3・4日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表されたのですが、人気漫画原作の実写映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』が大コケしていると話題になっています。
3月に入ったことで春休み作品の公開が相次いでいて、今週TOP10入りした作品のうち6本が初登場となっているのですが、初登場1位にランクインしたのは『映画ドラえもん のび太の宝島』でした。
全国369館で公開され土日2日間の観客動員数は71万6,629人、興行収入は8億4,314万8,500円を記録し、新シリーズ過去最高を記録した昨年3月公開の前作『南極カチコチ大冒険』(最終興行収入44.3億円)のオープニング成績を超え、配給元の『東宝』は50億円突破は確実としています。
2位には、マーベル作品の最新作『ブラックパンサー』がランクインし、全国355館の公開で観客動員数は19万9,000人、興行収入は3億1,000万円。
3位は、初登場から2週目まで1位をキープしていたヒュー・ジャックマンさん主演『グレイテスト・ショーマン』で、全国374館で公開がスタートし、3週目の4日までの累計観客動員数は149万5,470人、累計興行収入は20億8,095万9,400円。
次いで4位は、先週2位初登場となった染谷将太さん主演の日中合作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』で、全国306館で公開がスタートし、4日までの累計観客動員数は68万9,129人、累計興行収入が8億2,354万6,300円で、10億円突破が目前となっています。
5位には、クリント・イーストウッド監督の『15時17分、パリ行き』が初登場ランクインし、全国237館の公開で観客動員数は9万1,000人、興行収入は1億2,000万円。
6位は、アメリカ・アカデミー賞で本年度最多の13部門にノミネートされ、作品賞や監督賞など4部門を受賞したサリー・ホーキンスさん主演の『シェイプ・オブ・ウォーター』が初登場ランクインし、全国260館の公開で観客動員数は7万4,950人、興行収入は1億241万5,400円。
7位には、アニメ化もされた人気漫画が原作の『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』が7位に初登場し、全国74館の公開で観客動員数は6万2,581人、興行収入は8,668万4,808円。
これに続いて8位にランクインしたのが、『ジャニーズWEST』の小瀧望さんと女優・黒島結菜さんがW主演の『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』でした。
『プリンシパル』は全国163館と中規模での公開で、具体的な観客動員数や興行収入などは明らかになっていないのですが、公開初週の興行収入が1億円未満だったことは確定しており、公開規模が半数以下の『文豪ストレイドッグス』よりも順位が下というのは残念な結果となっています。
最も重要なオープニング成績が微妙な結果だった『プリンシパル』は、少女漫画雑誌『Cookie(クッキー)』で2010年~2013年まで連載されていた同名漫画が原作で、全7巻のコミックスの累計発行部数は120万部を突破している人気の少女漫画です。
ストーリーは、東京から北海道の札幌に引越した女子高生・住友糸真(黒島結菜さん)が、転校先の学校で女子生徒たちが憧れるタイプのモテ男・舘林弦(小瀧望さん)や桜井和央(高杉真宙さん)らと出会い、恋と友情の間で心が揺れながら、人生の主役「プリンシパル」になろうとする姿を描いた青春ラブストーリーとなっています。
<↓の画像は、『プリンシパル』のメインキャスト4人の写真>
(左上から時計回りに黒島結菜さん、小瀧望さん、川栄李奈さん、高杉真宙さん)
原作者のいくえみ綾さんが実写映画を見て「再現度120%」と絶賛していたことが明らかにされており、原作ファン等の間でも注目を集めていたのですが、微妙なスタートを切っており、主演を務めた小瀧望さんの演技に対して批判的な声も上がっているようです。
ニュースサイト『サイゾーウーマン』によれば、
- いくえみ先生のファンの友だちと一緒に見に行きましたが、小瀧くんの演技が残念すぎる。3人で見て、3人とも同じ感想でした。なぜ監督はあの演技でOKを出したのでしょうか?
- 原作のファンなのでワクワクしながら見に行きましたが、ジャニーズWEST小瀧くんの近年稀に見る酷い演技にびっくり
- いくえみファンとしては、主演が1番イマイチでした。漫画が好きな場合は、実写を見てはいけないパターンでした
などと辛辣なコメントが某映画レビューサイトに寄せられているとのことです。
そこで『Yahoo!映画』で評価を見てみると、7日20時の時点で平均点数は【3.31点(5点満点中)】となっており、特別点数が低いわけでもなく、『映画.com』でも【3.4点(同)】でした。
レビューを見てみると、
- なにか記憶に残らない映画
- ジャニーズWESTが好きで友達と封切りの翌日に見に行きましたが、都会の映画館なのに、スクリーンは7人のみ…内容は ひどい!二時間つまらない。小瀧くんが出ていなかったら見ない。原作好きだったので期待していたからかもしれませんが、小瀧くんの演技力がひどい。川栄李奈ちゃんは良かったのに主演二人がとても残念…
- 日本映画の質の低下を感じる作品。演技が全員もれなく下手だし、よくこんなのを映画にしようと思ったなと思う脚本
などと批判的なコメントも寄せられているのですが、想像していたよりも良い作品、ジャニーズファン以外でも感動できる作品などと評価するコメントも多く寄せられていることから、まだ観てないけど予告映像などで少し気になったという方は観てみた方がいいかもしれませんが、原作ファンからの評価は決して高くはないので、原作好きの方は慎重に判断した方がよさそうです。
そして、『プリンシパル』での演技が批判されているというジャニーズWESTの小瀧望さんですが、小瀧さんは2015年11月に舞台『MORSE-モールス-』で単独主演し、2016年4月期放送の嵐・大野智さん主演ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、今年1月期のHey! Say! JUMP・山田涼介さん主演『もみ消して冬』(同)などにレギュラー出演するなど、若手ジャニーズの中では比較的演技力が評価されています。
そのため、経験不足などによって『プリンシパル』では役に上手くハマれなかった可能性なども考えられ、今後の作品に期待したいですね。