元SMAPの中居正広さん(44)がMCを務めるバラエティ番組『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系 月曜20時)の視聴率が低迷しており、打ち切りの危機にあると囁かれ始めています。
『中居正広のミになる図書館』は、2011年10月から火曜23時台に放送されていましたが、今年4月から月曜20時台のゴールデンに昇格し、同時に生放送の番組となりました。
番組内容についても、深夜時代は出演者たちのトークをメインとした内容だったものの、ゴールデン昇格後はトークの時間は大幅に減少し、クイズなどをメインとした内容にリニューアルされています。
<今年4月にゴールデンに昇格した『中居正広のミになる図書館』>
ゴールデンに昇格し1回目の放送(4月24日)は1時間拡大の2時間スペシャルとなっていたのですが、番組の平均視聴率は7.6%で、同時間帯に民放で放送されていた番組の中では最下位を争うような低視聴率でした。
その後も2回目の放送(5月8日)の平均視聴率は6.8%、3回目(同22日)は5.7%、4回目(同29日)は5.9%、5回目(6月12日)は5.7%、6回目(7月3日)は6.2%となっています。
ちなみに、『中居正広のミになる図書館』の後に放送されている『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』は、通常放送で7%以上の視聴率を記録しています。
『中居正広のミになる図書館』は、深夜時代の平均視聴率が8%前後だったことから、ゴールデン昇格によって大幅に数字がダウンしているのですが、低迷している大きな原因としてトークの削減と生放送への変更が挙げられており、視聴者からは、
- 生放送だから、番組の進行が終始グダグダ
- 面白そうな企画なのに、いつも尻切れトンボ
- 収録に戻してほしい
などといった声が上がっています。
『中居正広のミになる図書館』は人気が高い番組だったため、ゴールデン昇格は注目を集めていましたが、初回放送から視聴率がコケてしまい、その後も低迷が続いていることからなのか、7月3日放送の3時間スペシャルでは、小池百合子都知事が番組冒頭に生出演したほか、今年6月に現役を引退した元プロ将棋棋士の“ひふみん”こと加藤一二三さんが出演し、ワイドショーのような内容となっていました。
<↓の画像は、7月3日放送の『中居正広のミになる図書館』のワンシーン>
こうした番組内容の変更が視聴者を困惑させており、ネット上では厳しい声が多く上がっているのですが、番組の放送打ち切りも囁かれ始めており、ニュースサイト『サイゾーウーマン』によると、番組の放送回数が5月は3回、6月は1回のみとなっており、このまま放送回数が減らされていき、「いつの間にか打ち切りになっている」という可能性もあるといいます。
また、『デイリーニュースオンライン』は、7月3日放送分でワイドショーのような内容になっていた理由について、「打ち切りの話も本格的に浮上したため」にテコ入れを行ったものだと推測しているほか、このテコ入れは番組を終了させるための策略なのではないかと疑う声もあると伝えています。
中居正広さんは現在『中居正広のミになる図書館』の他に、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系 火曜21時)、『ナカイの窓』(同 水曜23時59分)、『Momm!!』(TBS系 月曜23時56分)、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ[』(同 金曜20時57分)、ラジオ番組『中居正広 ON&ON AIR』(ニッポン放送 土曜23時)と、多くのレギュラー番組を持っています。
さらに、7月10日21時から放送の『中居正広の神センス塩センス~あの時どうすりゃよかったの!?~』(フジテレビ系)、同15日14時から13時間以上にわたって放送される大型音楽番組『音楽の日2017』(TBS系 14時)など、特番の司会も多く務めています。
そのため、視聴率が低い『中居正広のミになる図書館』のモチベーションが上がらないのは仕方がないという声もあるといい、ジャニーズ事務所側も「何となく中居の意思を汲み取っているのか、この迷走するリニューアルを、打ち切り覚悟で静かに見守っている」とのことです。
『中居正広のミになる図書館』が放送されている時間帯には、日本テレビ系で25年以上にわたって放送されている長寿番組『世界まる見え!テレビ特捜部』、TBS系では2時間ドラマ、フジテレビ系では『痛快TV スカッとジャパン』が放送されており、視聴率獲得が難しい時間帯であることも視聴率が伸びない一因になっているとみられます。
その他にも、テレビ朝日ではこれまでに深夜番組をゴールデンに昇格させ、数多くの失敗をしており、最近では『しくじり先生 俺みたいになるな!!』が2015年4月に木曜深夜24時台から月曜20時台に昇格したものの、視聴率が伸び悩み今年4月から日曜22時台に降格となっています。
また、『くりぃむナントカ』、『銭形金太郎』、『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!』、『関ジャニの仕分け∞』、『知って見て得する情報バラエティ シルシルミシル』などの番組についても、ゴールデンに昇格してから数年後に終了を迎えています。
これはテレビ朝日の番組に限ったことではありませんが、ゴールデン昇格によって番組内容をリニューアルすることで深夜時代の視聴者が離れ、視聴率が伸び悩んで終了を迎えるというパターンが非常に多くみられるのですが、『中居正広のミになる図書館』は今後数字を上げていくのか、それとも低迷を続けて打ち切り終了となってしまうのか、今後の視聴率にも注目していきたいですね。