嵐・櫻井翔さんが4年ぶりに単独主演を務めた映画『ラプラスの魔女』(三池崇史監督)が4日から公開されており、7日に発表された国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社調べ)では3位に初登場しました。
残念ながら初登場1位を逃したものの、全国323スクリーンで公開された土日2日間の観客動員数は20万8000人、興行収入は2億7800万円を記録しており、公開初日を含めたオープニング3日間の興行成績は、観客動員数37万2759人、興行収入4億9525万1800円となっており、現時点で15億円超えが期待できる好スタートなっています。
『ラプラスの魔女』は、『秘密』『白夜行』『容疑者Xの献身』などの作品で知られるベストセラー作家・東野圭吾さんが、2015年に作家デビュー30周年を記念し発表した同名小説を実写映画化したもので、原作は発売からわずか1ヶ月で累計発行部数が28万部を超えています。
これまでに様々な役に挑戦してきた櫻井翔さんは『ラプラスの魔女』で、不可解な事件の調査を依頼させる地球科学専門の研究者で大学教授の青江修介役を演じています。
ストーリーは、自然現象下での硫化水素中毒死事件が遠く離れた温泉地で連続発生し、それも死亡した2人は知人同士という難解事件の原因究明を青江修介は警察から依頼され、事件の真相に迫っていくという内容となっています。
『ラプラスの魔女』には櫻井翔さんの他に、広瀬すずさん、福士蒼汰さん、志田未来さん、佐藤江梨子さん、玉木宏さん、高嶋政伸さん、リリー・フランキーさん、檀れいさん、豊原悦司さんらが出演し、豪華俳優陣が顔を揃えています。
<↓の画像は、『ラプラスの魔女』出演者の写真>
公開初日のアンケート調査によると、客層の男女比は2:8となっており、年代別で見ると10代と50代が21.7%で並び、20代は16.1%、40代は18.7%。
複数回答可の鑑賞動機は、「キャストが好き」81.9%、「原作小説が好き」28.6%、「サイエンスミステリーに興味がある」14.4%、「サスペンス映画が好き」12.2%となっていました。
そして、映画情報・レビューサイト『Yahoo!映画』で作品に対するレビューを見てみると、ユーザーレビューの点数(5点満点)は【約2.3点】(11日18時時点)で、『映画.com』でも【2.8点】(同)という低い点数が付けられています。
レビューを見てみると、
- ストーリーラインが説明不足で荒唐無稽
- 一言で言えば駄作。お金と時間を返してほしい
- 原作に忠実だけど、だいぶ端折ってた。たぶん原作読んでない人は退屈で意味がわからない
- 原作のスピード感、ワクワク感、人と人との繋がりがあまり表現されておらず単調な仕上がりで残念
- いい役者を使っているのにも関わらず内容が薄すぎる。まったく面白くない
- 全てが中途半端な内容。展開も予測できるし、ツッコミどころ満載で残念な出来
- 原作が面白かったので、楽しみにしていたけど、見終わって残念な気持ちに。後悔した
などと、原作の読者から辛辣なコメントが多々寄せられており、三池崇史監督に対する批判の声も上がっています。
また、批判の矛先は主演を務めた櫻井翔さんにも向けられており、
- 櫻井はいらないってレベルでダメ
- 翔くんファンだけど翔くんの演技はいつまでも上手くならないなって思った
- 櫻井翔を主役にするなら、福士蒼汰や広瀬すずを共演にしないほうが良かった。櫻井翔の下手っぷりを露呈してる
- 櫻井くんが棒すぎて学芸会を見てる気分になった
- 役作りがいまいちで、存在感もない。ただの櫻井にしか見えない
- 櫻井は教授なのに、刑事の玉木にいろいろ聞かれても『ありえない、わからない』ばかり。主役なのに脇役に負けてた
- 主役がまったく機能していない。脇を固める俳優の演技が達者なだけに、櫻井の棒演技が際立っていた
などと、演技力の低さなどを指摘する声などが上がっています。
櫻井翔さんの演技に対しては以前から厳しい声が多く上がっており、昨年10月期放送の『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系 土曜22時)、同1月放送の新春スペシャルドラマ『君に捧げるエンブレム』(フジテレビ系)でも厳しい評価を下されています。
視聴率もイマイチ伸びず、『先に生まれただけの僕』は全10話の期間平均視聴率が8.7%、『君に捧げるエンブレム』は8.4%と2ケタに届きませんでした。
『ラプラスの魔女』は公開3日間で累計興行収入が約5億円と好スタートをきりましたが、ここまで酷評されて低い点数が付けられているとなると、観るのを止めておこうという人が続出してもおかしくはなく、2週目以降の興行成績に大きな影響を与える可能性もありそうです。
ちなみに、櫻井翔さんが4年前に主演した映画『神様のカルテ2』は累計興行収入が8.4億円、2013年8月公開の『映画 謎解きはディナーのあとで』は32.5億円、2011年8月公開の『神様のカルテ』は18.9億円を記録しています。
『ラプラスの魔女』は現時点で15億円超えを見込める数字だと言われているのですが、酷評されている状況の中でどこまで数字を伸ばせるのか注目していきたいところです。