3月をもってジャニーズ事務所を退所するTOKIO・長瀬智也さんが、脚本家・俳優の“クドカン”こと宮藤官九郎さんと久しぶりにタッグを組んだドラマ『俺の家の話』(TBS系 金曜22時)が22日からスタートし、初回15分拡大で放送された第1話の平均視聴率が明らかになりました。
発表によると、第1話の世帯平均視聴率は11.5%、個人平均視聴率は6.4%(共に関東地区)で、まずまずの好スタートを切っています。
なお、1月スタートの民放ドラマの初回世帯平均視聴率トップは、綾瀬はるかさんと高橋一生さん共演の『天国と地獄 ~サイコな2人~』(TBS系 日曜21時)が記録した16.8%(個人平均10.1%)です。
次いでKAT-TUN・亀梨和也さん主演『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系 土曜22時)が12.4%(同7.3%)、高橋充希さん主演『にじいろカルテ』(テレビ朝日系 木曜21時)は12.1%(同6.6%)、上白石萌音さん主演『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系 火曜22時)は11.4%(同6.5%)となっています。
昨年11月~今年3月まで2クール放送の上野樹里さん主演『監察医 朝顔2』(フジテレビ系 月曜21時)は、初回13.8%(同8.0%)となっており、年明け1発目の放送だった第10話は12.4%(同7.0%)でした。
22日からスタートした長瀬智也さん主演『俺の家の話』は、介護と遺産相続をテーマとしたオリジナル脚本のホームドラマで、年齢やケガによってピークを過ぎたプロレスラーの主人公・観山寿一が、重要無形文化財「能楽」保持者で人間国宝の父親・観山寿三郎が倒れたことをきっかけに、跡継ぎになることや父親の介護を手伝うことを決意、一方の危篤状態から一命を取り留めた寿三郎は介護ヘルパーの志田さくらと婚約し、遺産も全て譲ると宣言したことで激しいバトルを繰り広げるというストーリーになっています。
キャストは長瀬智也さんのほか、父親・寿三郎役を西田敏行さん、妹・舞役を江口のりこさん、弟・踊介役を永山絢斗さん、寿一の一番弟子で芸養子・寿限無役を桐谷健太さん、寿一の婚約相手・志田さくら役を戸田恵梨香さん、寿一の元妻・ユカ役を平岩紙さん、寿一の長男・秀生役を羽村仁成さん(ジャニーズJr.)、舞の夫役をロバート・秋山竜次さんが演じ、その他に荒川良々さん、井之脇海さん、三宅弘城さん、なにわ男子・道枝駿佑さん、長州力さん等が出演しています。
<↓の画像が、ドラマ『俺の家の話』人物相関図の写真>
第1話のあらすじは、母親の死後に家出し、父親の跡を継がずにプロレスラーとなった寿一が、父・寿三郎が脳梗塞で危篤状態との連絡を受け、それをきっかけにプロレスラーを引退し、二十八世観山流宗家を継承することを決意しました。
その後、危篤状態だった寿三郎は一命を取り留めましたが、医師からは余命半年と告げられており、寿三郎は退院すると家族等の前でデイケアサービスの担当ヘルパー・さくらと結婚すると宣言、さらに遺産も全てさくらに相続すると告げるのだが…というストーリー展開でした。
そして、『俺の家の話』第1話終了時点での視聴者の反応を見てみると、
- 長瀬の身体作りがすごくてびっくりした
- 結構現代社会にマッチしていて面白かった。そして長瀬君のドラマ、今後もまだまだ観ていたい。
- ここ数年、全くテレビドラマを観ませんが、久しぶりに笑った。めちゃくちゃ面白かった。見てて疲れないので、毎週見ます!
- 長瀬君のドラマは実際のキャラとリンクしておもろい。純粋・素直・熱い・男気、みたいなキャラ。
今回も普通に見始めたけどやっぱり、観てて損はない雰囲気が分かったので見続けます。 - 長瀬の身体がプロレスラーのそれと比べても見劣りしないくらいになってて驚いた。西田敏行はコミカルな演技から一瞬で強面に替わったり、やっぱ演技が上手いなぁ。
- 安定のクドカンワールドなんだけど笑えるし、ドキドキもするし、ミステリー?要素もあるしで最後まで楽しみ
- 長瀬はともかく、江口のりこが最高やった。ジルバもそうやけど、この人きっかけで見始めてハマることが多いな。戸田も一筋縄ではいかない曲者の役でぴったりやと思う。
- インディー団体のベテランプロレスラーを描いたコメディかと思いきや、老人の介護・息子の障害など、テーマは意外とシビア。
クドカンさんらしく、軽く明るくラストまで魅せて欲しいですね。 - すげー面白かった。長瀬くんサイコー。唯一マスクは止めてほしかった。
クドカン脚本なので、後々にマスクもコロナも世相を反映したネタになるのかも知れないけど、やっぱりドラマで役者さんの表情が見えないのは致命的だし、魅力が激減りする。
介護とか家族問題とか跡継ぎや相続問題など、十二分に世相反映ネタがあるのだから。 - 長瀬くんと永山さんの中に江口さんという兄妹設定が絶妙だった。並ぶと江口さんだけ似てないじゃん!と思うけど、亡くなったお母さんが影薄すぎて顔が思い出せないから能面…というナレーション。
そしてその能面と江口さんが微妙に似ている。江口さんはお母さん似なのかなぁなんて深読みしちゃいました。
などの声が上がっています。
長瀬智也さんと宮藤官九郎さんが連ドラでタッグを組むのは、2010年7月期放送の『うぬぼれ刑事』(TBS系)以来で、『池袋ウエストゲートパーク』や『タイガー&ドラゴン』等も手掛けたTBSの磯山晶プロデューサーによると、『俺の家の話』は長期に渡って長瀬さんに相談してきた企画で、長瀬さんの思いも多く詰まった作品になっているそうです。
そうした作品だけに、長瀬智也さんはプロレスラー役を演じるために昨年夏から肉体改造を行い、体重を12~3kg増やしたと明かしており、第1話ではアイドルとは思えない迫力のボディやプロレスを披露していました。
ドラマの内容に関しては、期待を裏切らない“クドカンワールド”全開のストーリーで、長瀬智也さんだけでなく脇を固める役者陣の演技も素晴らしく、特に江口のりこさんのツッコミ等が好評価されています。
そして、第1話のラストでは、戸田恵梨香さん演じる寿三郎の婚約相手・さくらの素性を永山絢斗さん演じる踊介がネットで調べたところ、「経歴詐称のヘルパー」「極悪非道な後妻業の女」「詐欺師」として問題になっている人物だと判明し、これから面白い展開を迎えそうと期待の声が上がっており、今後も好視聴率をキープできるかもしれないですね。
長瀬智也さんと宮藤官九郎さんがタッグを組んだ作品では、『池袋ウエストゲートパーク』や『タイガー&ドラゴン』が全話の期間平均視聴率が2ケタだったものの、『うぬぼれ刑事』は初回に12.2%を記録しながら、第2話以降は6~8%台で推移していました。
『俺の家の話』は、長瀬智也さんがジャニーズで最後に主演を務める連ドラだけに、このまま2ケタをキープして有終の美を飾ってほしいですね。