先週末19・20日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社)が発表され、“キムタク”こと木村拓哉さん(46)の主演作『マスカレード・ホテル』が初登場1位を獲得したことが明らかになりました。
『マスカレード・ホテル』は、『白夜行』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『ラプラスの魔女』、『ガリレオシリーズ』、『加賀恭一郎シリーズ』などで知られる作家・東野圭吾さんの同名ミステリー小説の実写化で、原作の小説はシリーズ累計で355万部を突破している人気作品となっています。
木村拓哉さんを主演に起用した映画『マスカレード・ホテル』では、2007年・2015年公開の『HERO』、2011年公開の『プリンセス・トヨトミ』、2017年公開の『本能寺ホテル』などでも監督を務めたフジテレビのゼネラルディレクター・鈴木雅之さんがメガホンを取り、ヒロイン役を長澤まさみさんが演じ、その他に小日向文世さん、濱田岳さん、笹野高史さん、高嶋政宏さん、生瀬勝久さん、勝地涼さん、渡部篤郎さん、松たか子さん、菜々緒さん、前田敦子さんなど、豪華キャストが顔を揃えています。
<↓の画像は、映画『マスカレード・ホテル』の写真>
そして、18日から全国349スクリーンで公開がスタートし、土日2日間の観客動員数は48万4000人、興行収入は6億3300万円で初登場1位を獲得し、公開初日から3日間の累計観客動員数は61万人超え、興行収入は8億円に迫り、最終興行収入40億円超えを狙える好スタートを切っています。
【追記 1/25 21時20分】
18日~24日までの7日間で累計観客動員数が100万人、累計興行収入が13億円を突破しました。
なお、昨年8月に公開された木村拓哉さんと嵐・二宮和也さん初共演作『検察側の罪人』は、全国335スクリーンで公開され、初週末2日間の観客動員数は31万8000人、興行収入は約4億1600万円、公開初日から3日間の観客動員数は約44万7000人、興行収入は約5億8000万円を記録し、最終興行収入は約29億円でした。
この他の木村拓哉さんが主演した映画の興行成績は、2017年5月公開の『無限の住人』は全国331スクリーンで公開され、初週末2日間の観客動員数が約14万5000人、興行収入は約1億8900万円、最終興行収入は約9億6500万円。
鈴木雅之さんが監督を務めた2015年7月公開の『HERO』2作目は全国443スクリーンで公開され、初週末2日間の観客動員数は54万963人、興行収入は7億3277万4900円、最終興行収入は約46億7000万円。
2010年12月公開の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は全国440スクリーンで公開され、初週末2日間の観客動員数は41万2129人、興行収入は5億2821万5150円、最終興行収入は約41億円。
2007年9月公開の『HERO』1作目は全国475スクリーンで公開され、初週末2日間の観客動員数が74万9807人、興行収入は10億947万3875円、最終興行収入は約81億5000円。
2006年12月公開の『武士の一分』は 公開初日から3日間の観客動員数が約37万7000人、興行収入は約4億3660万円、最終興行収入は約41億1000万円。
このような結果になっており、『マスカレード・ホテル』はこのまま順調に成績を伸ばせば、『HERO』の2作目に近い数字を獲得できそうです。
そして、映画のレビューサイト『Yahoo映画』『映画.com』『Filmarks(フィルマークス)』で作品の評価を見てみると、23日時点での平均点数は【3.6~3.7点/5点満点】とまずまずの好得点を獲得しており、映画を観た人の感想はというと、
- あの原作を2時間ちょっとの尺に収めた脚色力、原作ファンを納得させるものがありました。
客達の一人一人のエピソードが人生の縮図という感じで、原作を読んだ時もかなり楽しめたけれど、映像となるとさらに面白い。役者の布陣が豪華でそれだけでも見応えがある。
前作の『検察側の罪人』に続き、キムタクではないキムタクがスクリーンに居る。 - サスペンス部分が俊逸だったのが大きく、様々な点でリアリティもきっちりあって、個人的にはかなり満足する事が出来ました。秀作だと思います。
- 今年の邦画最高かも。俳優、脚本、音楽、撮影、どれも素晴らしいです。観た後に、スッキリした気持ちになれる映画です。
この映画は、登場人物がうまく構成されているなあと思いました。新田さんと山岸さんのその後を観たいと思わせてくれる素敵な映画でした。 - 監督もキャストも『HERO』普通に面白い。ただ、テレビで見てもいい。キャストが豪華ですごく贅沢だった。そのことを楽しむ作品。
- 素晴らしい、期待以上の出来。様々な人のドラマをショートストーリーで織り込んでくスタイルも東野圭吾作品なんで、それが出来も良いもんで要所要所で都度浸って感動してしまい、一瞬事件のことなんてすっかり忘れてしまっていた。飽きが来なかったから2時間以上観てた感が全然しない
- 一緒にいく相手を選ばないエンタメ映画。キャスティングが豪華なので、ひとり登場する度に“お!〇〇だ”と定期的に楽しめる面も大きい。
パッケージ的な魅力にも負けず、そこは原作の力とテンポやら構成に違和感もなかったので、綺麗に完成された映画!と感じました。
シリーズもののイメージが強かったのですが、キムタクのキャラすごく活きていて、長澤まさみホテルマンハマってるな~やっぱかわいくて綺麗~と、眼福な映画でもあり! - お金掛かってそうな豪華キャスト!でも長かったー。途中ドラマの1話みたいにあまり関係ないエピソードが入ったり、重要なトリックかも!?と思われるキーワードが説明がさらーっと流されてしまったり。
深く深く入り込めるところはなかったな。まあまあ。 - キムタクは何を演じてもキムタクで、今回もやはりそうだけど、検察側の罪人の時よりもはるかに良い。ホテルマンらしい短髪も新鮮だし、小ざっぱりしていて好感持てる。
ただし、作品的にはクレーム対応のいくつかのエピソードは若干くどい。客の怒り方も大袈裟過ぎて萎える。加えて、渡部篤郎の銭形警部並みの演技も臭くていけない。その辺の演出がどうにも受け入れ難い。
そして何よりミステリーとしては少々どころか、まったく物足りない。ツッコミどころは多々あるものの、まぁまぁ面白かった。
などのコメントが寄せられています。
厳しい評価も少なくありませんが、全体的にはまずまずの出来だったという評価の方が多いと感じられ、批判されることの多い木村拓哉さんの演技に関しても、想像していたよりも良かったという反応が多くみられます。
木村拓哉さんは正月放送の『ニンゲン観察!モニタリング』(TBS系)に出演した際に、役者として活動する中で世間から度々叩かれ、「何やったってキムタク」などと言われていることについて言及し話題になったのですが、ここ最近は少しずつアクが抜け、キムタクらしさを残しつつも良い演技を見せていると評価する声が上がり始めています。
それも『マスカレード・ホテル』の好評価に繋がっている様子で、今後どこまで興行成績を伸ばせるのか、最終興行収入は40億円を突破出来るのかどうかに注目したいですね。