演技を評価する声が上がる一方で、脚本・演出も含めてイマイチとの声も多く賛否両論となっていますが、木村さんはいま大きな転換期を迎えているようで、新たな挑戦を経て役者として今後どういった変化があるのか、引き続き注目していきたいですね。